第6章 ユーザー定義プロジェクトのアラートルーティングの有効化
ユーザー定義プロジェクトのアラートルーティングは、テクノロジープレビュー機能としてのみご利用いただけます。テクノロジープレビュー機能は Red Hat の実稼働環境でのサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされていないため、Red Hat では実稼働環境での使用を推奨していません。Red Hat は実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
OpenShift Container Platform 4.10 では、クラスター管理者がユーザー定義プロジェクトのアラートルーティングを有効にできます。
6.1. ユーザー定義プロジェクトのアラートルーティングについて
クラスター管理者は、ユーザー定義プロジェクトのアラートルーティングを有効にできます。有効にした後、ユーザーが、ユーザー定義プロジェクトのアラートルーティングを設定できるようにすることができます。次に、ユーザーは AlertmanagerConfig
オブジェクトを作成または編集して、ユーザー定義のアラートルーティングを作成し、設定できます。
ユーザーが、ユーザー定義プロジェクトのアラートルーティングを定義した後、ユーザー定義のアラートは openshift-monitoring
namespace の alertmanager-main
Pod にルーティングされます。
ユーザー定義プロジェクトのアラートルーティングに関する以下の制限および機能に注意してください。
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ユーザー定義のアラートルールの場合、ユーザー定義のルーティングはリソースが定義される namespace に対してスコープ指定されます。たとえば、namespace
ns1
のルーティング設定は、同じ namespace のPrometheusRules
リソースにのみ適用されます。 - Cluster Monitoring Operator(CMO) は、ユーザー定義のアラート専用の 2 つ目の Alertmanager サービスをデプロイしません。クラスター管理者は、カスタムシークレットまたは OpenShift Container Platform Web コンソールを使用して、引き続きメインの Alertmanager 設定を定義します。
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namespace がユーザー定義のモニタリングから除外される場合、namespace の
AlertmanagerConfig
リソースは、Alertmanager 設定の一部ではなくなります。