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See documentation for the latest supported version 3 or the latest supported version 4.21.4. ネットワークのカスタマイズによる VMC へのクラスターのインストール
OpenShift Container Platform バージョン 4.10 では、クラスターを VMware Cloud (VMC) on AWS にデプロイすることで、カスタマイズされるネットワーク設定オプションと共にインストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用して、VMware vSphere インスタンスにクラスターをインストールできます。
OpenShift Container Platform デプロイメント用に VMC 環境を設定した後に、VMC 環境に併設された bastion 管理ホストの OpenShift Container Platform インストールプログラムを使用します。インストールプログラムおよびコントロールプレーンは、OpenShift Container Platform クラスターに必要なリソースのデプロイおよび管理プロセスを自動化します。
				OpenShift Container Platform ネットワーク設定をカスタマイズすることにより、クラスターは環境内の既存の IP アドレスの割り当てと共存でき、既存の VXLAN 設定と統合できます。インストールをカスタマイズするには、クラスターをインストールする前に、install-config.yaml ファイルでパラメーターを変更します。大半のネットワーク設定パラメーターはインストール時に設定する必要があり、実行中のクラスターで変更できるのは kubeProxy 設定パラメーターのみになります。
			
OpenShift Container Platform は、単一の VMware vCenter へのクラスターのデプロイのみをサポートします。複数の vCenter にマシン/マシンセットを含むクラスターをデプロイすることはサポートされていません。
21.4.1. vSphere 用の VMC の設定
OpenShift Container Platform を VMware Cloud (VMC) on AWS でホストされた vSphere クラスターにインストールし、アプリケーションをオンプレミスおよびオンプレミスの両方でハイブリッドクラウド全体にデプロイし、管理することができます。
OpenShift Container Platform を VMware vSphere にインストールする前に、複数のオプションを VMC 環境で設定する必要があります。VMC 環境が以下の前提条件を満たしていることを確認します。
- 排他的ではない、 DHCP 対応の NSX-T ネットワークセグメントおよびサブネットを作成します。他の仮想マシン (VM) をサブネットでホストできますが、OpenShift Container Platform デプロイメントには 8 つ以上の IP アドレスが利用可能でなければなりません。
- DHCP 範囲外にある 2 つの IP アドレスを割り当て、それらを逆引き DNS レコードで設定します。 - 
									割り当てられた IP アドレスをポイントする api.<cluster_name>.<base_domain>の DNS レコード。
- 
									割り当てられた IP アドレスをポイントする *.apps.<cluster_name>.<base_domain>の DNS レコード。
 
- 
									割り当てられた IP アドレスをポイントする 
- 以下のファイアウォールルールを設定します。 - OpenShift Container Platform コンピュートネットワークとインターネット間の ANY:ANY ファイアウォールルール。これは、コンテナーイメージをダウンロードするためにノードおよびアプリケーションによって使用されます。
- ポート 443 上のインストールホストと、ソフトウェア定義データセンター (SDDC) 管理ネットワーク間の ANY:ANY ファイアウォールルール。これにより、デプロイメント時に Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) OVA をアップロードできます。
- OpenShift Container Platform コンピュートネットワークと vCenter 間の HTTPS ファイアウォールルール。この接続により、OpenShift Container Platform はノード、永続ボリューム要求 (PVC) および他のリソースをプロビジョニングし、管理するために vCenter と通信できます。
 
- OpenShift Container Platform をデプロイするには、以下の情報が必要です。 - 
									OpenShift Container Platform クラスターの名前 (vmc-prod-1など)。
- 
									ベース DNS 名 (companyname.comなど)。
- 
									デフォルトを使用しない場合、Pod ネットワーク CIDR およびサービスネットワーク CIDR を特定する必要があります。これはデフォルトで 10.128.0.0/14および172.30.0.0/16にそれぞれ設定されます。これらの CIDR は Pod 間および Pod とサービス間の通信に使用され、外部からアクセスすることはできません。ただし、それらは組織内の既存のサブネットと重複することができません。
- 以下の vCenter 情報: - vCenter ホスト名、ユーザー名、およびパスワード
- 
											データセンター名 (SDDC-Datacenterなど)
- 
											クラスター名 (Cluster-1など)
- ネットワーク名
- データストア名 ( - WorkloadDatastoreなど)注記- クラスターのインストールの完了後に、vSphere クラスターを VMC - Compute-ResourcePoolリソースプールに移動することが推奨されます。
 
