26.11. Ansible Playbook を使用した IdM サーバーのアンインストール (トポロジーが分断されても構わない場合)
既存の RHEL Identity Management (IdM) デプロイメントでは、レプリカ と サーバー は同義の用語です。
IdM トポロジーが分断される場合でも、Ansible Playbook を使用して IdM レプリカをアンインストールするには、この手順を実行します。この例では、server456.idm.example.com を使用して、レプリカと、トポロジーから server123.idm.example.com の FQDN を持つ関連付けられたホストエントリーを削除します。これにより、特定のレプリカが server456.idm.example.com および残りのトポロジーから切断されます。
remove_server_from_domain
のみを使用してトポロジーからレプリカを削除しても、トポロジーは切断されないため、他のオプションは必要ありません。トポロジーが切断される結果となった場合は、ドメインの保持したい部分を指定する必要があります。その場合、以下を実行する必要があります。
-
ipaserver_remove_on_server
値を指定します。 -
ipaserver_ignore_topology_disconnect
を True に設定します。
前提条件
コントロールノード:
- Ansible バージョン 2.15 以降を使用している。
-
freeipa.ansible_freeipa
コレクションがインストールされている。 - ~/MyPlaybooks/ ディレクトリーに、IdM サーバーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用して Ansible インベントリーファイル が作成されている (この例の場合)。
-
secret.yml Ansible vault に
ipaadmin_password
が保存されており、secret.yml ファイルを保護するパスワードを格納しているファイルにアクセスできる (この例の場合)。
-
ターゲットノード (
freeipa.ansible_freeipa
モジュールが実行されるノード) が、IdM クライアント、サーバー、またはレプリカとして IdM ドメインに含まれている。 マネージドノード:
- システムが RHEL 10 で実行されている。
手順
Ansible Playbook ファイル uninstall-server.yml を次の内容で作成します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記通常の状況では、server123 を削除してもトポロジーが切断されない場合で、
ipaserver_remove_on_server
の値が設定されていない場合は、server123 が削除されたレプリカは server123 のレプリカ合意を使用して自動的に決定されます。レプリカをアンインストールします。
ansible-playbook --vault-password-file=password_file -v -i <path_to_inventory_directory>/hosts <path_to_playbooks_directory>/uninstall-server.yml
$ ansible-playbook --vault-password-file=password_file -v -i <path_to_inventory_directory>/hosts <path_to_playbooks_directory>/uninstall-server.yml
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - server123.idm.example.com を指しているネームサーバー (NS) DNS レコードがすべて DNS ゾーンから削除されていることを確認してください。使用する DNS が IdM により管理される統合 DNS であるか、外部 DNS であるかに関わらず、確認を行なってください。