This documentation is for a release that is no longer maintained
See documentation for the latest supported version 3 or the latest supported version 4.第5章 Container Storage Interface (CSI) の使用
5.1. CSI ボリュームの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Container Storage Interface (CSI) により、OpenShift Container Platform は CSI インターフェイス を永続ストレージとして実装するストレージバックエンドからストレージを使用できます。
OpenShift Container Platform 4.10 は、CSI 仕様 のバージョン 1.5.0 をサポートします。
5.1.1. CSI アーキテクチャー リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
CSI ドライバーは通常、コンテナーイメージとして提供されます。これらのコンテナーは、実行先の OpenShift Container Platform を認識しません。OpenShift Container Platform でサポートされる CSI 互換のストレージバックエンドを使用するには、クラスター管理者は、OpenShift Container Platform とストレージドライバーの橋渡しとして機能するコンポーネントを複数デプロイする必要があります。
以下の図では、OpenShift Container Platform クラスターの Pod で実行されるコンポーネントの俯瞰図を示しています。
異なるストレージバックエンドに対して複数の CSI ドライバーを実行できます。各ドライバーには、独自の外部コントローラーのデプロイメントおよびドライバーと CSI レジストラーを含むデーモンセットが必要です。
5.1.1.1. 外部の CSI コントローラー リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
外部の CSI コントローラーは、5 つのコンテナーを含む 1 つまたは複数の Pod を配置するデプロイメントです。
-
スナップショットコンテナーは、
VolumeSnapshotおよびVolumeSnapshotContentオブジェクトを監視し、VolumeSnapshotContentオブジェクトの作成および削除を担当します。 -
リサイザーコンテナーは、
PersistentVolumeClaimオブジェクトでより多くのストレージを要求した場合に、PersistentVolumeClaimの更新を監視し、CSI エンドポイントに対してControllerExpandVolume操作をトリガーするサイドカーコンテナーです。 -
OpenShift Container Platform からの
attachおよびdetachの呼び出しを適切な CSI ドライバーへのControllerPublishおよびControllerUnpublish呼び出しに変換する外部の CSI アタッチャーコンテナー。 -
OpenShift Container Platform からの
provisionおよびdelete呼び出しを適切な CSI ドライバーへのCreateVolumeおよびDeleteVolume呼び出しに変換する外部の CSI プロビジョナーコンテナー。 - CSI ドライバーコンテナー
CSI アタッチャーおよび CSI プロビジョナーコンテナーは、Unix Domain Socket を使用して、CSI ドライバーコンテナーと通信し、CSI の通信が Pod 外に出ないようにします。CSI ドライバーは Pod 外からはアクセスできません。
通常、attach、detach、provision および delete 操作では、CSI ドライバーがストレージバックエンドに対する認証情報を使用する必要があります。CSI コントローラー Pod をインフラストラクチャーノードで実行し、コンピュートノードで致命的なセキュリティー違反が発生した場合でも認証情報がユーザープロセスに漏洩されないようにします。
外部のアタッチャーは、サードパーティーの attach または detach 操作をサポートしない CSI ドライバーに対しても実行する必要があります。外部のアタッチャーは、CSI ドライバーに対して ControllerPublish または ControllerUnpublish 操作を実行しません。ただし、必要な OpenShift Container Platform 割り当て API を実装できるように依然として実行する必要があります。
5.1.1.2. CSI ドライバーのデーモンセット リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
CSI ドライバーのデーモンセットは、OpenShift Container Platform が CSI ドライバーによって提供されるストレージをノードにマウントして、永続ボリューム (PV) としてユーザーワークロード (Pod) で使用できるように、全ノードで Pod を実行します。CSI ドライバーがインストールされた Pod には、以下のコンテナーが含まれます。
-
ノード上で実行中の
openshift-nodeサービスに CSI ドライバーを登録する CSI ドライバーレジストラー。このノードで実行中のopenshift-nodeプロセスは、ノードで利用可能な Unix Domain Socket を使用して CSI ドライバーに直接接続します。 - CSI ドライバー
ノードにデプロイされた CSI ドライバーには、ストレージバックエンドへの認証情報をできる限り少なく指定する必要があります。OpenShift Container Platform は、NodePublish/NodeUnpublish および NodeStage/NodeUnstage (実装されている場合) などの CSI 呼び出しのノードプラグインセットのみを使用します。
5.1.2. OpenShift Container Platform でサポートされる CSI ドライバー リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform はデフォルトで特定の CSI ドライバーをインストールし、In-tree(インツリー) ボリュームプラグインでは不可能なユーザーストレージオプションを提供します。
これらのサポートされるストレージアセットにマウントする CSI でプロビジョニングされた永続ボリュームを作成するには、OpenShift Container Platform は必要な CSI ドライバー Operator、CSI ドライバー、および必要なストレージクラスをインストールします。Operator およびドライバーのデフォルト namespace についての詳細は、特定の CSI ドライバー Operator のドキュメントを参照してください。
以下の表は、OpenShift Container Platform と共にインストールされる CSI ドライバーと、ボリュームスナップショット、クローン作成、およびサイズ変更などの対応する CSI 機能について説明しています。
| CSI ドライバー | CSI ボリュームスナップショット | CSI のクローン作成 | CSI のサイズ変更 |
|---|---|---|---|
| AliCloud Disk |
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| AWS EBS |
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- |
✅ |
| AWS EFS |
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| Google Cloud Platform (GCP) 永続ディスク (PD) |
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- |
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| IBM VPC Block |
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- |
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| Microsoft Azure Disk |
✅ |
✅ |
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| Microsoft Azure File |
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| Microsoft Azure Stack Hub |
✅ |
✅ |
✅ |
| OpenStack Cinder |
✅ |
✅ |
✅ |
| OpenShift Data Foundation |
✅ |
✅ |
✅ |
| OpenStack Manila |
✅ |
- |
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| Red Hat Virtualization (oVirt) |
- |
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| VMware vSphere |
- |
- |
- |
CSI ドライバーが上記の表に記載されていない場合は、CSI ストレージベンダーが提供するインストール手順に従って、サポートされている CSI 機能を使用する必要があります。
5.1.3. 動的プロビジョニング リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
永続ストレージの動的プロビジョニングは、CSI ドライバーおよび基礎となるストレージバックエンドの機能により異なります。CSI ドライバーのプロバイダーは、OpenShift Container Platform でのストレージクラスの作成方法および設定に利用でじるパラメーターについての文書を作成する必要があります。
作成されたストレージクラスは、動的プロビジョニングを有効にするために設定できます。
5.1.4. CSI ドライバーの使用例 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の例では、テンプレートを変更せずにデフォルトの MySQL テンプレートをインストールします。
前提条件
- CSI ドライバーがデプロイされている。
- 動的プロビジョニング用にストレージクラスが作成されている。
手順
MySQL テンプレートを作成します。
oc new-app mysql-persistent
# oc new-app mysql-persistentCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
--> Deploying template "openshift/mysql-persistent" to project default ...
--> Deploying template "openshift/mysql-persistent" to project default ...Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow oc get pvc
# oc get pvcCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
NAME STATUS VOLUME CAPACITY ACCESS MODES STORAGECLASS AGE mysql Bound kubernetes-dynamic-pv-3271ffcb4e1811e8 1Gi RWO cinder 3s
NAME STATUS VOLUME CAPACITY ACCESS MODES STORAGECLASS AGE mysql Bound kubernetes-dynamic-pv-3271ffcb4e1811e8 1Gi RWO cinder 3sCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow