付録F Red Hat Update Infrastructure のアップグレード


前提条件

RHUI のエラータを適用する前に、Red Hat Enterprise Linux のエラータのみを適用する場合は、次のコマンドを実行します。

# yum --disablerepo=rhel-7-server-rhui-3-rpms update
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重要

Red Hat は、RHUI の更新を監視し、リリース時に適用することで、インストールを常に最新の状態に保つことを推奨します。常に、最新の RHUI 3.1.x バージョンのみがサポートされます。以前のバージョンではバックポートは提供されません。Red Hat は、RHUI 3.0 を実行しているユーザーが最新のバージョンに速やかに更新することを強く推奨します。

注記

インストールされている RHUI バージョンが分からない場合は、RHUA ノードの rh-rhui-tools パッケージのバージョンを確認してください。以下の例では、インストールされている RHUI バージョンは 3.1.3 です。

# rpm -q rh-rhui-tools
rh-rhui-tools-3.1.3-1.noarch
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F.1. RHUA ノードのアップグレード

RHUA ノードで次の手順を実行します。

  1. 更新しているパッケージを確認します。

    # yum check-update
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  2. パッケージを更新します。

    # yum -y update
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    RHUA ノードの一部の RHUI 更新には、新しいバージョンの pulp またはそのプラグインが含まれます。その場合、RHUI 3.0.x または 3.1.2 以前から更新する場合は、更新を適用した後にこれらの手順を実行します。

  3. pulp サービスが停止していることを確認します。

    # systemctl stop pulp\*
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  4. データベースの移行を実行します。

    # sudo -u apache pulp-manage-db
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    注記

    RHUI にあるリポジトリーおよびパッケージ数によっては、移行が完了するまで数分かかる場合があります。

    移行からの出力を監視します。RHUI に RHEL 8 のリポジトリーが含まれている場合には、一部を再公開する必要がある場合があります。その場合は、出力に表示される指示に従ってください。

  5. RHUI サービスを再起動します。

    # rhui-services-restart
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  6. CDS ノードに設定を再適用します。

    • rhui-manager を実行して c を入力し、r を入力して、一度にホスト名を選択します。
    • 別の方法として、コマンドラインですべての CDS ホスト名に対して、次のコマンドを実行します。
    # rhui cds reinstall <HOSTNAME>
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注記

新しいバージョンの pulp やそのプラグインがこの更新に含まれていない場合、更新後の手順は必要ありません。

F.1.1. CDS ノードのアップグレード

CDS ノードで次の手順を実行します。

  1. どのパッケージが更新されているかを確認します。

    # yum check-update
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  2. CDS ノードの RHUI 更新には、新しいバージョンの pulp またはそのプラグインが含まれるか、rhui-oid-validator パッケージの更新が含まれるものもあります。この場合 (RHUI 3.0.x または 3.1.1 以前から更新する場合) は、RHUI の更新を適用する に、共有ファイルシステム (通常 /var/lib/rhui/remote_share にマウントされ、読み取り/書き込み権限) を再マウントしてください。これにより、pulp パッケージが CDS ノードで更新できるようになります。

    ファイルシステムを再マウントする方法は、基礎となるテクノロジーによって異なります。

    • Glusterfs を使用している場合は、一時的にファイルシステムをアンマウントしてから、読み取り/書き込み権限でマウントします。

      # umount /var/lib/rhui/remote_share
      # mount -o rw /var/lib/rhui/remote_share
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    • NFS を使用している場合は、ワンステップでファイルシステムを再マウントできます。

      # mount -o remount,rw /var/lib/rhui/remote_share
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  3. パッケージを更新します。

    # yum -y update
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  4. 共有ファイルシステムを再マウントします。読み取り専用です。

    • Glusterfs を使用している場合は、次のコマンドを実行します。

      # umount /var/lib/rhui/remote_share
      # mount /var/lib/rhui/remote_share
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    • NFS を使用している場合は、次のコマンドを実行します。

      # mount -o remount,ro /var/lib/rhui/remote_share
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  5. RHUI サービスを再起動します。

    # rhui-services-restart
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    新しい pulp または rhui-oid-validator バージョンが更新に含まれていない場合は、更新前の手順 (手順 2) または更新後の手順 (手順 4 および 5) を実行する必要はありません。

F.1.2. HAProxy ノードのアップグレード

Red Hat Update Infrastructure の更新は HAProxy ノードに影響を及ぼしません。HAProxy ノードを最新の状態に保つには、該当する RHEL 7 の更新がすべて適用されていることを確認することのみが必要になります。

F.1.3. Red Hat Update Infrastructure の新機能の設定

バージョン 3.0.0 で導入された以下の Red Hat Update Infrastructure 機能には、手動の設定が必要です。

F.1.3.1. エンタイトルメント証明書の更新

Red Hat Update Infrastructure 3.0.3 では、CDN 証明書を継続的に監視できるサービスが導入されました。CDN に新しい証明書が生成されると、このサービスは古い証明書を新しい証明書に置き換え、Red Hat Update Infrastructure がリポジトリーの同期を維持できるようにします。

この機能を有効にするのに、以下の手順を行っていない場合は先に行ってください。

重要

rhsmcertd サービスが実行され、有効になっていることを確認してください。

F.1.3.2. コンテナーレジストリーの認証情報

Red Hat Update Infrastructure 3.1.3 以降では、デフォルトのコンテナーレジストリーは registry.redhat.io です。このデフォルトのレジストリー URL を上書きして、他のレジストリーでホストされる Red Hat Update Infrastructure コンテナーに追加できます。

注記

registry.redhat.io を含む一部のレジストリーでは、ログインおよびパスワードが必要です。このデータを RHUI 設定に保存するか、プロンプトが表示されたらこれを指定できます。これらのオプションは、両方とも 「Red Hat Update Infrastructure へのコンテナーの追加」 で説明されています。

F.1.3.3. 追加のパッケージ

基本的な RHUI 機能を拡張するパッケージの包括的なリストは、「追加パッケージのインストール」 を参照してください。

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