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See documentation for the latest supported version 3 or the latest supported version 4.13.5. PTP デバイスの設定
PTP Operator は NodePtpDevice.ptp.openshift.io カスタムリソース定義 (CRD) を OpenShift Container Platform に追加します。
インストールが完了すると、PTP Operator はクラスターを検索して各ノードで PTP 対応のネットワークデバイスを検索します。これは、互換性のある PTP 対応のネットワークデバイスを提供する各ノードの NodePtpDevice カスタムリソース (CR) オブジェクトを作成し、更新します。
13.5.1. クラスター内の PTP 対応ネットワークデバイスの検出 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスター内の PTP 対応ネットワークデバイスの一覧を返すには、以下のコマンドを実行します。
oc get NodePtpDevice -n openshift-ptp -o yaml
$ oc get NodePtpDevice -n openshift-ptp -o yamlCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
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13.5.2. linuxptp サービスをグランドマスタークロックとして設定する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ホスト NIC を設定する PtpConfig カスタムリソース (CR) を作成することで、linuxptp サービス (ptp4l、phc2sys、ts2phc) をグランドマスタークロックとして設定できます。
ts2phc ユーティリティーを使用すると、システムクロックを PTP グランドマスタークロックと同期できるため、ノードは高精度クロック信号をダウンストリームの PTP 通常クロックおよび境界クロックにストリーミングできます。
次の PtpConfig CR の例をベースとして使用して、linuxptp サービスを特定のハードウェアおよび環境のグランドマスタークロックとして設定します。この例の CR は PTP 高速イベントを設定しません。PTP 高速イベントを設定するには、ptp4lOpts、ptp4lConf、ptpClockThreshold に適切な値を設定します。ptpClockThreshold は、イベントが有効になっている場合にのみ使用されます。詳細は、「PTP 高速イベント通知パブリッシャーの設定」を参照してください。
前提条件
- Intel Westport Channel ネットワークインターフェイスをベアメタルクラスターホストにインストールします。
-
OpenShift CLI (
oc) がインストールされている。 -
cluster-admin権限を持つユーザーとしてログインしている。 - PTP Operator をインストールします。
手順
PtpConfigリソースを作成します。以下に例を示します。次の YAML を
grandmaster-clock-ptp-config.yamlファイルに保存します。PTP グランドマスタークロック設定の例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以下のコマンドを実行して CR を作成します。
oc create -f grandmaster-clock-ptp-config.yaml
$ oc create -f grandmaster-clock-ptp-config.yamlCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
PtpConfigプロファイルがノードに適用されていることを確認します。以下のコマンドを実行して、
openshift-ptpnamespace の Pod の一覧を取得します。oc get pods -n openshift-ptp -o wide
$ oc get pods -n openshift-ptp -o wideCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
NAME READY STATUS RESTARTS AGE IP NODE linuxptp-daemon-74m2g 3/3 Running 3 4d15h 10.16.230.7 compute-1.example.com ptp-operator-5f4f48d7c-x7zkf 1/1 Running 1 4d15h 10.128.1.145 compute-1.example.com
NAME READY STATUS RESTARTS AGE IP NODE linuxptp-daemon-74m2g 3/3 Running 3 4d15h 10.16.230.7 compute-1.example.com ptp-operator-5f4f48d7c-x7zkf 1/1 Running 1 4d15h 10.128.1.145 compute-1.example.comCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow プロファイルが正しいことを確認します。
PtpConfigプロファイルで指定したノードに対応するlinuxptpデーモンのログを検査します。以下のコマンドを実行します。oc logs linuxptp-daemon-74m2g -n openshift-ptp -c linuxptp-daemon-container
$ oc logs linuxptp-daemon-74m2g -n openshift-ptp -c linuxptp-daemon-containerCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
