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第15章 Out of Memory (OOM) 状態の管理

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Out-of-memory (OOM) は、スワップ領域を含む利用可能なメモリーがすべて割り当てられているコンピューティング状態です。通常、これによりシステムがパニックになり、想定どおりに機能しなくなります。以下で説明する手順は、システムの OOM 状態を回避するのに役立ちます。

前提条件

  • システムの root 権限がある。

15.1. Out of Memory 値の変更

/proc/sys/vm/panic_on_oom ファイルには、Out of Memory (OOM) の動作を制御するスイッチである値が含まれます。ファイルに 1 が含まれる場合、カーネルは OOM でパニックになり、期待どおりに機能しなくなります。

デフォルト値は 0 で、システムが OOM 状態の場合に oom_killer() 関数を呼び出すようカーネルに指示します。通常、oom_killer() は不要なプロセスを終了します。これにより、システムの存続が可能になります。

/proc/sys/vm/panic_on_oom の値を変更できます。

手順

  1. /proc/sys/vm/panic_on_oom の現在の値を表示します。

    # cat /proc/sys/vm/panic_on_oom
    0

    /proc/sys/vm/panic_on_oom の値を変更するには、次のコマンドを実行します。

  2. echo コマンドを使用して、新しい値を /proc/sys/vm/panic_on_oom に代入します。

    # echo 1 > /proc/sys/vm/panic_on_oom
注記

OOM 時に Real-Time カーネルをパニック状態にすることが推奨されます (1)。そうしないと、システムが OOM 状態になった場合、その状態は決定論的ではなくなります。

検証手順

  1. /proc/sys/vm/panic_on_oom の値を表示します。

    # cat /proc/sys/vm/panic_on_oom
    1
  2. 表示される値が指定された値と一致していることを確認します。
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