 
- 
									OpenShift Container Platform クラスターの名前 (
- bastion として VMC にデプロイされる Linux ベースのホスト。 - bastion ホストには Red Hat Enterprise Linux (RHEL) または他の Linux ベースのホストを使用できます。インターネット接続と OVA を ESXi ホストにアップロードする機能が必要です。
- OpenShift CLI ツールをダウンロードし、 bastion ホストにインストールします。 - 
											openshift-installインストールプログラム
- 
											OpenShift CLI (oc) ツール
 
- 
											
 
VMware NSX Container Plugin for Kubernetes (NCP) は使用できないため、NSX は OpenShift SDN として使用されません。VMC で現在利用できる NSX のバージョンは、OpenShift Container Platform で認定されている NCP のバージョンとは互換性がありません。
ただし、NSX DHCP サービスは、フルスタックの自動化 OpenShift Container Platform デプロイメントおよびマシン API の vSphere への統合によって手動または自動でプロビジョニングされたノードと共に仮想マシンの IP 管理に使用されます。さらに、NSX ファイアウォールルールは、OpenShift Container Platform クラスターの a アクセス、および bastion ホストと VMC vSphere ホスト間のアクセスを有効にするために作成されます。
21.4.1.1. VMC Sizer ツール
VMware Cloud on AWS は AWS ベアメタルインフラストラクチャー上に構築されます。これは、AWS ネイティブサービスを実行するベアメタルインフラストラクチャーと同じです。VMware cloud on AWSS のソフトウェア定義データセンター (SDDC) がデプロイされると、これらの物理サーバーノードを使用し、単一のテナント方式で VMware ESXi ハイパーバイザーを実行します。つまり、物理インフラストラクチャーは、 VMC を使用して他のユーザーがアクセスすることはできません。仮想インフラストラクチャーをホストするために必要な物理ホストの数を考慮することが重要です。
これを判別できるように、VMware は VMC on AWS Sizer を提供しています。このツールを使用して、VMC でホストするリソースを定義できます。
- ワークロードのタイプ
- 仮想マシンの合計数
- 仕様情報 (以下を含む)。 - ストレージ要件
- vCPU
- vRAM
- オーバーコミットの比率
 