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13.5.3. linuxptp サービスを通常のクロックとして設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Ptp Configカスタムリソース (CR) オブジェクトを作成して、 linuxptpサービス (ptp4l、phc2sys) を通常のクロックとして設定できます。
次の例の PtpConfig CR を、特定のハードウェアおよび環境の通常クロックとして linuxptp サービスを設定する基礎として使用します。この例の CR は PTP 高速イベントを設定しません。PTP 高速イベントを設定するには、ptp4lOpts、ptp4lConf、ptpClockThreshold に適切な値を設定します。ptpClockThreshold は、イベントが有効な場合にのみ必要です。詳細は、「PTP 高速イベント通知パブリッシャーの設定」を参照してください。
前提条件
-
OpenShift CLI (
oc) がインストールされている。 -
cluster-admin権限を持つユーザーとしてログインしている。 - PTP Operator をインストールします。
手順
以下の
PtpConfigCR を作成してから、YAML をordinary-clock-ptp-config.yamlファイルに保存します。PTP 通常クロックの設定例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Expand 表13.1 PTP 通常クロック CR 設定のオプション カスタムリソースフィールド 説明 namePtpConfigCR の名前。profile1 つ以上の
profileオブジェクトの配列を指定します。各プロファイルの名前は一意である必要があります。interfaceptp4lサービスで使用するネットワークインターフェイスを指定します (例:ens787f1)。ptp4lOptsptp4lサービスのシステム設定オプションを指定します。たとえば、-2で IEEE 802.3 ネットワークトランスポートを選択します。ネットワークインターフェイス名とサービス設定ファイルが自動的に追加されるため、オプションには、ネットワークインターフェイス名-i <interface>およびサービス設定ファイル-f /etc/ptp4l.confを含めないでください。このインターフェイスで PTP 高速イベントを使用するには、--summary_interval -4を追加します。phc2sysOptsphc2sysサービスのシステム設定オプションを指定します。このフィールドが空の場合、PTP Operator はphc2sysサービスを開始しません。Intel Columbiaville 800 Series NIC の場合、phc2sysOptsオプションを-a -r -m -n 24 -N 8 -R 16に設定します。-mはメッセージをstdoutに出力します。linuxptp-daemonDaemonSetはログを解析し、Prometheus メトリックを生成します。ptp4lConfデフォルトの
/etc/ptp4l.confファイルを置き換える設定が含まれる文字列を指定します。デフォルト設定を使用するには、フィールドを空のままにします。tx_timestamp_timeoutIntel Columbiaville 800 Series NIC の場合、
tx_timestamp_timeoutを50に設定します。boundary_clock_jbodIntel Columbiaville 800 Series NIC の場合、
boundary_clock_jbodを0に設定します。ptpSchedulingPolicyptp4lとphc2sysプロセスのスケジューリングポリシー。デフォルト値はSCHED_OTHERです。FIFO スケジューリングをサポートするシステムでは、SCHED_FIFOを使用してください。ptpSchedulingPriorityptp SchedulingPolicyがSCHED_FIFOに設定されている場合に、ptp4lおよびphc2sysプロセスの FIFO の優先度を設定するために使用される 1-65 の整数値。ptpSchedulingPriorityフィールドは、ptpSchedulingPolicyがSCHED_OTHERに設定されている場合は使用されません。ptpClockThresholdオプション:
ptpClockThresholdが存在しない場合、ptpClockThresholdフィールドにはデフォルト値が使用されます。ptpClockThresholdは、PTP マスタークロックが切断されてから PTP イベントが発生するまでの時間を設定します。holdOverTimeoutは、PTP マスタークロックが切断されたときに、PTP クロックイベントの状態がFREERUNに変わるまでの時間値 (秒単位) です。maxOffsetThresholdおよびminOffsetThreshold設定は、CLOCK_REALTIME(phc2sys) またはマスターオフセット (ptp4l) の値と比較するナノ秒単位のオフセット値を設定します。ptp4lまたはphc2sysのオフセット値がこの範囲外の場合、PTP クロックの状態がFREERUNに設定されます。オフセット値がこの範囲内にある場合、PTP クロックの状態がLOCKEDに設定されます。recommendprofileがノードに適用される方法を定義する 1 つ以上のrecommendオブジェクトの配列を指定します。.recommend.profileprofileセクションで定義される.recommend.profileオブジェクト名を指定します。.recommend.priority通常クロックの
