6.3. ロギングの設定


デフォルトでは、Debezium コネクターはすべての INFOWARN、および ERROR メッセージをコンソールに書き込みます。ただし、以下の方法でこの設定を変更することができます。

注記

本セクションでは、Log4j で Debezium のロギングを設定するのに使用できる 2 つの方法のみを説明します。Log4j の使用に関する詳細は、アペンダーを設定して使用するチュートリアルを検索し、特定の宛先にログメッセージを送信します。

6.3.1. ログレベルを変更する

デフォルトの Debezium ログレベルで、コネクターが正常かどうかを判断するのに十分な情報が得られます。ただし、コネクターが正常でない場合は、そのログレベルを変更して問題のトラブルシューティングを行うことができます。

一般に、Debezium コネクターは、ログメッセージを生成している Java クラスの完全修飾名と一致する名前のロガーにログメッセージを送信します。Debezium では、パッケージを使用して、類似または関連する機能のコードを取りまとめます。つまり、特定パッケージ内の特定クラスまたは全クラスのすべてのログメッセージを制御することができます。

手順

  1. log4j.properties ファイルを開きます。
  2. コネクターのロガーを設定します。

    以下の例では、MySQL コネクターのロガーおよびコネクターが使用するデータベース履歴の実装用ロガーを設定し、それらが DEBUG レベルのメッセージを記録するように設定します。

    log4j.properties

    ...
    log4j.logger.io.debezium.connector.mysql=DEBUG, stdout  1
    log4j.logger.io.debezium.relational.history=DEBUG, stdout  2
    
    log4j.additivity.io.debezium.connector.mysql=false  3
    log4j.additivity.io.debezium.relational.history=false  4
    ...

    1
    io.debezium.connector.mysql という名前のロガーを設定して、DEBUGINFOWARNERROR のメッセージを stdout のアペンダーに送信します。
    2
    io.debezium.relational.history という名前のロガーを設定して、DEBUGINFOWARNERROR のメッセージを stdout のアペンダーに送信します。
    3 4
    additivity をオフにします。これは、ログメッセージが親ロガーのアペンダーに送信されないことを意味します(これにより、複数のアペンダーを使用する際にログメッセージが重複しているのを防ぐことができます)。
  3. 必要に応じて、コネクター内のクラスの特定サブセットのログレベルを変更します。

    コネクター全体のログレベルを上げるとログがより煩雑になり、状況を把握するのが困難になる場合があります。このような場合は、トラブルシューティングを行う問題に関連するクラスのサブセットのログレベルだけを変更することができます。

    1. コネクターのログレベルを DEBUG または TRACE に設定します。
    2. コネクターのログメッセージを確認します。

      トラブルシューティングを行う問題に関連するログメッセージを探します。それぞれのログメッセージの末尾には、メッセージを生成した Java クラスの名前が表示されます。

    3. コネクターのログレベルを INFO に戻します。
    4. 識別したそれぞれの Java クラスのロガーを設定します。

      たとえば、MySQL コネクターが binlog を処理する際にいくつかのイベントをスキップする理由が不明なシナリオを考えてみます。コネクター全体で DEBUG または TRACE ログを有効にするのではなく、コネクターのログレベルは INFO のままにして、binlog を読み取るクラスについてのみ DEBUG または TRACE を設定することができます。

      log4j.properties

      ...
      log4j.logger.io.debezium.connector.mysql=INFO, stdout
      log4j.logger.io.debezium.connector.mysql.BinlogReader=DEBUG, stdout
      log4j.logger.io.debezium.relational.history=INFO, stdout
      
      log4j.additivity.io.debezium.connector.mysql=false
      log4j.additivity.io.debezium.relational.history=false
      log4j.additivity.io.debezium.connector.mysql.BinlogReader=false
      ...

Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.