これらの詳細情報により、Sizer ツールは VMware のベストプラクティスに基づいてレポートを生成し、クラスター設定および必要なホスト数について推奨します。
21.4.2. vSphere 要件
- OpenShift Container Platform のインストールおよび更新 プロセスについての詳細を確認している。
- クラスターインストール方法の選択およびそのユーザー向けの準備 を確認している。
- ブロックレジストリーストレージ をプロビジョニングしている。詳細は、永続ストレージについて を参照してください。
- ファイアウォールを使用する場合は、クラスターがアクセスを必要とする サイトを許可するようにファイアウォールを設定 する必要がある。 注記- プロキシーを設定する場合は、このサイトリストも確認してください。 
21.4.3. OpenShift Container Platform のインターネットアクセス
OpenShift Container Platform 4.10 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。
インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。
- OpenShift Cluster Manager にアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターにインターネットアクセスがあり、Telemetry を無効にしない場合、そのサービスは有効なサブスクリプションでクラスターを自動的に使用します。
- クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
- クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにインストールパッケージを設定します。インストールタイプによっては、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。
21.4.4. VMware vSphere インフラストラクチャーの要件
使用するコンポーネントの要件を満たす VMware vSphere バージョン 7 インスタンスに OpenShift Container Platform クラスターをインストールする必要があります。
OpenShift Container Platform バージョン 4.10 は、VMware vSphere バージョン 8.0 をサポートしません。
VMware vSphere インフラストラクチャーは、オンプレミスまたは次の表に示す要件を満たす VMware Cloud Verified プロバイダー でホストできます。
| 仮想環境製品 | 必須バージョン | 
|---|---|
| 仮想マシンのハードウェアバージョン | 15 以降 | 
| vSphere ESXi ホスト | 7 | 
| vCenter ホスト | 7 | 
VMware vSphere バージョン 7.0 Update 1 へのクラスターのインストールは非推奨になりました。これらのバージョンは引き続き完全にサポートされていますが、OpenShift Container Platform のバージョン 4.10 には、vSphere 仮想ハードウェアバージョン 15 以降が必要です。ハードウェアバージョン 15 が、OpenShift Container Platform の vSphere 仮想マシンのデフォルトになりました。vSphere ノードのハードウェアバージョンを更新するには、Updating hardware on nodes running in vSphere の記事を参照してください。
vSphere ノードがハードウェアバージョン 15 未満であるか、VMware v Sphere バージョンが 6.7U3 未満である場合、OpenShift Container Platform 4.10 から OpenShift Container Platform 4.11 へのアップグレードは利用できません。
| コンポーネント | サポートされる最小バージョン | 説明 | 
|---|---|---|
| ハイパーバイザー | vSphere 7 および HW バージョン 15 | このバージョンは、Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) がサポートする最小バージョンです。RHCOS と互換性のある Red Hat Enterprise Linux (RHEL) の最新バージョンでサポートされているハードウェアの詳細は、Red Hat Customer Portal の ハードウェア を参照してください。 | 
| ストレージおよび In-tree ドライバー | vSphere 7 | このプラグインは、OpenShift Container Platform に含まれる vSphere の In-tree ストレージドライバーを使用して vSphere ストレージを作成します。 | 
vSphere バージョン 6.5 インスタンスを使用している場合は、OpenShift Container Platform をインストールする前に 7.0 にアップグレードしてください。
OpenShift Container Platform をインストールする前に、ESXi ホストの時間が同期されていることを確認する必要があります。VMware ドキュメントの Edit Time Configuration for a Host を参照してください。
21.4.5. ネットワーク接続の要件
OpenShift Container Platform クラスターのコンポーネントが通信できるように、マシン間のネットワーク接続を設定する必要があります。
必要なネットワークポートに関する次の詳細を確認してください。
| プロトコル | ポート | 説明 | 
|---|---|---|
| ICMP | 該当なし | ネットワーク到達性のテスト | 
| TCP | 
									 | メトリック | 
| 
									 | 
									ホストレベルのサービス。 ポート  | |
| 
									 | Kubernetes が予約するデフォルトポート | |
| 
									 | openshift-sdn | |
| UDP | 
									 | 仮想拡張可能 LAN (VXLAN) | 
| 
									 | Geneve | |
| 
									 | 
									ポート  | |
| 
									 | IPsec IKE パケット | |
| 
									 | IPsec NAT-T パケット | |
| TCP/UDP | 
									 | Kubernetes ノードポート | 
| ESP | 該当なし | IPsec Encapsulating Security Payload (ESP) | 
| プロトコル | ポート | 説明 | 
|---|---|---|
| TCP | 
									 | Kubernetes API | 
| プロトコル | ポート | 説明 | 
|---|---|---|
| TCP | 
									 | etcd サーバーおよびピアポート | 
21.4.6. VMware vSphere CSI Driver Operator の要件
vSphere CSI Driver Operator をインストールするには、次の要件を満たす必要があります。
- VMware vSphere バージョン 6.7U3 以降
- ハードウェアバージョン 15 以降の仮想マシン
- クラスターにサードパーティーの vSphere CSI ドライバーがインストールされていない
						サードパーティーの vSphere CSI ドライバーがクラスターに存在する場合、OpenShift Container Platform はそれを上書きしません。OpenShift Container Platform の次のメジャーバージョンにアップグレードするときにサードパーティーの vSphere CSI ドライバーを使用し続けると、oc CLI によって次のメッセージが表示されます。
					
