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See documentation for the latest supported version 3 or the latest supported version 4.17.3. SR-IOV Network Operator の設定
Single Root I/O Virtualization (SR-IOV) ネットワーク Operator は、クラスターで SR-IOV ネットワークデバイスおよびネットワーク割り当てを管理します。
17.3.1. SR-IOV Network Operator の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
通常、SR-IOV Network Operator 設定を変更する必要はありません。デフォルト設定は、ほとんどのユースケースで推奨されます。Operator のデフォルト動作がユースケースと互換性がない場合にのみ、関連する設定を変更する手順を実行します。
SR-IOV Network Operator は SriovOperatorConfig.sriovnetwork.openshift.io
CustomResourceDefinition リソースを追加します。Operator は、openshift-sriov-network-operator
namespace に default
という名前の SriovOperatorConfig カスタムリソース (CR) を自動的に作成します。
default
CR には、クラスターの SR-IOV Network Operator 設定が含まれます。Operator 設定を変更するには、この CR を変更する必要があります。
17.3.1.1. SR-IOV Network Operator config カスタムリソース リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
sriovoperatorconfig
カスタムリソースのフィールドは、以下の表で説明されています。
フィールド | 型 | 説明 |
---|---|---|
|
|
SR-IOV Network Operator インスタンスの名前を指定します。デフォルト値は |
|
|
SR-IOV Network Operator インスタンスの namespace を指定します。デフォルト値は |
|
| 選択されたノードで SR-IOV Network Config Daemon のスケジューリングを制御するノードの選択オプションを指定します。デフォルトでは、このフィールドは設定されておらず、Operator はワーカーノードに SR-IOV Network Config デーモン セットを配置します。 |
|
|
新しいポリシーを適用してノードに NIC を設定する時に、ノードドレインプロセスを無効にするか、有効にするかを指定します。このフィールドを
シングルノードクラスターの場合は、Operator のインストール後にこのフィールドを |
|
|
Network Resources Injector デーモンセットを有効にするか無効にするかを指定します。デフォルトでは、このフィールドは |
|
|
Operator Admission Controller の Webhook デーモンセットを有効にするか無効にするかを指定します。デフォルトでは、このフィールドは |
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|
Operator のログの冗長度を指定します。 |
17.3.1.2. Network Resources Injector について リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Network Resources Injector は Kubernetes Dynamic Admission Controller アプリケーションです。これは、以下の機能を提供します。
- SR-IOV リソース名を SR-IOV ネットワーク割り当て定義アノテーションに従って追加するための、Pod 仕様でのリソース要求および制限の変更。
-
Pod のアノテーション、ラベル、および Huge Page の要求および制限を公開するための Downward API ボリュームでの Pod 仕様の変更。Pod で実行されるコンテナーは、公開される情報に
/etc/podnetinfo
パスでファイルとしてアクセスできます。
デフォルトで、Network Resources Injector は SR-IOV Network Operator によって有効にされ、すべてのコントロールプレーンノードでデーモンセットとして実行されます。以下は、3 つのコントロールプレーンノードを持つクラスターで実行される Network Resources Injector Pod の例です。
oc get pods -n openshift-sriov-network-operator
$ oc get pods -n openshift-sriov-network-operator
出力例
NAME READY STATUS RESTARTS AGE network-resources-injector-5cz5p 1/1 Running 0 10m network-resources-injector-dwqpx 1/1 Running 0 10m network-resources-injector-lktz5 1/1 Running 0 10m
NAME READY STATUS RESTARTS AGE
network-resources-injector-5cz5p 1/1 Running 0 10m
network-resources-injector-dwqpx 1/1 Running 0 10m
network-resources-injector-lktz5 1/1 Running 0 10m
17.3.1.3. SR-IOV Network Operator Admission Controller Webhook について リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
SR-IOV Network Operator Admission Controller Webbook は Kubernetes Dynamic Admission Controller アプリケーションです。これは、以下の機能を提供します。
-
作成時または更新時の
SriovNetworkNodePolicy
CR の検証 -
CR の作成または更新時の
priority
およびdeviceType
フィールドのデフォルト値の設定によるSriovNetworkNodePolicy
CR の変更
デフォルトで、SR-IOV Network Operator Admission Controller Webhook は Operator によって有効にされ、すべてのコントロールプレーンノードでデーモンセットとして実行されます。
SR-IOV Network Operator Admission Controller Webhook を無効にする場合は注意してください。トラブルシューティングなどの特定の状況下や、サポートされていないデバイスを使用する場合は、Webhook を無効にすることができます。サポート対象外のデバイスの設定については、サポート対象外の NIC を使用するための SR-IOV Network Operator の設定 を参照してください。
以下は、3 つのコントロールプレーンノードを持つクラスターで実行される Operator Admission Controller Webhook Pod の例です。
oc get pods -n openshift-sriov-network-operator
$ oc get pods -n openshift-sriov-network-operator
出力例
NAME READY STATUS RESTARTS AGE operator-webhook-9jkw6 1/1 Running 0 16m operator-webhook-kbr5p 1/1 Running 0 16m operator-webhook-rpfrl 1/1 Running 0 16m
NAME READY STATUS RESTARTS AGE
operator-webhook-9jkw6 1/1 Running 0 16m
operator-webhook-kbr5p 1/1 Running 0 16m
