5.3. Red Hat OpenShift GitOps のインストール
Red Hat OpenShift GitOps は Argo CD を使用して、クラスター Operator、オプションの Operator Lifecycle Manager (OLM) Operator、ユーザー管理など、特定のクラスタースコープのリソースを管理します。
以下では、Red Hat OpenShift GitOps Operator を OpenShift Container Platform クラスターにインストールし、Argo CD インスタンスにログインする方法について説明します。
latest
チャネルにより、Red Hat OpenShift GitOps Operator の最新の安定バージョンをインストールできます。現在、Red Hat OpenShift GitOps Operator をインストールするためのデフォルトのチャネルです。
Red Hat OpenShift GitOps Operator の特定のバージョンをインストールするには、クラスター管理者は対応する gitops-<version>
チャネルを使用できます。たとえば、Red Hat OpenShift GitOps Operator バージョン 1.8.x をインストールするには、gitops-1.8
チャネルを使用できます。
5.3.1. Red Hat OpenShift GitOps Operator を Web コンソールにインストールする
前提条件
- OpenShift Container Platform Web コンソールにアクセスします。
-
cluster-admin
ロールを持つアカウントがある。 - 管理者として OpenShift Container Platform クラスターにログインしている。
Red Hat OpenShift GitOps Operator をインストールする前にコミュニティーバージョンの Argo CD Operator がすでにインストールされている場合は、Argo CD Community Operator を削除します。
手順
-
Web コンソールの Administrator パースペクティブで、左側のメニューにある Operators
OperatorHub に移動します。 OpenShift GitOps
を検索し、Red Hat OpenShift GitOps タイルをクリックし、Install をクリックします。Red Hat OpenShift GitOps は、クラスターのすべての namespace にインストールされます。
Red Hat OpenShift GitOps Operator がインストールされると、openshift-gitops
namespace で利用可能なすぐに使える Argo CD インスタンスが自動的に設定され、Argo CD アイコンがコンソールツールバーに表示されます。プロジェクトでアプリケーション用に後続の Argo CD インスタンスを作成できます。
5.3.2. CLI を使用した Red Hat OpenShift GitOps Operator のインストール
CLI を使用して OperatorHub から Red Hat OpenShift GitOps Operator をインストールできます。
手順
Subscription オブジェクトの YAML ファイルを作成し、namespace を Red Hat OpenShift GitOps にサブスクライブします (例:
sub.yaml
)。Subscription の例
apiVersion: operators.coreos.com/v1alpha1 kind: Subscription metadata: name: openshift-gitops-operator namespace: openshift-operators spec: channel: latest 1 installPlanApproval: Automatic name: openshift-gitops-operator 2 source: redhat-operators 3 sourceNamespace: openshift-marketplace 4
Subscription
をクラスターに適用します。$ oc apply -f openshift-gitops-sub.yaml
インストールが完了したら、
openshift-gitops
namespace のすべての Pod が実行されていることを確認します。$ oc get pods -n openshift-gitops
出力例
NAME READY STATUS RESTARTS AGE cluster-b5798d6f9-zr576 1/1 Running 0 65m kam-69866d7c48-8nsjv 1/1 Running 0 65m openshift-gitops-application-controller-0 1/1 Running 0 53m openshift-gitops-applicationset-controller-6447b8dfdd-5ckgh 1/1 Running 0 65m openshift-gitops-redis-74bd8d7d96-49bjf 1/1 Running 0 65m openshift-gitops-repo-server-c999f75d5-l4rsg 1/1 Running 0 65m openshift-gitops-server-5785f7668b-wj57t 1/1 Running 0 53m
5.3.3. Argo CD 管理アカウントを使用した Argo CD インスタンスへのログイン
Red Hat OpenShift GitOps Operator は openshift-gitops
namespace で利用可能なすぐに使用できる Argo CD インスタンスを自動的に作成します。
前提条件
- Red Hat OpenShift GitOps Operator がクラスターにインストールされている。
手順
-
OpenShift Container Platform Web コンソールの Administrator パースペクティブで、Operators
Installed Operators に移動し、Red Hat OpenShift GitOps Operator がインストールされていることを確認します。 -
menu
OpenShift GitOps Cluster Argo CD の順に移動します。Argo CD UI のログインページは、新規ウィンドウに表示されます。 オプション: OpenShift Container Platform の認証情報でログインするには、
cluster-admins
グループのユーザーであることを確認してから、Argo CD ユーザーインターフェイスでLOG IN VIA OPENSHIFT
オプションを選択します。注記cluster-admins
グループのユーザーになるには、oc adm groups new cluster-admins <user>
コマンドを使用します。この場合の<user>
は、クラスター全体またはローカルでユーザーおよびグループにバインドできるデフォルトのクラスターロールです。ユーザー名とパスワードを使用してログインするには、Argo CD インスタンスのパスワードを取得します。
- コンソールの左側のパネルで、パースペクティブスイッチャーを使用して Developer パースペクティブに切り替えます。
-
Project ドロップダウンリストを使用して、
openshift-gitops
プロジェクトを選択します。 - 左側のナビゲーションパネルを使用して、Secrets ページに移動します。
- openshift-gitops-cluster インスタンスを選択して、パスワードを表示します。
- パスワードをコピーします。
-
このパスワードおよび
admin
をユーザー名として使用し、新しいウィンドウで Argo CD UI にログインします。
同じ namespace に 2 つの Argo CD CR を作成することはできません。