VSphereCSIDriverOperatorCRUpgradeable: VMwareVSphereControllerUpgradeable: found existing unsupported csi.vsphere.vmware.com driver
VSphereCSIDriverOperatorCRUpgradeable: VMwareVSphereControllerUpgradeable:
found existing unsupported csi.vsphere.vmware.com driver前のメッセージは、OpenShift Container Platform のアップグレード操作中に Red Hat がサードパーティーの vSphere CSI ドライバーをサポートしないことを通知します。このメッセージを無視してアップグレード操作を続行することもできます。
21.4.7. vCenter の要件
インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用する OpenShift Container Platform クラスターを vCenter にインストールする前に、環境を準備する必要があります。
必要な vCenter アカウントの権限
OpenShift Container Platform クラスターを vCenter にインストールするには、インストールプログラムには、必要なリソースの読み取りおよび作成権限を持つアカウントへのアクセスが必要になります。グローバル管理者権限のあるアカウントを使用すること方法が、必要なすべてのパーミッションにアクセスするための最も簡単な方法です。
グローバル管理者権限を持つアカウントを使用できない場合、OpenShift Container Platform クラスターのインストールに必要な権限を付与するためのロールを作成する必要があります。ほとんどの特権は常に必要になりますが、デフォルト動作であるインストールプログラムでの vCenter インスタンスへの OpenShift Container Platform クラスターが含まれるフォルダーのプロビジョニングを実行する場合にのみ必要となる特権もあります。必要な特権を付与するには、指定されたオブジェクトに vSphere ロールを作成するか、これを修正する必要があります。
インストールプログラムが vSphere 仮想マシンフォルダーを作成するために使用される場合には、追加のロールが必要です。
例21.7 vSphere API でのインストールに必要なロールと権限
| ロールの vSphere オブジェクト | 必要になる場合 | vSphere API で必要な権限 | 
|---|---|---|
| vSphere vCenter | Always | 
										 | 
| vSphere vCenter Cluster | 仮想マシンがクラスタールートに作成される場合 | 
										 | 
| vSphere vCenter リソースプール | 既存のリソースプールが提供されている場合 | 
										 | 
| vSphere Datastore | Always | 
										 | 
| vSphere ポートグループ | Always | 
										 | 
| 仮想マシンフォルダー | Always | 
										 | 
| vSphere vCenter Datacenter | インストールプログラムが仮想マシンフォルダーを作成する場合 | 
										 | 
例21.8 vCenter グラフィカルユーザーインターフェイス (GUI) でのインストールに必要なロールと権限
| ロールの vSphere オブジェクト | 必要になる場合 | vCenter GUI で必要な権限 | 
|---|---|---|
| vSphere vCenter | Always | 
										 | 
| vSphere vCenter Cluster | 仮想マシンがクラスタールートに作成される場合 | 
										 | 
| vSphere vCenter リソースプール | 既存のリソースプールが提供されている場合 | 
										 | 
| vSphere Datastore | Always | 
										 | 
| vSphere ポートグループ | Always | 
										 | 
| 仮想マシンフォルダー | Always | 
										 | 
| vSphere vCenter Datacenter | インストールプログラムが仮想マシンフォルダーを作成する場合 | 
										 | 
					また、ユーザーには一部の ReadOnly パーミッションが必要であり、一部のロールでは、パーミッションを子オブジェクトに伝播するパーミッションが必要です。これらの設定は、クラスターを既存のフォルダーにインストールするかどうかによって異なります。
				
