13.2. 電源管理状態の設定
次のいずれかの方法で電源管理の状態を設定することで、電源管理の移行を制御できます。
-
/dev/cpu_dma_latency
ファイルに値を書き込んで、プロセスの最大応答時間をマイクロ秒単位で変更し、低レイテンシーが必要になるまでファイル記述子を開いたままにします。 -
アプリケーションまたはスクリプトで
/dev/cpu_dma_latency
ファイルを参照します。
前提条件
- 管理者権限がある。
手順
/dev/cpu_dma_latency
に最大応答時間 (マイクロ秒単位) を表す 32 ビットの数値を書き込むことでレイテンシー許容度を指定し、低レイテンシー操作によってファイル記述子を開いたままにします。値0
は C-状態を完全に無効にします。以下に例を示します。
import os import os.path import signal import sys if not os.path.exists('/dev/cpu_dma_latency'): print("no PM QOS interface on this system!") sys.exit(1) fd = os.open('/dev/cpu_dma_latency', os.O_WRONLY) os.write(fd, b'\0\0\0\0') print("Press ^C to close /dev/cpu_dma_latency and exit") signal.pause() except KeyboardInterrupt: print("closing /dev/cpu_dma_latency") os.close(fd) sys.exit(0)
注記Power Management Quality of Service (
pm_qos
) インターフェイスは、ファイル記述子が開いている間のみアクティブになります。したがって、/dev/cpu_dma_latency
へのアクセスに使用するスクリプトまたはプログラムは、電源状態の移行が許可されるまでファイルを開いたままにしておく必要があります。