3.13. マネージドクラスター間の ApplicationSet ベースのアプリケーションフェイルオーバー


何らかの理由でマネージドクラスターが使用できなくなったときに、フェイルオーバーを実行します。このフェイルオーバー方式はアプリケーションベースです。

前提条件

  • セットアップにアクティブおよびパッシブの RHACM ハブクラスターがある場合は、Red Hat Advanced Cluster Management を使用したハブのリカバリー を参照してください。
  • プライマリークラスターが Ready 以外の状態にある場合は、更新に時間がかかる可能性があるため、クラスターの実際のステータスを確認してください。

    1. RHACM console Infrastructure Clusters Cluster list タブに移動します。
    2. フェイルオーバー操作を実行する前に、両方のマネージドクラスターのステータスを個別に確認してください。

      ただし、フェイルオーバー先のクラスターが Ready 状態にある場合でも、フェイルオーバー操作は実行できます。

手順

  1. Hub cluster でフェンシングを有効にします。

    1. CLI ターミナルを開き、DRCluster resource を編集します。<drcluster_name> は一意の名前に置き換えます。

      注意

      マネージドクラスターがフェンスされると、アプリケーションから OpenShift Data Foundation 外部ストレージクラスターへの すべて の通信が失敗し、現在フェンスされているクラスターの一部の Pod が異常な状態 (CreateContainerErrorCrashLoopBackOff など) になります。

      $ oc edit drcluster <drcluster_name>
      apiVersion: ramendr.openshift.io/v1alpha1
      kind: DRCluster
      metadata:
      [...]
      spec:
        ## Add this line
        clusterFence: Fenced
        cidrs:
        [...]
      [...]

      出力例:

      drcluster.ramendr.openshift.io/ocp4perf1 edited
    2. Hub cluster 上の プライマリーマネージドクラスター のフェンシングステータスを確認します。<drcluster_name> は、一意の識別子に置き換えます。

      $ oc get drcluster.ramendr.openshift.io <drcluster_name> -o jsonpath='{.status.phase}{"\n"}'

      出力例:

      Fenced
    3. Ceph クラスターにログインし、OpenShift Container Platform クラスターノードに属する IP がブロックリストに含まれていることを確認します。

      $ ceph osd blocklist ls

      出力例

      cidr:10.1.161.1:0/32 2028-10-30T22:30:03.585634+0000
      cidr:10.1.161.14:0/32 2028-10-30T22:30:02.483561+0000
      cidr:10.1.161.51:0/32 2028-10-30T22:30:01.272267+0000
      cidr:10.1.161.63:0/32 2028-10-30T22:30:05.099655+0000
      cidr:10.1.161.129:0/32 2028-10-30T22:29:58.335390+0000
      cidr:10.1.161.130:0/32 2028-10-30T22:29:59.861518+0000
  2. ハブクラスターで、Applications に移動します。
  3. アプリケーション行の最後にある Actions メニューをクリックして、使用可能なアクションのリストを表示します。
  4. Failover application をクリックします。
  5. フェイルオーバーアプリケーション モーダルが表示されたら、表示された詳細が正しいことを確認し、フェイルオーバーの 準備状況 のステータスを確認します。ステータスが Ready で緑色のチェックマークが付いている場合は、ターゲットクラスターでフェイルオーバーを開始する準備ができていることを示しています。
  6. Initiate をクリックします。busybox リソースがターゲットクラスターに作成されました。
  7. モーダルウィンドウを閉じ、Applications ページの Data policy 列を使用してステータスを追跡します。
  8. アプリケーションのアクティビティーステータスが FailedOver と表示されていることを確認します。

    1. Applications Overview タブに移動します。
    2. Data policy 列で、ポリシーを適用したアプリケーションの policy リンクをクリックします。
    3. Data policy ポップオーバーで、1 つ以上のポリシー名と、アプリケーションで使用されているポリシーに関連付けられた進行中のアクティビティーが表示されていることを確認します。
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