14.3. IRQ バランスからの CPU の除外
IRQ バランシングサービスを使用して、割り込み (IRQ) バランシングを考慮する際に除外する CPU を指定できます。/etc/sysconfig/irqbalance
設定ファイルの IRQBALANCE_BANNED_CPUS
パラメーターは、この設定を制御します。パラメーターの値は 64 ビットの 16 進数ビットマスクで、マスクの各ビットは CPU コアを表します。
手順
任意のテキストエディターで
/etc/sysconfig/irqbalance
を開き、IRQBALANCE_BANNED_CPUS
というファイルのセクションを見つけます。# IRQBALANCE_BANNED_CPUS # 64 bit bitmask which allows you to indicate which cpu's should # be skipped when reblancing irqs. Cpu numbers which have their # corresponding bits set to one in this mask will not have any # irq's assigned to them on rebalance # #IRQBALANCE_BANNED_CPUS=
-
IRQBALANCE_BANNED_CPUS
変数のコメントを解除します。 - 適切なビットマスクを入力し、IRQ バランスメカニズムで無視される CPU を指定します。
- ファイルを保存してから閉じます。
変更を有効にするには、
irqbalance
サービスを再起動します。# systemctl restart irqbalance
最大 64 個の CPU コアを持つシステムを実行している場合は、それぞれ 8 桁の 16 進数のグループをコンマで区切ります。例: IRQBALANCE_BANNED_CPUS=00000001,0000ff00
CPU | ビットマスク |
0 | 00000001 |
8 - 15 | 0000ff00 |
8 - 15, 33 | 00000002,0000ff00 |
IRQBALANCE_BANNED_CPUS
が /etc/sysconfig/irqbalance
に設定されていない場合、RHEL 7.2 以降では、irqbalance
ユーティリティーは isolcpus
カーネルパラメーターを介して分離した CPU コアの IRQ を自動的に回避します。