3.2. Image サービスのイメージのインポートメソッド
以下の方法を使用して、Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) イメージサービス (glance) にイメージをインポートできます。
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web-download
(デフォルト) メソッドを使用して、URI からイメージをインポートする。 -
glance-direct
メソッドを使用して、ローカルファイルシステムからイメージをインポートする。 -
copy-image
メソッドを使用して、デプロイメント内の他の Image サービスバックエンドに既存のイメージをコピーします。このインポート方法は、デプロイで複数の Image サービスバックエンドが有効になっている場合にのみ使用してください。
web-download
方式はデフォルトで有効になっていますが、クラウド管理者が他のインポート方式を設定します。利用可能なインポートオプションを一覧表示するには、glance import-info
コマンドを実行します。
3.2.1. リモート URI からイメージをインポートする
web-download
イメージインポートメソッドを使用して、リモート URI から Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) Image サービス (glance) にイメージをコピーできます。
Image サービスの web-download
メソッドでは、2 段階のプロセスでインポートを実施します。
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web-download
方式では、イメージレコードが作成されます。 -
web-download
メソッドは、指定された URI からイメージを取得します。
URI は、オプションの denylist
リストおよび allowlist
リストのフィルタリングの対象となります。
イメージプロパティー注入プラグインにより、メタデータ属性をイメージに注入できます。注入されたプロパティーに応じて、イメージインスタンスを起動するコンピュートノードが決定します。
手順
イメージを作成して、インポートするイメージの URI を指定します。
$ glance image-create-via-import \ --container-format <container-format> \ --disk-format <disk-format> \ --name <name> \ --import-method web-download \ --uri <uri>
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<container-format>
を、None、ami、ari、aki、bare、ovf、ova、docker のいずれかのコンテナー形式に置き換えます。 -
<disk-format>
を、None、ami、ari、aki、vhd、vhdx、vmdk、raw、qcow2、vdi、iso、ploop のいずれかのディスク形式に置き換えます。 -
<name>
は、わかりやすいイメージ名に置き換えます。 -
<uri>
は、イメージの URI に置き換えます。
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検証
イメージが利用可能か確認します。
$ glance image-show <image-id>
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<image-id>
は、イメージの作成時に指定したイメージ ID に置き換えます。
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3.2.2. ローカルボリュームからイメージをインポートする
glance-direct
イメージインポートメソッドは、イメージレコードを作成し、それによりイメージ ID が生成されます。ローカルボリュームから Image サービス (glance) にイメージをアップロードすると、イメージはステージングエリアに保存され、設定されたチェックに合格するとアクティブになります。
高可用性 (HA) 設定で使用される場合、glance-direct
メソッドには共通のステージングエリアが必要です。glance-direct
インポート方法を使用してイメージをアップロードする場合、共有ステージングエリアが存在しない場合は HA 環境でアップロードが失敗する可能性があります。HA のアクティブ/アクティブ環境では、API コールは複数の Image サービスのコントローラーに分散されます。ダウンロード API コールは、イメージをアップロードする API コールとは別のコントローラーに送信することが可能です。
glance-direct
イメージインポートメソッドでは、3 種類の呼び出しを使用してイメージをインポートします。
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glance image-create
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glance image-stage
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glance image-import
glance image-create-via-import
コマンドを使用すると、3 つの glance-direct
呼び出しすべてを 1 つのコマンドで実行できます。
手順
- Source コマンドで認証情報ファイルを読み込みます。
ローカルイメージをインポートするには、
glance image-create-via-import
コマンドを使用します。$ glance image-create-via-import \ --container-format <container-format> \ --disk-format <disk-format> \ --name <name> \ --file </path/to/image>
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<container-format>
を、None、ami、ari、aki、bare、ovf、ova、docker のいずれかのコンテナー形式に置き換えます。 -
<disk-format>
を、None、ami、ari、aki、vhd、vhdx、vmdk、raw、qcow2、vdi、iso、ploop のいずれかのディスク形式に置き換えます。 -
<name>
は、わかりやすいイメージ名に置き換えます。 </path/to/image>
をイメージファイルへのファイルパスに置き換えます。イメージがステージングエリアからバックエンドストレージの場所に移動すると、そのイメージはリストされます。ただし、イメージがアクティブになるには、多少時間がかかる場合があります。
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検証
イメージが利用可能か確認します。
$ glance image-show <image-id>
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<image-id>
は、イメージの作成時に指定したイメージ ID に置き換えます。
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