例21.9 必要なパーミッションおよび伝播の設定
| vSphere オブジェクト | 必要になる場合 | 子への伝播 | パーミッションが必要 | 
|---|---|---|---|
| vSphere vCenter | Always | False | 必要な特権がリスト表示 | 
| vSphere vCenter Datacenter | 既存のフォルダー | False | 
										 | 
| インストールプログラムがフォルダーを作成する | True | 必要な特権がリスト表示 | |
| vSphere vCenter Cluster | 既存のリソースプール | False | 
										 | 
| クラスタールートの仮想マシン | True | 必要な特権がリスト表示 | |
| vSphere vCenter Datastore | Always | False | 必要な特権がリスト表示 | 
| vSphere Switch | Always | False | 
										 | 
| vSphere ポートグループ | Always | False | 必要な特権がリスト表示 | 
| vSphere vCenter 仮想マシンフォルダー | 既存のフォルダー | True | 必要な特権がリスト表示 | 
| vSphere vCenter リソースプール | 既存のリソースプール | True | 必要な特権がリスト表示 | 
必要な権限のみを持つアカウントの作成に関する詳細は、vSphere ドキュメントの vSphere Permissions and User Management Tasks を参照してください。
OpenShift Container Platform と vMotion の使用
vSphere 環境で vMotion を使用する場合は、OpenShift Container Platform クラスターをインストールする前に以下を考慮してください。
- OpenShift Container Platform は通常、コンピュートのみの vMotion をサポートします。Storage vMotion を使用すると問題が発生する可能性があるため、これはサポートされていません。 - コンピュートおよびコントロールプレーンノードのアップタイムを確保するには、vMotion の VMware のベストプラクティスに従うことが推奨されます。また、VMware 非アフィニティールールを使用して、メンテナンス中またはハードウェアの問題時に OpenShift Container Platform の可用性を向上させることも推奨します。 - vMotion および anti-affinity ルールの詳細は、vMotion ネットワーク要件 および VM の非アフィニティールール に関する VMware vSphere のドキュメントを参照してください。 
- Pod で vSphere ボリュームを使用している場合、手動でまたは Storage vMotion を使用して仮想マシンをデータストア間で移行すると、OpenShift Container Platform 永続ボリューム (PV) オブジェクト内で無効な参照が発生します。これらの参照により、影響を受ける Pod が起動しなくなり、データが失われる可能性があります。
- 同様に、OpenShift Container Platform は、仮想マシンのプロビジョニング用にデータストアクラスターを、または PV の動的または静的プロビジョニング用にデータストアクラスターを使用するか、PV の動的または静的プロビジョニング用にデータストアクラスターの一部であるデータストアを使用した VMDK のデータストア間での選択的な移行をサポートしません。
クラスターリソース
インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用する OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする場合、インストールプログラムは vCenter インスタンスに複数のリソースを作成できる必要があります。
標準的な OpenShift Container Platform インストールでは、以下の vCenter リソースを作成します。
- 1 フォルダー
- 1 タグカテゴリー
- 1 タグ
- 仮想マシン: - 1 テンプレート
- 1 一時的ブートストラップノード
- 3 コントロールプレーンノード
- 3 コンピュートマシン
 
これらのリソースは 856 GB のストレージを使用しますが、ブートストラップノードはクラスターのインストールプロセス時に破棄されます。標準クラスターを使用するには、最低 800 GB のストレージが必要です。
追加のコンピュートマシンをデプロイする場合、OpenShift Container Platform クラスターは追加のストレージを使用します。
クラスターの制限
利用可能なリソースはクラスターによって異なります。vCenter 内の予想されるクラスター数は、主に利用可能なストレージ容量と必要なリソース数の制限によって制限されます。クラスターが作成する vCenter リソースと、IP アドレスやネットワークなどのクラスターのデプロイに必要なリソースの両方の制限を考慮してください。
ネットワーク要件
ネットワークに動的ホスト設定プロトコル (DHCP) を使用し、クラスターマシンに永続的な IP アドレスを提供するように DHCP サーバーが設定されていることを確認する必要があります。DHCP リースでは、デフォルトゲートウェイを使用するように DHCP を設定する必要があります。すべてのノードが同じ VLAN にある必要があります。2 日目の操作として 2 番目の VLAN を使用してクラスターをスケーリングすることはできません。さらに、OpenShift Container Platform クラスターをインストールする前に以下のネットワークリソースを作成する必要があります。
クラスターの各 OpenShift Container Platform ノードは、DHCP を使用して検出可能な Network Time Protocol (NTP) サーバーにアクセスできることが推奨されます。NTP サーバーなしでインストールが可能です。ただし、非同期のサーバークロックによりエラーが発生しますが、NTP サーバーはこのエラーを阻止します。
必要な IP アドレス
インストーラーでプロビジョニングされる vSphere のインストールには、2 つの静的 IP アドレスが必要です。
- API アドレスは、クラスター API にアクセスするために使用されます。
- Ingress アドレスは、クラスターの Ingress トラフィックに使用されます。
OpenShift Container Platform クラスターのインストール時にこれらの IP アドレスをインストールプログラムに指定する必要があります。
DNS レコード
					OpenShift Container Platform クラスターをホストする vCenter インスタンスについて 2 つの静的 IP アドレスの DNS レコードを適切な DNS サーバーに作成する必要があります。各レコードで、 <cluster_name> はクラスター名で、<base_domain> は、クラスターのインストール時に指定するクラスターのベースドメインです。完全な DNS レコードは <component>.<cluster_name>.<base_domain>. の形式を取ります。
				
| コンポーネント | レコード | 説明 | 
|---|---|---|
| API VIP | 
									 | この DNS A/AAAA または CNAME レコードは、コントロールプレーンマシンのロードバランサーを参照する必要があります。このレコードは、クラスター外のクライアントおよびクラスター内のすべてのノードで解決できる必要があります。 | 
| Ingress VIP | 
									 | Ingress ルーター Pod を実行するマシンをターゲットにするロードバランサーを参照するワイルドカード DNS A/AAAA または CNAME レコードです。このレコードは、クラスター外のクライアントおよびクラスター内のすべてのノードで解決できる必要があります。 | 
21.4.8. クラスターノードの SSH アクセス用のキーペアの生成
					OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定できます。キーは、Ignition 設定ファイルを介して Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) ノードに渡され、ノードへの SSH アクセスを認証するために使用されます。このキーは各ノードの core ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys リストに追加され、パスワードなしの認証が可能になります。
				
					キーがノードに渡されると、キーペアを使用して RHCOS ノードにユーザー core として SSH を実行できます。SSH 経由でノードにアクセスするには、秘密鍵のアイデンティティーをローカルユーザーの SSH で管理する必要があります。
				
					インストールのデバッグまたは障害復旧を実行するためにクラスターノードに対して SSH を実行する場合は、インストールプロセスの間に SSH 公開鍵を指定する必要があります。 /openshift-install gather コマンドでは、SSH 公開鍵がクラスターノードに配置されている必要もあります。
				
障害復旧およびデバッグが必要な実稼働環境では、この手順を省略しないでください。
AWS キーペア などのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。
手順
- クラスターノードへの認証に使用するローカルマシンに既存の SSH キーペアがない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。 - ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name> - $ ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name>- 1 - Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- 新しい SSH キーのパスとファイル名 (~/.ssh/id_ed25519など) を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が~/.sshディレクトリーにあることを確認します。
 注記- FIPS で検証済みまたは進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターを - x86_64アーキテクチャーにインストールする予定の場合は、- ed25519アルゴリズムを使用するキーは作成しないでください。代わりに、- rsaアルゴリズムまたは- ecdsaアルゴリズムを使用するキーを作成します。
- 公開 SSH キーを表示します。 - cat <path>/<file_name>.pub - $ cat <path>/<file_name>.pub- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow - たとえば、次のコマンドを実行して - ~/.ssh/id_ed25519.pub公開鍵を表示します。- cat ~/.ssh/id_ed25519.pub - $ cat ~/.ssh/id_ed25519.pub- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow 
- ローカルユーザーの SSH エージェントに SSH 秘密鍵 ID が追加されていない場合は、それを追加します。キーの SSH エージェント管理は、クラスターノードへのパスワードなしの SSH 認証、または - ./openshift-install gatherコマンドを使用する場合は必要になります。注記- 一部のディストリビューションでは、 - ~/.ssh/id_rsaおよび- ~/.ssh/id_dsaなどのデフォルトの SSH 秘密鍵のアイデンティティーは自動的に管理されます。- ssh-agentプロセスがローカルユーザーに対して実行されていない場合は、バックグラウンドタスクとして開始します。- eval "$(ssh-agent -s)" - $ eval "$(ssh-agent -s)"- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow - 出力例 - Agent pid 31874 - Agent pid 31874- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow 注記- クラスターが FIPS モードにある場合は、FIPS 準拠のアルゴリズムのみを使用して SSH キーを生成します。鍵は RSA または ECDSA のいずれかである必要があります。 
 
