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See documentation for the latest supported version 3 or the latest supported version 4.2.6. ノードセレクターを使用したモニタリングコンポーネントの移動
ラベル付きノードで nodeSelector 制約を使用すると、任意のモニタリングスタックコンポーネントを特定ノードに移動できます。これにより、クラスター全体のモニタリングコンポーネントの配置と分散を制御できます。
モニタリングコンポーネントの配置と分散を制御することで、システムリソースの使用を最適化し、パフォーマンスを高め、特定の要件やポリシーに基づいてワークロードを分離できます。
2.6.1. ノードセレクターと他の制約の連携 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ノードセレクターの制約を使用してモニタリングコンポーネントを移動する場合、クラスターに Pod のスケジューリングを制御するための他の制約があることに注意してください。
- Pod の配置を制御するために、トポロジー分散制約が設定されている可能性があります。
- Prometheus、Thanos Querier、Alertmanager、およびその他のモニタリングコンポーネントでは、コンポーネントの複数の Pod が必ず異なるノードに分散されて高可用性が常に確保されるように、ハードな非アフィニティールールが設定されています。
ノード上で Pod をスケジュールする場合、Pod スケジューラーは既存の制約をすべて満たすように Pod の配置を決定します。つまり、Pod スケジューラーがどの Pod をどのノードに配置するかを決定する際に、すべての制約が組み合わされます。
そのため、ノードセレクター制約を設定しても既存の制約をすべて満たすことができない場合、Pod スケジューラーはすべての制約をマッチさせることができず、ノードへの Pod 配置をスケジュールしません。
モニタリングコンポーネントの耐障害性と高可用性を維持するには、コンポーネントを移動するノードセレクター制約を設定する際に、十分な数のノードが利用可能で、すべての制約がマッチすることを確認してください。
2.6.2. モニタリングコンポーネントの異なるノードへの移動 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
モニタリングスタックコンポーネントが実行されるクラスター内のノードを指定するには、ノードに割り当てられたラベルと一致するようにコンポーネントの ConfigMap オブジェクトの nodeSelector 制約を設定します。
ノードセレクター制約を既存のスケジュール済み Pod に直接追加することはできません。
前提条件
OpenShift Container Platform のコアモニタリングコンポーネントを設定する場合、以下を実行します。
-
cluster-adminクラスターロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできます。 -
cluster-monitoring-configConfigMapオブジェクトを作成している。
-
ユーザー定義のプロジェクトをモニターするコンポーネントを設定する場合:
-
cluster-adminクラスターロールを持つユーザーとして、またはopenshift-user-workload-monitoringプロジェクトのuser-workload-monitoring-config-editロールを持つユーザーとして、クラスターにアクセスできる。 -
user-workload-monitoring-configConfigMapオブジェクトを作成している。
-
-
OpenShift CLI (
oc) がインストールされている。
手順
まだの場合は、モニタリングコンポーネントを実行するノードにラベルを追加します。
oc label nodes <node-name> <node-label>
$ oc label nodes <node-name> <node-label>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ConfigMapオブジェクトを編集します。OpenShift Container Platform のコアプロジェクトをモニターするコンポーネントを移行するには、以下を実行します。
openshift-monitoringプロジェクトでcluster-monitoring-configConfigMapオブジェクトを編集します。oc -n openshift-monitoring edit configmap cluster-monitoring-config
$ oc -n openshift-monitoring edit configmap cluster-monitoring-configCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow data/config.yamlでコンポーネントのnodeSelector制約のノードラベルを指定します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記nodeSelectorの制約を設定した後もモニタリングコンポーネントがPending状態のままになっている場合は、Pod イベントでテイントおよび容認に関連するエラーの有無を確認します。
ユーザー定義プロジェクトをモニターするコンポーネントを移動するには、以下を実行します。
openshift-user-workload-monitoringプロジェクトでuser-workload-monitoring-configConfigMapオブジェクトを編集します。oc -n openshift-user-workload-monitoring edit configmap user-workload-monitoring-config
$ oc -n openshift-user-workload-monitoring edit configmap user-workload-monitoring-configCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow data/config.yamlでコンポーネントのnodeSelector制約のノードラベルを指定します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記nodeSelectorの制約を設定した後もモニタリングコンポーネントがPending状態のままになっている場合は、Pod イベントでテイントおよび容認に関連するエラーの有無を確認します。
変更を適用するためにファイルを保存します。新しい設定で指定されたコンポーネントは、新しいノードに自動的に移動されます。
注記user-workload-monitoring-configConfigMapオブジェクトに適用される設定は、クラスター管理者がユーザー定義プロジェクトのモニタリングを有効にしない限りアクティブにされません。警告monitoring config map への変更を保存すると、プロジェクトの Pod およびその他のリソースが再デプロイされる場合があります。そのプロジェクトで実行中のモニタリングプロセスも再起動する場合があります。