22.5. 部分的な IdM レプリカインストールの削除
IdM レプリカのインストールに失敗した場合は、設定ファイルの一部が残される可能性があります。IdM レプリカのインストールを試みる追加の試行に失敗し、インストールスクリプトで IPA がすでに設定されていると報告されます。
既存の部分的な IdM 設定を使用したシステムの例
この問題を解決するには、レプリカから IdM ソフトウェアをアンインストールし、IdM トポロジーからレプリカを削除し、インストールプロセスを再試行します。
前提条件
-
root
権限があること。
手順
IdM レプリカとして設定するホストで IdM サーバーソフトウェアをアンインストールします。
ipa-server-install --uninstall
[root@replica ~]# ipa-server-install --uninstall
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow トポロジー内の他のすべてのサーバーで
ipa server-del
コマンドを使用して、適切にインストールされていないレプリカへの参照を削除します。ipa server-del replica.idm.example.com
[root@other-replica ~]# ipa server-del replica.idm.example.com
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - レプリカのインストールを試行します。
インストールに繰り返し失敗したことが原因で IdM レプリカのインストールに問題が生じた場合は、オペレーティングシステムを再インストールします。
カスタマイズなしの新規インストールシステムというのが、IdM レプリカのインストール要件の 1 つとなっています。インストールに失敗した場合は、予期せずにシステムファイルが変更されてホストの整合性が保てない可能性があります。