第9章 Red Hat Insights を使用したホストの監視
本章では、ホスト監視レポートの作成、Red Hat Insights を使用したホストの監視、および Insights プランの作成について説明しています。
9.1. Satellite のホストでの Red Hat Insights の使用
Red Hat Insights を使用すると、セキュリティー違反、パフォーマンスの低下、および安定性の消失に関連するシステムとダウンタイムを診断できます。ダッシュボードを使用して、安定性、セキュリティー、およびパフォーマンスの主要なリスクを素早く特定できます。また、カテゴリー別に分類したり、影響度および解決方法の詳細を表示したり、影響を受けたシステムを調べたりすることができます。
Red Hat Insights を使用して Satellite で管理するホストを監視するには、Red Hat Insights をホストにインストールしてから、ホストを Red Hat Insights に登録する必要があります。
新しい Satellite ホストの場合、グローバル登録テンプレートを使用して、登録中に Insights で Satellite ホストをインストールおよび設定することができます。詳細は、Managing Hosts ガイドの Registering a Host to Red Hat Satellite Using the Global Registration Template を参照してください。
Puppet を使用して、または手動でホストをインストールおよび登録する方法については、Red Hat Insights を使い始める を参照してください。
ホストで利用可能な Red Hat Insights 情報
Red Hat Insights でホストに関する追加情報を利用できます。
この情報は、以下の 2 つの場所にあります。
- Satellite Web UI で、Configure > Insights に移動します。そこのRemediate ボタンの横にある縦リーダーに Red Hat Insights のビュー リンクがあり、一般的な推奨事項ページに表示されます。対象の推奨事項に対して ナレッジベースの記事 がある場合には、各推奨事項の行にある縦リーダーから、Red Hat Insights での表示 リンクがあり、推奨ルールに移動できます。
- 詳細は、ホスト > すべてのホスト に移動します。ホストに推奨事項が記載されている場合は、推奨事項の数字をクリックします。Insights タブの Remediate ボタンの横にある縦リーダーで、対象システムの情報への Satellite Insights ページヘの移動 リンクと、コンソール上のホスト情報への Red Hat Insights での表示 リンクが提供されます。
rh-cloud および insights-client レポートからのホストの除外
host_registration_insights
パラメーターを False に設定すると rh-cloud および insight-client レポートを省略できます。Satellite は、rh-cloud レポートからホストを除外し、insights-client がレポートをクラウドにアップロードしないようにします。
このパラメーターは、組織、ホストグループ、サブネット、およびドメインレベルで設定することもできます。新しいレポートがエンティティーに関連付けられている限り、自動的にアップロードされないようにします。
Red Hat Hybrid Cloud ですでに報告されているホストでパラメーターを false に設定すると、インベントリーから自動的に削除されます。ただし、このプロセスが完了するには時間がかかる場合があります。
Ansible ロールを使用した Red Hat Insights のデプロイ
RedHatInsights.insights-client Ansible ロールを使用して、Red Hat Insights でのホストのインストールと登録を自動化できます。このロールの Satellite への追加に関する詳細は、Satellite で Ansible を使用するための設定 の Satellite で Ansible を使い始める を参照してください。
RedHatInsights.insights-client ロールをホストに追加します。
新しいホストについては、「Red Hat Satellite でのホストの作成」 を参照してください。
既存のホストについては、Satellite で Ansible を使用するための設定 の Ansible ロールを使用した Satellite ホスト上での反復タスクの自動化 を参照してください。
- RedHatInsights.insights-client ロールをホストで実行するには、ホスト > すべてのホスト に移動して、使用するホスト名をクリックします。
- Ansible ロールの実行 ボタンをクリックします。
続行する前に、Insights の API トークンを設定する必要があります。詳細については、Red Hat API Tokens を参照してください。
次の手順を使用して、推奨事項を手動で同期できます。
- Satellite Web UI で、設定 > Insights に移動します。
- Start Recommendations Sync ボタンをクリックします。
API トークンを設定していない場合は、このページを使用する前に API トークンを作成するように求められます。
追加情報
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Red Hat Insights およびすべてのプラグインのログを確認するには、
/var/log/foreman/production.log
に移動します。 - Red Hat Insights との接続に問題がある場合は、証明書が最新のものであることを確認してください。サブスクリプションマニフェストをリフレッシュして証明書を更新します。
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ホスト上に
insights-client.timer
を設定することで、デフォルトのinsights-client
実行スケジュールを変更することができます。詳細は、Red Hat Insights のクライアント設定ガイド の insights-client スケジュールの変更 を参照してください。