.recommend.priorityを0に設定します。.recommend.match.recommend.matchルールをnodeLabelまたはnodeNameに指定します。.recommend.match.nodeLabeloc get nodes --show-labelsコマンドを使用して、ノードオブジェクトのnode.LabelsのkeyをnodeLabelに指定します。例:node-role.kubernetes.io/worker。.recommend.match.nodeLabeloc get nodesコマンドを使用して、ノードオブジェクトのnodeNameをnode.Nameの値に更新します。例:compute-0.example.com。次のコマンドを実行して、
PtpConfigCR を作成します。oc create -f ordinary-clock-ptp-config.yaml
$ oc create -f ordinary-clock-ptp-config.yamlCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
PtpConfigプロファイルがノードに適用されていることを確認します。以下のコマンドを実行して、
openshift-ptpnamespace の Pod の一覧を取得します。oc get pods -n openshift-ptp -o wide
$ oc get pods -n openshift-ptp -o wideCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
NAME READY STATUS RESTARTS AGE IP NODE linuxptp-daemon-4xkbb 1/1 Running 0 43m 10.1.196.24 compute-0.example.com linuxptp-daemon-tdspf 1/1 Running 0 43m 10.1.196.25 compute-1.example.com ptp-operator-657bbb64c8-2f8sj 1/1 Running 0 43m 10.129.0.61 control-plane-1.example.com
NAME READY STATUS RESTARTS AGE IP NODE linuxptp-daemon-4xkbb 1/1 Running 0 43m 10.1.196.24 compute-0.example.com linuxptp-daemon-tdspf 1/1 Running 0 43m 10.1.196.25 compute-1.example.com ptp-operator-657bbb64c8-2f8sj 1/1 Running 0 43m 10.129.0.61 control-plane-1.example.comCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow プロファイルが正しいことを確認します。
PtpConfigプロファイルで指定したノードに対応するlinuxptpデーモンのログを検査します。以下のコマンドを実行します。oc logs linuxptp-daemon-4xkbb -n openshift-ptp -c linuxptp-daemon-container
$ oc logs linuxptp-daemon-4xkbb -n openshift-ptp -c linuxptp-daemon-containerCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
13.5.4. linuxptp サービスを境界クロックとして設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
PtpConfig カスタムリソース (CR) オブジェクトを作成して、linuxptp サービス (ptp4l、phc2sys を設定できます。
次の例の PtpConfig CR を、特定のハードウェアおよび環境の境界クロックとして linuxptp サービスを設定する基礎として使用します。この例の CR は PTP 高速イベントを設定しません。PTP 高速イベントを設定するには、ptp4lOpts、ptp4lConf、ptpClockThreshold に適切な値を設定します。ptpClockThreshold は、イベントが有効になっている場合にのみ使用されます。詳細は、「PTP 高速イベント通知パブリッシャーの設定」を参照してください。
前提条件
-
OpenShift CLI (
oc) がインストールされている。 -
cluster-admin権限を持つユーザーとしてログインしている。 - PTP Operator をインストールします。
手順
以下の
PtpConfigCR を作成してから、YAML をboundary-clock-ptp-config.yamlファイルに保存します。PTP 境界クロックの設定例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Expand 表13.2 PTP 境界クロックの CR 設定オプション カスタムリソースフィールド 説明 namePtpConfigCR の名前。profile1 つ以上の
profileオブジェクトの配列を指定します。nameプロファイルオブジェクトを一意に識別するプロファイルオブジェクトの名前を指定します。
ptp4lOptsptp4lサービスのシステム設定オプションを指定します。ネットワークインターフェイス名とサービス設定ファイルが自動的に追加されるため、オプションには、ネットワークインターフェイス名-i <interface>およびサービス設定ファイル-f /etc/ptp4l.confを含めないでください。ptp4lConfptp4lを境界クロックとして起動するために必要な設定を指定します。たとえば、ens1f0はグランドマスタークロックから同期し、ens1f3は接続されたデバイスを同期します。<interface_1>同期クロックを受信するインターフェイス。
<interface_2>Synchronization クロックを送信するインターフェイス。
tx_timestamp_timeoutIntel Columbiaville 800 Series NIC の場合、
tx_timestamp_timeoutを50に設定します。boundary_clock_jbodIntel Columbiaville 800 Series NIC の場合、