- SSH プライベートキーを - ssh-agentに追加します。- ssh-add <path>/<file_name> - $ ssh-add <path>/<file_name>- 1 - Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- ~/.ssh/id_ed25519などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。
 - 出力例 - Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>) - Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow 
次のステップ
- OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。
21.4.9. インストールプログラムの取得
OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールファイルをローカルコンピューターにダウンロードします。
前提条件
- 500 MB のローカルディスク領域がある Linux または macOS を実行するコンピューターが必要です。
手順
- OpenShift Cluster Manager サイトの インフラストラクチャープロバイダー ページにアクセスします。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使用してログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
- インフラストラクチャープロバイダーを選択します。
- インストールタイプのページに移動し、ホストオペレーティングシステムとアーキテクチャーに対応するインストールプログラムをダウンロードして、インストール設定ファイルを保存するディレクトリーにファイルを配置します。 重要- インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターのインストール完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルを保持する必要があります。ファイルはいずれもクラスターを削除するために必要になります。 重要- インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。クラスターを削除するには、特定のクラウドプロバイダー用の OpenShift Container Platform のアンインストール手順を実行します。 
- インストールプログラムをデプロイメントします。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。 - tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz - $ tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow 
- Red Hat OpenShift Cluster Manager からインストールプルシークレット をダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。
21.4.10. vCenter ルート CA 証明書のシステム信頼への追加
インストールプログラムは vCenter の API へのアクセスが必要であるため、OpenShift Container Platform クラスターをインストールする前に vCenter の信頼されたルート CA 証明書をシステム信頼に追加する必要があります。
手順
- 
							vCenter ホームページから、vCenter のルート CA 証明書をダウンロードします。vSphere Web Services SDK セクションで、Download trusted root CA certificates をクリックします。<vCenter>/certs/download.zipファイルがダウンロードされます。
- vCenter ルート CA 証明書が含まれる圧縮ファイルをデプロイメントします。圧縮ファイルの内容は、以下のファイル構造のようになります。 - Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow 
- オペレーティングシステム用のファイルをシステム信頼に追加します。たとえば、Fedora オペレーティングシステムで以下のコマンドを実行します。 - cp certs/lin/* /etc/pki/ca-trust/source/anchors - # cp certs/lin/* /etc/pki/ca-trust/source/anchors- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow 
- システム信頼を更新します。たとえば、Fedora オペレーティングシステムで以下のコマンドを実行します。 - update-ca-trust extract - # update-ca-trust extract- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow 
21.4.11. インストール設定ファイルの作成
VMware vSphere にインストールする OpenShift Container Platform クラスターをカスタマイズできます。
前提条件
- OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得する。
- サブスクリプションレベルでサービスプリンシパルのパーミッションを取得する。
手順
- install-config.yamlファイルを作成します。- インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、以下のコマンドを実行します。 - ./openshift-install create install-config --dir <installation_directory> - $ ./openshift-install create install-config --dir <installation_directory>- 1 - Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- <installation_directory>の場合、インストールプログラムが作成するファイルを保存するためにディレクトリー名を指定します。
 重要- 空のディレクトリーを指定します。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットの有効期限は短く設定されているため、インストールディレクトリーを再利用することができません。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してコピーを行ってください。 
- プロンプト時に、クラウドの設定の詳細情報を指定します。 - オプション: クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キーを選択します。 注記- インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、 - ssh-agentプロセスが使用する SSH キーを指定します。
- ターゲットに設定するプラットフォームとして vsphere を選択します。
- vCenter インスタンスの名前を指定します。
- クラスターを作成するのに必要なパーミッションを持つ vCenter アカウントのユーザー名およびパスワードを指定します。 - インストールプログラムは vCenter インスタンスに接続します。 
- 接続する vCenter インスタンスにあるデータセンターを選択します。
- 使用するデフォルトの vCenter データストアを選択します。
- OpenShift Container Platform クラスターをインストールする vCenter クラスターを選択します。インストールプログラムは、vSphere クラスターの root リソースプールをデフォルトのリソースプールとして使用します。
- 設定した仮想 IP アドレスおよび DNS レコードが含まれる vCenter インスタンスのネットワークを選択します。
- コントロールプレーン API のアクセス用に設定した仮想 IP アドレスを入力します。
- クラスター Ingress に設定した仮想 IP アドレスを入力します。
- ベースドメインを入力します。このベースドメインは、設定した DNS レコードで使用したものと同じである必要があります。
- クラスターの記述名を入力します。入力するクラスター名は、DNS レコードの設定時に指定したクラスター名と一致する必要があります。
- Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット を貼り付けます。
 