operator-webhook-rpfrl 1/1 Running 0 16m
17.3.1.4. カスタムノードセレクターについて リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
SR-IOV Network Config デーモンは、クラスターノード上の SR-IOV ネットワークデバイスを検出し、設定します。デフォルトで、これはクラスター内のすべての worker
ノードにデプロイされます。ノードラベルを使用して、SR-IOV Network Config デーモンが実行するノードを指定できます。
17.3.1.5. Network Resources Injector の無効化または有効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
デフォルトで有効にされている Network Resources Injector を無効にするか、有効にするには、以下の手順を実行します。
前提条件
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。 -
cluster-admin
権限を持つユーザーとしてログインしている。 - SR-IOV Network Operator がインストールされていること。
手順
enableInjector
フィールドを設定します。<value>
をfalse
に置き換えて機能を無効にするか、true
に置き換えて機能を有効にします。oc patch sriovoperatorconfig default \ --type=merge -n openshift-sriov-network-operator \ --patch '{ "spec": { "enableInjector": <value> } }'
$ oc patch sriovoperatorconfig default \ --type=merge -n openshift-sriov-network-operator \ --patch '{ "spec": { "enableInjector": <value> } }'
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ヒントまたは、以下の YAML を適用して Operator を更新することもできます。
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17.3.1.6. SR-IOV Network Operator Admission Controller Webhook の無効化または有効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
デフォルトで有効にされている なっている受付コントローラー Webhook を無効にするか、有効にするには、以下の手順を実行します。
前提条件
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。 -
cluster-admin
権限を持つユーザーとしてログインしている。 - SR-IOV Network Operator がインストールされていること。
手順
enableOperatorWebhook
フィールドを設定します。<value>
をfalse
に置き換えて機能を無効するか、true
に置き換えて機能を有効にします。oc patch sriovoperatorconfig default --type=merge \ -n openshift-sriov-network-operator \ --patch '{ "spec": { "enableOperatorWebhook": <value> } }'
$ oc patch sriovoperatorconfig default --type=merge \ -n openshift-sriov-network-operator \ --patch '{ "spec": { "enableOperatorWebhook": <value> } }'
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ヒントまたは、以下の YAML を適用して Operator を更新することもできます。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
17.3.1.7. SRIOV Network Config Daemon のカスタム NodeSelector の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
SR-IOV Network Config デーモンは、クラスターノード上の SR-IOV ネットワークデバイスを検出し、設定します。デフォルトで、これはクラスター内のすべての worker
ノードにデプロイされます。ノードラベルを使用して、SR-IOV Network Config デーモンが実行するノードを指定できます。
SR-IOV Network Config デーモンがデプロイされるノードを指定するには、以下の手順を実行します。
configDaemonNodeSelector
フィールドを更新する際に、SR-IOV Network Config デーモンがそれぞれの選択されたノードに再作成されます。デーモンが再作成されている間、クラスターのユーザーは新規の SR-IOV Network ノードポリシーを適用したり、新規の SR-IOV Pod を作成したりできません。
手順
Operator のノードセレクターを更新するには、以下のコマンドを入力します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow <node_label>
を適用するラベルに置き換えます (例:"node-role.kubernetes.io/worker": "")
。ヒントまたは、以下の YAML を適用して Operator を更新することもできます。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
17.3.1.8. 単一ノードのインストール用の SR-IOV Network Operator の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
デフォルトでは、SR-IOV Network Operator は、ポリシーを変更するたびに、ノードからワークロードをドレイン (解放) します。Operator は、このアクションを実行して、再設定する前に Virtual Function を使用しているワークロードがないことを確認します。
1 つのノードにインストールする場合には、ワークロードを受信するノードは他にありません。そのため、Operator は、単一のノードからワークロードがドレインされないように設定する必要があります。
以下の手順を実行してワークロードのドレインを無効にした後に、SR-IOV ネットワークインターフェイスを使用しているワークロードを削除してから SR-IOV ネットワークノードのポリシーを変更する必要があります。
前提条件
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。 -
cluster-admin
権限を持つユーザーとしてログインしている。 - SR-IOV Network Operator がインストールされていること。
手順
disable Drain
フィールドをtrue
に設定するには、次のコマンドを入力します。oc patch sriovoperatorconfig default --type=merge \ -n openshift-sriov-network-operator \ --patch '{ "spec": { "disableDrain": true } }'
$ oc patch sriovoperatorconfig default --type=merge \ -n openshift-sriov-network-operator \ --patch '{ "spec": { "disableDrain": true } }'
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ヒントまたは、以下の YAML を適用して Operator を更新することもできます。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow