1.7. Logging 5.6.4
このリリースには、OpenShift Logging Bug Fix Release 5.6.4 が含まれています。
1.7.1. バグ修正
- この更新の前は、LokiStack がログストアとしてデプロイされたときに、Loki Pod によって生成されたログが収集され、LokiStack に送信されていました。今回の更新により、Loki によって生成されたログは収集から除外され、保存されなくなります。(LOG-3280)
- この更新の前は、OpenShift Web コンソールのログページのクエリーエディターが空の場合は、ドロップダウンメニューに値が入力されませんでした。今回の更新により、空のクエリーを実行しようとすると、エラーメッセージが表示され、ドロップダウンメニューが期待どおりに入力されるようになりました。(LOG-3454)
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この更新の前は、
tls.insecureSkipVerify
オプションがtrue
に設定されている場合は、Cluster Logging Operator が誤った設定を生成していました。その結果、Operator は証明書の検証をスキップしようとすると、データを Elasticsearch に送信できませんでした。今回の更新により、tls.insecureSkipVerify が
有効になっている場合でも、Cluster Logging Operator は正しい TLS 設定を生成します。その結果、証明書の検証をスキップしようとしても、データを Elasticsearch に正常に送信できます。(LOG-3475) - この更新の前は、構造化された解析が有効になっていて、メッセージが複数の宛先に転送された場合に、それらはディープコピーされませんでした。これにより、構造化されたメッセージを含む一部の受信ログが生成されましたが、その他のログは生成されませんでした。今回の更新により、JSON 解析の前にメッセージをディープコピーするように設定生成が変更されました。その結果、複数の宛先に転送された場合でも、すべての受信メッセージに構造化メッセージが含まれるようになりました。(LOG-3640)
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この更新の前は、
collection
フィールドに{}
が含まれていると、Operator がクラッシュする可能性がありました。今回の更新により、Operator はこの値を無視するようになり、オペレータは中断することなくスムーズに実行し続けることができます。(LOG-3733) -
この更新の前は、LokiStack のゲートウェイコンポーネントの
nodeSelector
属性は効果がありませんでした。今回の更新により、nodeSelector
属性が期待どおりに機能するようになりました。(LOG-3783) - この更新の前は、静的な LokiStack メンバーリストの設定は、プライベート IP ネットワークのみに依存していました。その結果、OpenShift Container Platform クラスター Pod ネットワークがパブリック IP 範囲で設定されている場合、LokiStack Pod がクラッシュループします。今回の更新により、LokiStack 管理者は、メンバーリストの設定に Pod ネットワークを使用するオプションを利用できるようになりました。これにより、問題が解決され、OpenShift Container Platform クラスター Pod ネットワークがパブリック IP 範囲で設定されている場合に、LokiStack Pod がクラッシュループ状態になるのを防ぐことができます。(LOG-3814)
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この更新の前は、
tls.insecureSkipVerify
フィールドがtrue
に設定されている場合、Cluster Logging Operator は間違った設定を生成していました。その結果、証明書の検証をスキップしようとすると、Operator は Elasticsearch にデータを送信できませんでした。今回の更新により、tls.insecureSkipVerify
が有効になっている場合でも、Operator は正しい TLS 設定を生成します。その結果、証明書の検証をスキップしようとしても、データを Elasticsearch に正常に送信できます。(LOG-3838) - この更新の前に、Elasticsearch Operator を使用せずに Cluster Logging Operator (CLO) がインストールされた場合、CLO Pod は Elasticsearch の削除に関連するエラーメッセージを継続的に表示していました。今回の更新により、CLO はエラーメッセージを表示する前に追加のチェックを実行するようになりました。その結果、Elasticsearch Operator が存在しない場合は、Elasticsearch の削除に関連するエラーメッセージが表示されなくなりました。(LOG-3763)