7.3.5. 認証済みレジストリー


認証済みのレジストリーを docker で使用するには、docker デーモンがレジストリーにログインする必要があります。OpenShift Container Platform の場合、ユーザーはホストで docker login コマンドを実行できないため、異なる手順セットを実行する必要があります。認証済みのレジストリーはユーザーがプルできるイメージや外部レジストリーにアクセスできるユーザーを制限するために使用できます。

外部 docker レジストリーに認証が必要な場合は、レジストリーを使用するプロジェクトで特殊なシークレットを作成してから、そのシークレットを使用して docker 操作を実行します。

手順
  1. ユーザーが docker レジストリーにログインするプロジェクトで dockercfg シークレットを作成します。

    $ oc project <my_project>
    $ oc create secret docker-registry <my_registry> --docker-server=<my.registry.example.com> --docker-username=<username> --docker-password=<my_password> --docker-email=<me@example.com>
  2. .dockercfg ファイルが存在する場合、oc コマンドを使用してシークレットを作成します。

    $ oc create secret generic <my_registry> --from-file=.dockercfg=<path/to/.dockercfg> --type=kubernetes.io/dockercfg
  3. $HOME/.docker/config.json ファイルを設定します。

    $ oc create secret generic <my_registry> --from-file=.dockerconfigjson=<path/to/.dockercfg> --type=kubernetes.io/dockerconfigjson
  4. dockercfg を使用し、シークレットをプル操作を実行するサービスアカウントにリンクして、イメージを認証済みレジストリーからプルします。イメージをプルするためのデフォルトのサービスアカウント名は default です。

    $ oc secrets link default <my_registry> --for=pull
  5. S2I 機能を使用してイメージをプッシュする場合、dockercfg シークレットは S2I Pod にマウントされるため、これをビルドを実行する適切なサービスアカウントにリンクする必要があります。イメージをビルドするために使用されるデフォルトのサービスアカウントの名前は builder です。

    $ oc secrets link builder <my_registry>
  6. buildconfig では、シークレットをプッシュまたはプル操作用に指定する必要があります。

    "type": "Source",
    "sourceStrategy": {
        "from": {
            "kind": "DockerImage",
            "name": "*my.registry.example.com*/myproject/myimage:stable"
        },
        "pullSecret": {
            "name": "*mydockerregistry*"
        },
    ...[OUTPUT ABBREVIATED]...
    "output": {
        "to": {
            "kind": "DockerImage",
            "name": "*my.registry.example.com*/myproject/myimage:latest"
        },
        "pushSecret": {
            "name": "*mydockerregistry*"
        },
    ...[OUTPUT ABBREVIATED]...
  7. 外部レジストリーが認証を外部サービスに委任する場合は、レジストリー URL を使用するレジストリー用のシークレットと、独自の URL を使用する外部の認証システム用の両方の dockercfg シークレットを作成します。これら両方のシークレットをサービスアカウントに追加する必要があります。

    $ oc project <my_project>
    $ oc create secret docker-registry <my_registry> --docker-server=*<my_registry_example.com> --docker-username=<username> --docker-password=<my_password> --docker-email=<me@example.com>
    $ oc create secret docker-registry <my_docker_registry_ext_auth> --docker-server=<my.authsystem.example.com> --docker-username=<username> --docker-password=<my_password> --docker-email=<me@example.com>
    $ oc secrets link default <my_registry> --for=pull
    $ oc secrets link default <my_docker_registry_ext_auth> --for=pull
    $ oc secrets link builder <my_registry>
    $ oc secrets link builder <my_docker_registry_ext_auth>
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