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See documentation for the latest supported version 3 or the latest supported version 4.2.11. ユーザー定義プロジェクトでバインドされていないメトリクス属性の影響の制御
				開発者は、キーと値のペアの形式でメトリクスの属性を定義するためにラベルを作成できます。使用できる可能性のあるキーと値のペアの数は、属性について使用できる可能性のある値の数に対応します。数が無制限の値を持つ属性は、バインドされていない属性と呼ばれます。たとえば、customer_id 属性は、使用できる値が無限にあるため、バインドされていない属性になります。
			
割り当てられるキーと値のペアにはすべて、一意の時系列があります。ラベルに多数のバインドされていない値を使用すると、作成される時系列の数が指数関数的に増加する可能性があります。これは Prometheus のパフォーマンスに影響する可能性があり、多くのディスク領域を消費する可能性があります。
クラスター管理者は、以下の手段を使用して、ユーザー定義プロジェクトでのバインドされていないメトリクス属性の影響を制御できます。
- ユーザー定義プロジェクトで、ターゲット収集ごとに 受け入れ可能なサンプル数を制限 します。
- ターゲットを収集できない場合や、収集サンプルのしきい値に達する際に実行される アラートを作成 します。
収集サンプルを制限すると、多くのバインドされていない属性をラベルに追加して問題が発生するのを防ぐことができます。さらに開発者は、メトリクスに定義するバインドされていない属性の数を制限することにより、根本的な原因を防ぐことができます。使用可能な値の制限されたセットにバインドされる属性を使用すると、可能なキーと値のペアの組み合わせの数が減ります。
2.11.1. ユーザー定義プロジェクトの収集サンプル制限の設定
ユーザー定義プロジェクトで、ターゲット収集ごとに受け入れ可能なサンプル数を制限できます。
サンプル制限を設定すると、制限に達した後にそのターゲット収集についての追加のサンプルデータは取り込まれません。
前提条件
- 
							cluster-adminロールを持つユーザーとして、またはopenshift-user-workload-monitoringプロジェクトのuser-workload-monitoring-config-editロールを持つユーザーとして、クラスターにアクセスできる。
- 
							user-workload-monitoring-configConfigMapオブジェクトを作成している。
- 
							OpenShift CLI (oc) がインストールされている。
手順
- openshift-user-workload-monitoringプロジェクトで- user-workload-monitoring-config- ConfigMapオブジェクトを編集します。- oc -n openshift-user-workload-monitoring edit configmap user-workload-monitoring-config - $ oc -n openshift-user-workload-monitoring edit configmap user-workload-monitoring-config- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow 
- enforcedSampleLimit設定を- data/config.yamlに追加し、ユーザー定義プロジェクトのターゲットの収集ごとに受け入れ可能なサンプルの数を制限できます。- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- このパラメーターが指定されている場合は、値が必要です。このenforcedSampleLimitの例では、ユーザー定義プロジェクトのターゲット収集ごとに受け入れ可能なサンプル数を 50,000 に制限します。
 
- 変更を適用するためにファイルを保存します。制限は自動的に適用されます。 注記- user-workload-monitoring-config- ConfigMapオブジェクトに適用される設定は、クラスター管理者がユーザー定義プロジェクトのモニタリングを有効にしない限りアクティブにされません。警告- 変更が - user-workload-monitoring-config- ConfigMapオブジェクトに保存されると、- openshift-user-workload-monitoringプロジェクトの Pod および他のリソースは再デプロイされる可能性があります。該当するプロジェクトの実行中のモニタリングプロセスも再起動する可能性があります。
2.11.2. 収集サンプルアラートの作成
以下の場合に通知するアラートを作成できます。
- 
							ターゲットを収集できず、指定された forの期間利用できない
- 
							指定された forの期間、収集サンプルのしきい値に達するか、この値を上回る
前提条件
- 
							cluster-adminクラスターロールを持つユーザーとして、またはopenshift-user-workload-monitoringプロジェクトのuser-workload-monitoring-config-editロールを持つユーザーとして、クラスターにアクセスできる。
- ユーザー定義プロジェクトのモニタリングを有効にしている。
- 
							user-workload-monitoring-configConfigMapオブジェクトを作成している。
- 
							enforcedSampleLimitを使用して、ユーザー定義プロジェクトのターゲット収集ごとに受け入れ可能なサンプル数を制限している。
- 
							OpenShift CLI (oc) がインストールされている。
手順
- ターゲットがダウンし、実行されたサンプル制限に近づく際に通知するアラートを指定して YAML ファイルを作成します。この例のファイルは - monitoring-stack-alerts.yamlという名前です。- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- アラートルールの名前を定義します。
- 2
- アラートルールをデプロイするユーザー定義のプロジェクトを指定します。
- 3
- TargetDownアラートは、- forの期間にターゲットを収集できないか、利用できない場合に実行されます。
- 4
- TargetDownアラートが実行される場合に出力されるメッセージ。
- 5
- アラートが実行される前に、TargetDownアラートの条件がこの期間中 true である必要があります。
- 6
- TargetDownアラートの重大度を定義します。
- 7
- ApproachingEnforcedSamplesLimitアラートは、指定された- forの期間に定義された収集サンプルのしきい値に達するか、この値を上回る場合に実行されます。
- 8
- ApproachingEnforcedSamplesLimitアラートの実行時に出力されるメッセージ。
- 9
- ApproachingEnforcedSamplesLimitアラートのしきい値。この例では、ターゲット収集ごとのサンプル数が実行されたサンプル制限- 50000の 80% を超えるとアラートが実行されます。アラートが実行される前に、- forの期間も経過している必要があります。式- scrape_samples_scraped/<number> > <threshold>の- <number>は- user-workload-monitoring-config- ConfigMapオブジェクトで定義される- enforcedSampleLimit値に一致する必要があります。
- 10
- アラートが実行される前に、ApproachingEnforcedSamplesLimitアラートの条件がこの期間中 true である必要があります。
- 11
- ApproachingEnforcedSamplesLimitアラートの重大度を定義します。
 
- 設定をユーザー定義プロジェクトに適用します。 - oc apply -f monitoring-stack-alerts.yaml - $ oc apply -f monitoring-stack-alerts.yaml- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow