14.3. セキュリティーレルム
14.3.1. セキュリティーレルムについて
セキュリティーレルム はユーザーとパスワード間、およびユーザーとロール間のマッピングです。セキュリティーレルムは EJB や Web アプリケーションに認証や承認を追加するメカニズムです。 JBoss Enterprise Application Platform 6 はデフォルトで次の 2 つのセキュリティーレルムを提供します。
ManagementRealm
は、管理 CLI や Web ベースの管理コンソールに機能を提供する管理 API のユーザーやパスワード、ロール情報を保存します。JBoss Enterprise Application Platform を管理するため認証システムを提供します。管理 API に使用する同じビジネスルールでアプリケーションを認証する必要がある場合にManagementRealm
を使用することもできます。ApplicationRealm
は Web アプリケーションと EJB のユーザーやパスワード、ロール情報を保存します。
各レルムはファイシステム上の 2 つのファイルに保存されます。
REALM-users.properties
はユーザー名とハッシュ化されたパスワードを保存します。REALM-users.properties
はユーザーからロールへのマッピングを保存します。
プロパティーファイルは
domain/configuration/
および standalone/configuration/
ディレクトリに保存されます。ファイルは add-user.sh
や add-user.bat
コマンドによって同時に書き込まれます。コマンドを実行する時、新しいユーザーをどのレルムに追加するか最初に決定します。