28.3. パフォーマンス解析結果の分析
perf record
機能によるデータを、perf report
コマンドを使用して直接調査できるようになりました。
手順
perf.data
ファイルまたはアーカイブした tarball から直接結果を分析します。# perf report
レポートの出力は、アプリケーションの最大 CPU 使用率順に並べ替えられます。これは、サンプルがカーネルまたはプロセスのユーザー空間で発生したかどうかを示します。
レポートには、サンプルを取得したモジュールの情報が表示されます。
-
カーネルモジュールで実行されていないカーネルサンプルには、
[kernel.kallsyms]
という表記が使用されます。 -
カーネルモジュールで発生したカーネルサンプルには、
[module]
、[ext4]
のマークが付けられます。 ユーザー空間のプロセスでは、プロセスにリンクされた共有ライブラリーが結果に表示される可能性があります。
レポートは、プロセスがカーネルまたはユーザースペースでも発生するかどうかを示します。
-
結果の
[.]
は、ユーザー空間を示しています。 -
結果の
[k]
は、カーネル領域を示しています。
経験豊富な
perf
開発者に適したデータなど、詳細を確認することができます。-
カーネルモジュールで実行されていないカーネルサンプルには、