boundary_clock_jbodが0に設定されていることを確認します。Intel Fortville X710 シリーズ NIC の場合、boundary_clock_jbodが1に設定されていることを確認します。phc2sysOptsphc2sysサービスのシステム設定オプションを指定します。このフィールドが空の場合、PTP Operator はphc2sysサービスを開始しません。ptpSchedulingPolicyptp4l と phc2sys プロセスのスケジューリングポリシー。デフォルト値は
SCHED_OTHERです。FIFO スケジューリングをサポートするシステムでは、SCHED_FIFOを使用してください。ptpSchedulingPriorityptp SchedulingPolicyがSCHED_FIFOに設定されている場合に、ptp4lおよびphc2sysプロセスの FIFO の優先度を設定するために使用される 1-65 の整数値。ptpSchedulingPriorityフィールドは、ptpSchedulingPolicyがSCHED_OTHERに設定されている場合は使用されません。ptpClockThresholdオプション:
ptpClockThresholdが存在しない場合、ptpClockThresholdフィールドにはデフォルト値が使用されます。ptpClockThresholdは、PTP マスタークロックが切断されてから PTP イベントが発生するまでの時間を設定します。holdOverTimeoutは、PTP マスタークロックが切断されたときに、PTP クロックイベントの状態がFREERUNに変わるまでの時間値 (秒単位) です。maxOffsetThresholdおよびminOffsetThreshold設定は、CLOCK_REALTIME(phc2sys) またはマスターオフセット (ptp4l) の値と比較するナノ秒単位のオフセット値を設定します。ptp4lまたはphc2sysのオフセット値がこの範囲外の場合、PTP クロックの状態がFREERUNに設定されます。オフセット値がこの範囲内にある場合、PTP クロックの状態がLOCKEDに設定されます。recommendprofileがノードに適用される方法を定義する 1 つ以上のrecommendオブジェクトの配列を指定します。.recommend.profileprofileセクションで定義される.recommend.profileオブジェクト名を指定します。.recommend.priority0から99までの整数値でpriorityを指定します。数値が大きいほど優先度が低くなるため、99の優先度は10よりも低くなります。ノードがmatchフィールドで定義されるルールに基づいて複数のプロファイルに一致する場合、優先順位の高いプロファイルがそのノードに適用されます。.recommend.match.recommend.matchルールをnodeLabelまたはnodeNameに指定します。.recommend.match.nodeLabeloc get nodes --show-labelsコマンドを使用して、ノードオブジェクトのnode.LabelsのkeyをnodeLabelに指定します。例:node-role.kubernetes.io/worker。.recommend.match.nodeLabeloc get nodesコマンドを使用して、ノードオブジェクトのnodeNameをnode.Nameの値に更新します。例:compute-0.example.com。以下のコマンドを実行して CR を作成します。
oc create -f boundary-clock-ptp-config.yaml
$ oc create -f boundary-clock-ptp-config.yamlCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
PtpConfigプロファイルがノードに適用されていることを確認します。以下のコマンドを実行して、
openshift-ptpnamespace の Pod の一覧を取得します。oc get pods -n openshift-ptp -o wide
$ oc get pods -n openshift-ptp -o wideCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
NAME READY STATUS RESTARTS AGE IP NODE linuxptp-daemon-4xkbb 1/1 Running 0 43m 10.1.196.24 compute-0.example.com linuxptp-daemon-tdspf 1/1 Running 0 43m 10.1.196.25 compute-1.example.com ptp-operator-657bbb64c8-2f8sj 1/1 Running 0 43m 10.129.0.61 control-plane-1.example.com
NAME READY STATUS RESTARTS AGE IP NODE linuxptp-daemon-4xkbb 1/1 Running 0 43m 10.1.196.24 compute-0.example.com linuxptp-daemon-tdspf 1/1 Running 0 43m 10.1.196.25 compute-1.example.com ptp-operator-657bbb64c8-2f8sj 1/1 Running 0 43m 10.129.0.61 control-plane-1.example.comCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow プロファイルが正しいことを確認します。
PtpConfigプロファイルで指定したノードに対応するlinuxptpデーモンのログを検査します。以下のコマンドを実行します。oc logs linuxptp-daemon-4xkbb -n openshift-ptp -c linuxptp-daemon-container
$ oc logs linuxptp-daemon-4xkbb -n openshift-ptp -c linuxptp-daemon-containerCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
