15.4. アップグレードが成功した後に論理ボリュームのスナップショットを削除する
Boom Boot Manager を使用してシステムを正常にアップグレードしたら、スナップショットブートエントリーと論理ボリューム (LV) のスナップショットを削除して、アップグレードしたシステムを使用できます。
LV のスナップショットを削除すると、それ以上そのスナップショットの操作を実行できなくなります。
前提条件
- 最近、Boom Boot Manager を使用 して Red Hat Enterprise Linux を新しいバージョンにアップグレードした。
手順
- GRUB ブートローダー画面から Red Hat Enterprise Linux 9 を起動します。
システムがロードされたら、利用可能なブートエントリーを表示します。次の出力は、boom ブートエントリーのリストに含まれるスナップショットのブートエントリーを示しています。
# boom list WARNING - Options for BootEntry(boot_id=cae29bf) do not match OsProfile: marking read-only BootID Version Name RootDevice e0252ad 3.10.0-1160.118.1.el7.x86_64 Red Hat Enterprise Linux Server /dev/rhel/root_snapshot_before_changes 611ad14 3.10.0-1160.118.1.el7.x86_64 Red Hat Enterprise Linux Server /dev/mapper/rhel-root 3bfed71- 3.10.0-1160.el7.x86_64 Red Hat Enterprise Linux Server /dev/mapper/rhel-root _cae29bf 4.18.0-513.24.1.el8_9.x86_64 Red Hat Enterprise Linux /dev/mapper/rhel-root
警告は予想通りですが、
カーネル
およびgrubby
パッケージがこれらのエントリーを管理しているため、boom を使用してこれらのエントリーを変更または削除することはできません。BootID
値を使用してスナップショットのエントリーを削除します。# boom delete --boot-id e0252ad Deleted 1 entry
これにより、GRUB メニューからブートエントリーが削除されます。
論理ボリューム (LV) のスナップショットを削除します。
# lvremove rhel/root_snapshot_before_changes Do you really want to remove active logical volume rhel/root_snapshot_before_changes? [y/n]: y Logical volume "root_snapshot_before_changes" successfully removed
- アップグレード後の残りのタスクを完了します。詳細は、RHEL 7 から RHEL 8 へのアップグレード を参照してください。
関連情報
-
システム上の
boom(1)
man ページ