6.3. FIPS 準拠ホストのプロビジョニング


Satellite は、National Institute of Standards and Technology の 暗号モジュールのセキュリティー要件 (Security Requirements for Cryptographic Modules) 標準 (参照番号 FIPS 140-2、FIPS と呼ばれる) に準拠するプロビジョニングホストをサポートします。

FIPS に準拠するホストのプロビジョニングを有効にするには、以下のタスクを実行します。

  • オペレーティングシステムのプロビジョニングのパスワードハッシュアルゴリズムを変更する。
  • ホストグループを作成し、ホストグループのパラメーターを設定して FIPS を有効にする。

詳細は、ホストの管理ホストグループの操作 を参照してください。

プロビジョニングしたホストに、FIPS に準拠する設定が適用されている。これらの設定が有効であることを確認するには、「FIPS モードが有効になっていることを確認する」 の手順を実行します。

6.3.1. プロビジョニングのパスワードハッシュアルゴリズムの変更

FIPS に準拠するホストをプロビジョニングするには、プロビジョニングで使用するパスワードのハッシュアルゴリズムを SHA256 に設定します。この設定は、FIPS 準拠としてデプロイするオペレーティングシステムごとに、適用する必要があります。

手順

  1. オペレーティングシステム ID を特定します。

    $ hammer os list
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  2. 各オペレーティングシステムのパスワードハッシュ値を更新します。

    $ hammer os update \
    --password-hash SHA256
    --title "My_Operating_System"
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    値をコンマ区切りで指定することはできない点に注意してください。

6.3.2. FIPS 対応パラメーターの設定

FIPS 準拠のホストをプロビジョニングするには、ホストグループを作成して、ホストグループのパラメーター fips_enabledtrue に設定する必要があります。このパラメーターが true に設定されていない場合や、ない場合には、FIPS 固有の変更がシステムに適用されません。ホストのプロビジョニング時または、ホストグループを使用する場合に、このパラメーターを使用してください。

ホストのプロビジョニング時にこのパラメーターを設定するには、--parameters fips_enabled=true を Hammer コマンドに追加します。

$ hammer hostgroup set-parameter \
--hostgroup "My_Host_Group" \
--name fips_enabled \
--value "true"
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詳細は、hammer hostgroup set-parameter --help コマンドの出力を参照してください。

6.3.3. FIPS モードが有効になっていることを確認する

これらの FIPS 準拠に関する変更が正常に行われたことを確認するには、ホストのプロビジョニングを実行し、その設定を確認する必要があります。

手順

  1. root または管理者レベルのアカウントで、ホストにログインしてください。
  2. 以下のコマンドを入力します。

    $ cat /proc/sys/crypto/fips_enabled
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    値が 1 の場合は、FIPS モードが有効であることが分かります。

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