1.2. アプリケーションのバックアップおよび復元の操作
クラスター管理者は、OpenShift API for Data Protection (OADP) を使用して、OpenShift Container Platform で実行しているアプリケーションをバックアップおよび復元できます。
OADP は、Velero CLI ツールのダウンロードの 表に従って、インストールする OADP のバージョンに適したバージョンの Velero を使用して、namespace の粒度で Kubernetes リソースと内部イメージをバックアップおよび復元します。OADP は、スナップショットまたは Restic を使用して、永続ボリューム (PV) をバックアップおよび復元します。詳細については、OADP の機能 を参照してください。
1.2.1. OADP 要件
OADP には以下の要件があります。
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cluster-admin
ロールを持つユーザーとしてログインする必要があります。 次のストレージタイプのいずれかなど、バックアップを保存するためのオブジェクトストレージが必要です。
- OpenShift Data Foundation
- Amazon Web Services
- Microsoft Azure
- Google Cloud Platform
- S3 と互換性のあるオブジェクトストレージ
S3 ストレージ用の CloudStorage
API は、テクノロジープレビュー機能のみです。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
スナップショットを使用して PV をバックアップするには、ネイティブスナップショット API を備えているか、次のプロバイダーなどの Container Storage Interface (CSI) スナップショットをサポートするクラウドストレージが必要です。
- Amazon Web Services
- Microsoft Azure
- Google Cloud Platform
- Ceph RBD や Ceph FS などの CSI スナップショット対応のクラウドストレージ
スナップショットを使用して PV をバックアップしたくない場合は、デフォルトで OADP Operator によってインストールされる Restic を使用できます。
1.2.2. アプリケーションのバックアップおよび復元
Backup
カスタムリソース (CR) を作成して、アプリケーションをバックアップします。バックアップ CR の作成 を参照してください。次のバックアップオプションを設定できます。
- バックアップ操作の前後にコマンドを実行するための バックアップフック
- スケジュールされたバックアップ
- Restic バックアップ
アプリケーションのバックアップを復元するには、Restore
(CR) を作成します。復元 CR の作成 を参照してください。復元操作中に init コンテナーまたはアプリケーションコンテナーでコマンドを実行するように 復元フック を設定できます。