第8章 Fuse Online での仮想データベースの作成および操作
Fuse Online では、選択した複数のデータソースからデータを統合する仮想データベースを作成できます。作成される仮想データベースサービスのデプロイ後、アプリケーション開発者およびその他のデータベースユーザーは単一の物理データベースであるかのように接続できます。
Fuse Online の Data Virtualization はテクノロジープレビューの機能です。テクノロジープレビューの機能は、Red Hat の実稼働環境のサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされず、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。これらの機能は、近々発表予定の製品機能をリリースに先駆けてご提供することにより、お客様は機能性をテストし、開発プロセス中にフィードバックをお寄せいただくことができます。Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、https://access.redhat.com/ja/support/offerings/techpreview を参照してください。
Fuse Online で仮想データベースを作成した後、Fuse Online ツールを使用して以下を行うことができます。
- データソースの追加または削除。
- 異なるテーブルまたはソースからのデータの追加または編集。
- SQL クエリーを送信し、想定された結果がビューによって返されるかどうかをテスト。
- 仮想データベースを定義するスキーマの変更。
- 仮想データベースを公開して、OpenShift で利用できるようにする。
- 仮想データベースの削除。
前提条件
- Red Hat Integration の 2020.Q1 リリースがあり、7.6 を実行している。
- 7.6 の Data Virtualization UI がインストール時に有効化されている。詳細は、『Installing and Operating Fuse Online on OpenShift Container Platform』の「 Enabling data virtualization in Fuse Online on OCP 」を参照してください。
8.1. Fuse Online での仮想データベースの作成
Fuse Online では、Connections ページで使用できるアプリケーションまたはサービスからビューをインポートする仮想データベースを作成できます。
作成する仮想データベースごとに、データソースをインポートし、追加する各データソースからテーブルを選択する必要があります。作成される仮想データベースのビューは、インポートするデータベーステーブルに直接マップされます。最初の作成を行った後に、複数のテーブルからデータを結合する仮想データベースにビューを追加できます。
このテクノロジープレビューでは、リレーショナルデータベース、MongoDB、および Salesforce からのみ、Fuse Online で仮想データベースを作成できます。
前提条件
以下の 1 つまたは複数のデータソースへのコネクションが Fuse Online 環境に存在する必要があります。
- PostgreSQL や MySQL などのリレーショナルデータベース。
- MongoDB データベース
- Salesforce データベース
手順
- Fuse Online のナビゲーションサイドバーで Data をクリックします。
- Create Data Virtualization をクリックします。
Create New Data Virtualization ページで、仮想データベースの名前を入力して Create をクリックします。
- 指定する名前は、データベースのコンテンツや目的が分かるようにし、アプリケーションの開発者や SQL ユーザーが簡単にコードに挿入できる長さにします。
- 名前には、英数字 ([a-z] [A-Z]、[0-9])、およびハイフン (-) のみを使用できます。
- 仮想化のページで、Import Data Source をクリックします。
- Import Data Source ページで、アクティブなデータソースのタイルをクリックし、Next をクリックします。
利用可能なテーブルの一覧から、仮想データベースに追加するテーブルを 1 つ以上選択し、Done をクリックします。
インポートが完了すると確認メッセージが表示されます。ドラフト仮想化の Views タブには、インポートした各テーブルのビューが一覧表示されます。
これで、既存のビューの編集や他のビューの作成を行えるようになり、仮想データベースをパブリッシュして使用できるようにすることが可能になりました。