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25.4. SPICE の主な変更

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SPICE がサポート対象外に

RHEL 9 では、SPICE リモートディスプレイプロトコルに対応しなくなりました。SPICE によって使用されるグラフィックデバイスである QXL もサポートされなくなりました。RHEL 9 ホストでは、SPICE を使用するように設定された VM が起動に失敗し、代わりに unsupported configuration エラーが表示されます。

Red Hat は、SPICE の代わりに、リモートディスプレイストリーミング用の代替ソリューションを使用することを推奨しています。

  • リモートコンソールアクセスには、VNC プロトコルを使用します。ただし、SPICE で利用可能な特定の機能は現在サポートされていないか、VNC では適切に機能しないことに注意してください。これには、以下のものが含まれます。

    • ホストから VM へのスマートカード共有 (現在、サードパーティーのリモート視覚化ソリューションでのみサポートされています)。
    • VM からホストへのオーディオ再生
    • VM 画面の自動サイズ変更
    • ホストから VM への USB リダイレクト
    • ホストから VM へのファイル転送のドラッグアンドドロップ
    • また、GNOME Boxes アプリケーションでは VNC を使用できません。その結果、Boxes は現在 RHEL 9 では使用できません。
  • 高度なリモートディスプレイ機能には、RDP、HP ZCentral Remote Boost、Mechdyne TGX などのサードパーティー製ツールを使用します。

RHEL 9 でホストされているグラフィカル仮想マシンの場合、Red Hat は virtio-vga および virtio-gpu の仮想グラフィックカードの使用を推奨します。

VM を SPICE プロトコルから VNC に切り替える方法の詳細は、ナレッジベース記事 Unable to define, create or start a Virtual Machine using spice or qxl in RHEL 9 KVM を参照してください。

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