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13.3. JAX-WS Web サービスエンドポイント

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13.3.1. JAX-WS Web サービスエンドポイントについて

ここでは、JAX-WS Web サービスエンドポイントおよびそれに付随する概念について取り上げます。JAX-WS Web サービスエンドポイントは、Web サービスのサーバーコンポーネントです。クライアントおよびその他の Web サービスは Simple Object Access Protocol (SOAP) と呼ばれる XML 言語を使用し、HTTP プロトコルを介して通信します。 エンドポイント自体は JBoss Enterprise Application Platform コンテナにデプロイされます。
WSDL 記述子は手動で作成することが可能です。また、JAX-WS アノテーションを使用して自動的に作成することもできます。これは、より標準的な使用パターンです。
エンドポイント実装 Bean には JAX-WS アノテーションが付けられ、サーバーにデプロイされます。サーバーは、抽象コントラクトをクライアントが使用できるように WSDL 形式で生成し公開します。マーシャリングおよびアンマーシャリングはすべて Java Architecture for XML Binding (JAXB) サービスへ委譲されます。
エンドポイント自体は POJO (Plain Old Java Object) または Java EE Web アプリケーションである場合があります。また、EJB3 ステートレスセッション Bean を使用してエンドポイントを公開することもできます。これは Web アーカイブ (WAR) ファイルにパッケージ化されます。Java Service Endpoint (JSE) と呼ばれるエンドポイントのパッケージングの仕様は、http://jcp.org/aboutJava/communityprocess/pfd/jsr181/index.html に記載の JSR-181 で定義されています。
開発要件

Web サービスは、http://www.jcp.org/en/jsr/summary?id=181 に記載の JAX-WS API および Web サービスメタデータ仕様要件を満たしている必要があります。有効な実装は以下の要件を満たします。

  • javax.jws.WebService アノテーションが含まれます。
  • メソッドのパラメーターおよび戻り値の型はすべて JAXB 2.0 の仕様 JSR-222 との互換性があります。詳しくは http://www.jcp.org/en/jsr/summary?id=222 を参照してください。

例13.10 POJO エンドポイントの例

@WebService
@SOAPBinding(style = SOAPBinding.Style.RPC)
public class JSEBean01
{
   @WebMethod
   public String echo(String input)
   {
      ...
   }
}

例13.11 Web サービスエンドポイントの例

<web-app ...>
  <servlet>
    <servlet-name>TestService</servlet-name>
    <servlet-class>org.jboss.test.ws.jaxws.samples.jsr181pojo.JSEBean01</servlet-class>
  </servlet>
  <servlet-mapping>
    <servlet-name>TestService</servlet-name>
    <url-pattern>/*</url-pattern>
  </servlet-mapping>
</web-app>

		

例13.12 EJB 内のエンドポイントの公開

この EJB3 ステートレスセッション Bean は、リモートインターフェース上に同じメソッドをエンドポイントの操作として公開します。
@Stateless
@Remote(EJB3RemoteInterface.class)
@RemoteBinding(jndiBinding = "/ejb3/EJB3EndpointInterface")

@WebService
@SOAPBinding(style = SOAPBinding.Style.RPC)
public class EJB3Bean01 implements EJB3RemoteInterface
{
   @WebMethod
   public String echo(String input)
   {
      ...
   }
}

エンドポイントプロバイダー

JAX-WS サービスは通常、Java サービスエンドポイントインターフェース (SEI) を実装します。これは、WSDL ポートタイプから直接もしくはアノテーションを使用してマッピングすることが可能です。 この SEI は、Java オブジェクトとそれらの XML 表現の間の詳細情報を隠すハイレベルの抽象化を提供します。ただし、サービスが XML メッセージレベルで稼働する機能を必要とする場合があります。エンドポイント Provider インターフェースはこの機能を Web サービスに提供し、その Web サービスが機能を実装します。

エンドポイントの使用とアクセス

Web サービスをデプロイした後、WSDL を使用して、アプリケーションの基盤となるコンポーネントスタブを作成することが可能です。これでアプリケーションはエンドポイントにアクセスして作業を行うことができます。

作業例

JBoss Enterprise Application Platform 6 のクイックスタートには完全に機能する JAX-WS Web サービスアプリケーションが複数含まれています。これらの例には以下が含まれています。

  • wsat-simple
  • wsba-coordinator-completion-simple
  • wsba-participant-completion-simple
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