検索

19.4. IPv4/IPv6 デュアルスタックネットワークへの変換

download PDF

クラスター管理者は、IPv4 および IPv6 アドレスファミリーをサポートするデュアルネットワーククラスターネットワークに、IPv4 の単一スタッククラスターを変換できます。デュアルスタックに変換した後、新規に作成された Pod はすべてデュアルスタック対応になります。

注記

デュアルスタックネットワークは、ベアメタル、IBM Power インフラストラクチャー、および単一ノードの OpenShift クラスターでプロビジョニングされたクラスターでサポートされます。

注記

デュアルスタックネットワークを使用している場合、IPv6 を必要とする、IPv4 にマッピングされ IPv6 アドレス (例: ::FFFF:198.51.100.1) は使用できません。

19.4.1. デュアルスタッククラスターネットワークへの変換

クラスター管理者は、単一スタッククラスターネットワークをデュアルスタッククラスターネットワークに変換できます。

注記

デュアルスタックネットワークへの変換後に、新規に作成された Pod のみに IPv6 アドレスが割り当てられます。変換前に作成された Pod は、IPv6 アドレスを受信するように再作成される必要があります。

前提条件

  • OpenShift CLI (oc) がインストールされている。
  • cluster-admin 権限を持つユーザーとしてクラスターにログインしている。
  • クラスターで OVN-Kubernetes CNI クラスターネットワークプロバイダーを使用している。
  • クラスターノードに IPv6 アドレスがある。

手順

  1. クラスターおよびサービスネットワークの IPv6 アドレスブロックを指定するには、以下の YAML を含むファイルを作成します。

    - op: add
      path: /spec/clusterNetwork/-
      value: 1
        cidr: fd01::/48
        hostPrefix: 64
    - op: add
      path: /spec/serviceNetwork/-
      value: fd02::/112 2
    1
    cidr および hostPrefix フィールドでオブジェクトを指定します。ホストの接頭辞は 64 以上である必要があります。IPv6 CIDR 接頭辞は、指定されたホスト接頭辞に対応する十分な大きさである必要があります。
    2
    接頭辞が 112 である IPv6 CIDR を指定します。Kubernetes は最低レベルの 16 ビットのみを使用します。接頭辞が 112 の場合、IP アドレスは 112 から 128 ビットに割り当てられます。
  2. クラスターネットワーク設定にパッチを適用するには、以下のコマンドを入力します。

    $ oc patch network.config.openshift.io cluster \
      --type='json' --patch-file <file>.yaml

    ここでは、以下のようになります。

    file
    先の手順で作成したファイルの名前を指定します。

    出力例

    network.config.openshift.io/cluster patched

検証

以下の手順を実施して、クラスターネットワークが直前の手順で指定した IPv6 アドレスブロックを認識していることを確認します。

  1. ネットワーク設定を表示します。

    $ oc describe network

    出力例

    Status:
      Cluster Network:
        Cidr:               10.128.0.0/14
        Host Prefix:        23
        Cidr:               fd01::/48
        Host Prefix:        64
      Cluster Network MTU:  1400
      Network Type:         OVNKubernetes
      Service Network:
        172.30.0.0/16
        fd02::/112

Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.