9.2.8. ステレオタイプ
9.2.8.1. ステレオタイプについて
多くのシステムでは、アーキテクチャーパターンを使用して再帰 Bean ロールのセットを生成します。ステレオタイプを使用すると、このようなロールを指定し、中心的な場所で、このロールを持つ Bean に対する共通メタデータを宣言できます。
ステレオタイプにより、以下のいずれかの組み合わせがカプセル化されます。
- デフォルトスコープ
- インターセプターバインディングのセット
また、ステレオタイプにより、以下の 2 つのいずれかのシナリオを指定できます。
- ステレオタイプを持つすべての Bean にデフォルトの Bean EL 名がある
- ステレオタイプを持つすべての Bean が代替である
Bean では、ステレオタイプをゼロ個、1 個、または複数宣言できます。ステレオタイプアノテーションは、Bean クラスまたはプロデューサーメソッドあるいはフィールドに適用できます。
ステレオタイプは、他の複数のアノテーションをパッケージ化するアノテーションであり、@Stereotype でアノテートされます。
ステレオタイプからスコープを継承するクラスは、そのステレオタイプをオーバーライドし、Bean で直接スコープを指定できます。
また、ステレオタイプが
@Named
アノテーションを持つ場合、配置された Bean はデフォルトの Bean 名を持ちます。この Bean は、@Named アノテーションが Bean で直接指定された場合に、この名前をオーバーライドできます。名前付き Bean の詳細については、「名前付き Bean について」 を参照してください。