13.5.5. PTP の通常クロックリファレンスとしての Intel Columbiaville E800 シリーズ NIC リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
次の表に、Intel Columbiaville E800 シリーズ NIC を通常のクロックとして使用するために参照 PTP 設定に加える必要のある変更を示します。クラスターに適用する PtpConfig カスタムリソース (CR) に変更を加えます。
| PTP 設定 | 推奨設定 |
|---|---|
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phc2sysOpts の場合、-m はメッセージを stdout に出力します。linuxptp-daemon DaemonSet はログを解析し、Prometheus メトリックを生成します。
13.5.6. PTP ハードウェアの FIFO 優先スケジューリングの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
低遅延のパフォーマンスを確保する必要のある通信業者や他のデプロイメント設定では、PTP デーモンスレッドは、制約された CPU フットプリントで、残りのインフラストラクチャーのコンポーネントと一緒に、実行されます。デフォルトでは、PTP スレッドは SCHED_OTHER ポリシーで実行されます。負荷が高いと、エラーなしで運用する必要のある、これらのスレッドのスケジューリングでレイテンシーが発生する可能性があります。
スケジューリングのレイテンシーでエラーが発生する可能性を軽減するために、SCHED_FIFO ポリシーでスレッドを実行できるように、PTP Operator の linuxptp サービスを設定できます。Ptp ConfigCR に SCHED_FIFO が設定されている場合には、ptp4l と phc2sys は、Ptp ConfigCR の ptp Scheduling Priority フィールドで設定された優先順位で、chrt の下の親コンテナーで実行されます。
ptp Scheduling Policy の設定はオプションで、レイテンシーエラーが発生している場合にのみ必要となります。
手順
Ptp ConfigCR プロファイルを編集します。oc edit PtpConfig -n openshift-ptp
$ oc edit PtpConfig -n openshift-ptpCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ptp Scheduling Policyとptp Scheduling Priorityフィールドを変更します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow -
保存して終了すると、
Ptp ConfigCR に変更が適用されます。
検証
Ptp ConfigCR が適用されたlinuxptp-daemonPod と対応するノードの名前を取得します。oc get pods -n openshift-ptp -o wide
$ oc get pods -n openshift-ptp -o wideCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
NAME READY STATUS RESTARTS AGE IP NODE linuxptp-daemon-gmv2n 3/3 Running 0 1d17h 10.1.196.24 compute-0.example.com linuxptp-daemon-lgm55 3/3 Running 0 1d17h 10.1.196.25 compute-1.example.com ptp-operator-3r4dcvf7f4-zndk7 1/1 Running 0 1d7h 10.129.0.61 control-plane-1.example.com
NAME READY STATUS RESTARTS AGE IP NODE linuxptp-daemon-gmv2n 3/3 Running 0 1d17h 10.1.196.24 compute-0.example.com linuxptp-daemon-lgm55 3/3 Running 0 1d17h 10.1.196.25 compute-1.example.com ptp-operator-3r4dcvf7f4-zndk7 1/1 Running 0 1d7h 10.129.0.61 control-plane-1.example.comCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ptp4lプロセスが、更新されたchrtFIFO 優先度で実行されていることを確認します。oc -n openshift-ptp logs linuxptp-daemon-lgm55 -c linuxptp-daemon-container|grep chrt
$ oc -n openshift-ptp logs linuxptp-daemon-lgm55 -c linuxptp-daemon-container|grep chrtCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
I1216 19:24:57.091872 1600715 daemon.go:285] /bin/chrt -f 65 /usr/sbin/ptp4l -f /var/run/ptp4l.0.config -2 --summary_interval -4 -m
I1216 19:24:57.091872 1600715 daemon.go:285] /bin/chrt -f 65 /usr/sbin/ptp4l -f /var/run/ptp4l.0.config -2 --summary_interval -4 -mCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow