12.7.2. 管理コンソールのログカテゴリーの設定
ログカテゴリーは、どのログメッセージをキャプチャーし、どのログハンドラーに送信するかを定義します。
重要
現在、ログカテゴリーはサーバー設定ファイルのみに完全設定することができます。最終リリースでは、管理コンソールやコマンドライン管理ツールを使用した完全設定がサポートされる予定です。
サーバー設定ファイルに新しいログハンドラーを追加するには、次の手順を実行します。
サーバーの停止
JBoss Enterprise Application Platform 6 のサーバーが稼動している場合は停止します。テキストエディターで設定ファイルを開く
Enterprise Application Platform を管理ドメインまたはスタンドアローンサーバーで稼動しているかどうかによって、デフォルトの設定ファイルの場所が異なります。管理ドメインの場合はEAP_HOME/domain/configuration/domain.xml
、スタンドアローンサーバーの場合はEAP_HOME/standalone/configuration/standalone.xml
になります。ロギングサブシステムノードの検索
ロギングサブシステム設定ノードを見つけます。ロギングサブシステム設定ノードは次のようになります。<subsystem xmlns="urn:jboss:domain:logging:1.1"> </subsystem>
ロギングサブシステム設定には、すでにログハンドラーやカテゴリーなどの多くの項目が含まれています。新規ロガーノードの追加
新しい<logger>
ノードをロギングシステムノードの子として追加します。このロガーがメッセージを受信するクラス名またはパッケージ名であるcategory
という属性を持たなければなりません。<logger category="com.acme.accounts.receivables"> </logger>
任意でuse-parent-handlers
属性を追加することもできます。この属性はtrue
かfalse
に設定できます。true
に設定すると、このログカテゴリーによって受信されたすべてのメッセージもルートロガーのハンドラーによって処理されます。指定がない場合、true
がデフォルトとして適用されます。ログレベルの指定
name という名前の属性を持つ<level>
要素を追加します。name の値は、このカテゴリーが適用するログレベルである必要ががあります。<logger category="com.acme.accounts.receivables"> <level name="DEBUG"/> </logger>
任意の設定: ログハンドラーの指定
このカテゴリーからのログメッセージを処理するため使用したい各ログハンドラーに対して、<handler>
要素が含まれる<handlers>
要素を追加します。指定されているハンドラーがなく、use-parent-handler が true に設定されていない場合、これ以上ログメッセージは処理されません。指定されているハンドラーがなくても use-parent-handler が true に設定されている場合は root-logger のハンドラーが使用されます。<logger category="com.acme.accounts.receivables"> <level name="DEBUG"/> <handlers> <handler name="ACCOUNTS-DEBUG-FILE"/> </handlers> </logger>
- JBoss Enterprise Application Platform 6 サーバーを再起動します。