検索

第4章 イメージサービスのイメージインポート方法の設定

download PDF

Image サービス (glance) のデフォルト設定は、Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) のインストール時に使用する Orchestration サービス (heat) テンプレートで定義されます。イメージサービスの Orchestration サービステンプレートは、deployment/glance/glance-api-container-puppet.yaml です。

カスタム環境ファイルを使用して、イメージサービスの側面をカスタマイズできます。カスタム環境ファイルは、Orchestration サービステンプレートをカスタマイズするために使用できる特別なタイプのテンプレートです。Orchestration サービステンプレートと環境ファイルの詳細は、director を使用した Red Hat OpenStack Platform のインストールと管理heat テンプレートの概要 を参照してください。

クラウド管理者は、web-download または glance-direct インポート方法を使用して、クラウドユーザーが独自のイメージをイメージサービスにアップロードできるように、イメージインポートワークフローを設定できます。アップロードされたイメージがストレージバックエンドでアクティブになる前にステージング領域で監視したり、メタデータのイメージプロパティーインジェクションプラグインやイメージ形式のイメージ変換プラグインなど、一連のプラグインを実行してユーザーイメージを検出可能にするようにインポートワークフローを設定したりできます。

web-download イメージのインポート方法はデフォルトで有効になっていますが、クラウド管理者は glance-direct 方式を設定できます。Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) で利用可能なインポート方法の詳細は、イメージサービスのイメージのインポート方法 を参照してください。

4.1. glance-direct イメージインポート方法の設定

クラウド管理者が glance-direct イメージインポート方法を有効にすると、クラウドユーザーは、すべての Image サービス API ワーカーに共通する一時的な共有ストレージの場所である OpenStack Image サービス (Glance) の共有ステージングエリアにローカルイメージをアップロードできます。

手順

  1. アンダークラウドホストに stack ユーザーとしてログインします。
  2. stackrc アンダークラウド認証情報ファイルを入手します。

    $ source ~/stackrc
  3. インポートパラメーターを設定するには、YAML 環境ファイルを作成するか開きます。

    $ vi /home/stack/templates/<glance-import-settings>.yaml

    • <glance-import-settings> をファイル名に置き換えます。
  4. 共有ステージングに必要な NFS バックエンドを設定します。

    parameter_defaults:
      GlanceBackend: file
      GlanceNfsEnabled: true
      GlanceNfsShare: 192.168.122.1:/export/glance
  5. glance-direct インポートメソッドを有効にするには、GlanceEnabledImportMethods パラメーターに glance-direct を追加します。

    parameter_defaults:
      [...]
      GlanceEnabledImportMethods: glance-direct,web-download
  6. glance-direct インポート方法に必要な NFS ステージングエリアを設定します。

    parameter_defaults:
      [...]
      GlanceStagingNfsShare: 192.168.122.1:/export/glance-staging

    web-download 以外の方法を有効にする場合は、GlanceEnabledImportMethods パラメーターが必要です。GlanceBackendGlanceNfsEnabled、および GlanceStagingNfsShare パラメーターに関する詳細は、オーバークラウドパラメーターイメージストレージ (glance) パラメーター を参照してください。

  7. <glance-import-settings>.yaml ファイルを他の環境ファイルとともにスタックに追加し、オーバークラウドをデプロイします。

    (undercloud)$ openstack overcloud deploy --templates \
    -e [your environment files] \
    -e /home/stack/templates/<glance-import-settings>.yaml
Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.