3.12. マネージドクラスター間のサブスクリプションベースのアプリケーションフェイルオーバー


何らかの理由でマネージドクラスターが使用できなくなったときに、フェイルオーバーを実行します。このフェイルオーバー方式はアプリケーションベースです。

前提条件

  • セットアップにアクティブおよびパッシブの RHACM ハブクラスターがある場合は、Red Hat Advanced Cluster Management を使用したハブのリカバリー を参照してください。
  • プライマリークラスターが Ready 以外の状態にある場合は、更新に時間がかかる可能性があるため、クラスターの実際のステータスを確認してください。

    1. RHACM console Infrastructure Clusters Cluster list タブに移動します。
    2. フェイルオーバー操作を実行する前に、両方のマネージドクラスターのステータスを個別に確認してください。

      ただし、フェイルオーバー先のクラスターが Ready 状態にある場合でも、フェイルオーバー操作は実行できます。

手順

  1. Hub cluster でフェンシングを有効にします。

    1. CLI ターミナルを開き、DRCluster resource を編集します。<drcluster_name> は一意の名前に置き換えます。

      注意

      マネージドクラスターがフェンスされると、アプリケーションから OpenShift Data Foundation 外部ストレージクラスターへの すべて の通信が失敗し、現在フェンスされているクラスターの一部の Pod が異常な状態 (CreateContainerErrorCrashLoopBackOff など) になります。

      $ oc edit drcluster <drcluster_name>
      apiVersion: ramendr.openshift.io/v1alpha1
      kind: DRCluster
      metadata:
      [...]
      spec:
        ## Add this line
        clusterFence: Fenced
        cidrs:
        [...]
      [...]

      出力例:

      drcluster.ramendr.openshift.io/ocp4perf1 edited
    2. Hub cluster 上の プライマリーマネージドクラスター のフェンシングステータスを確認します。<drcluster_name> は、一意の識別子に置き換えます。

      $ oc get drcluster.ramendr.openshift.io <drcluster_name> -o jsonpath='{.status.phase}{"\n"}'

      出力例:

      Fenced
    3. Ceph クラスターにログインし、OpenShift Container Platform クラスターノードに属する IP がブロックリストに含まれていることを確認します。

      $ ceph osd blocklist ls

      出力例

      cidr:10.1.161.1:0/32 2028-10-30T22:30:03.585634+0000
      cidr:10.1.161.14:0/32 2028-10-30T22:30:02.483561+0000
      cidr:10.1.161.51:0/32 2028-10-30T22:30:01.272267+0000
      cidr:10.1.161.63:0/32 2028-10-30T22:30:05.099655+0000
      cidr:10.1.161.129:0/32 2028-10-30T22:29:58.335390+0000
      cidr:10.1.161.130:0/32 2028-10-30T22:29:59.861518+0000
  2. ハブクラスターで、Applications に移動します。
  3. アプリケーション行の最後にある Actions メニューをクリックして、使用可能なアクションのリストを表示します。
  4. Failover application をクリックします。
  5. Failover application モーダルが表示されたら、障害時に関連付けられたアプリケーションがフェイルオーバーする ポリシーターゲットクラスター を選択します。
  6. Select subscription group ドロップダウンをクリックして、デフォルトの選択を確認するか、この設定を変更します。

    デフォルトでは、アプリケーションリソースをレプリケートするサブスクリプショングループが選択されています。

  7. フェイルオーバーの準備 状況を確認します。

    • ステータスが Ready で緑色のチェックマークが付いている場合は、ターゲットクラスターでフェイルオーバーを開始する準備ができていることを示しています。手順 7 に進みます。
    • ステータスが Unknown または Not ready の場合は、ステータスが Ready に変わるまで待ちます。
  8. Initiate をクリックします。busybox アプリケーションが現在、セカンダリーで管理されているクラスター にフェイルオーバーしています。
  9. モーダルウィンドウを閉じ、Applications ページの Data policy 列を使用してステータスを追跡します。
  10. アプリケーションのアクティビティーステータスが FailedOver と表示されていることを確認します。

    1. Applications Overview タブに移動します。
    2. Data policy 列で、ポリシーを適用したアプリケーションの policy リンクをクリックします。
    3. Data policy ポップオーバーで、View more details リンクをクリックします。
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