 
- 
							install-config.yamlファイルを変更します。利用可能なパラメーターの詳細は、インストール設定パラメーターのセクションを参照してください。
- install-config.yamlファイルをバックアップし、複数のクラスターをインストールするのに使用できるようにします。重要- install-config.yamlファイルはインストールプロセス時に使用されます。このファイルを再利用する必要がある場合は、この段階でこれをバックアップしてください。
21.4.11.1. インストール設定パラメーター
						OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする前に、クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを記述し、クラスターのプラットフォームをオプションでカスタマイズするためにパラメーターの値を指定します。install-config.yaml インストール設定ファイルを作成する際に、コマンドラインで必要なパラメーターの値を指定します。クラスターをカスタマイズする場合、install-config.yaml ファイルを変更して、プラットフォームについての詳細情報を指定できます。
					
							インストール後は、これらのパラメーターを install-config.yaml ファイルで変更することはできません。
						
21.4.11.1.1. 必須設定パラメーター
必須のインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
| パラメーター | 説明 | 値 | 
|---|---|---|
| 
											 | 
											 | 文字列 | 
| 
											 | 
											クラウドプロバイダーのベースドメイン。ベースドメインは、OpenShift Container Platform クラスターコンポーネントへのルートを作成するために使用されます。クラスターの完全な DNS 名は、 | 
											 | 
| 
											 | 
											Kubernetes リソース  | オブジェクト | 
| 
											 | 
											クラスターの名前。クラスターの DNS レコードはすべて  | 
											小文字いちぶハイフン ( | 
| 
											 | 
											インストールを実行する特定のプラットフォームの設定:  | オブジェクト | 
| 
											 | Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット を取得して、Quay.io などのサービスから OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージをダウンロードすることを認証します。 |  | 
21.4.11.1.2. ネットワーク設定パラメーター
既存のネットワークインフラストラクチャーの要件に基づいて、インストール設定をカスタマイズできます。たとえば、クラスターネットワークの IP アドレスブロックを拡張するか、デフォルトとは異なる IP アドレスブロックを指定できます。
IPv4 アドレスのみがサポートされます。
| パラメーター | 説明 | 値 | 
|---|---|---|
| 
											 | クラスターのネットワークの設定。 | オブジェクト 注記 
												インストール後に  | 
| 
											 | インストールするクラスターネットワークプロバイダー Container Network Interface (CNI) プラグイン。 | 
											 | 
| 
											 | Pod の IP アドレスブロック。 
											デフォルト値は  複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 networking:
  clusterNetwork:
  - cidr: 10.128.0.0/14
    hostPrefix: 23 | 
| 
											 | 
											 IPv4 ネットワーク | 
											CIDR (Classless Inter-Domain Routing) 表記の IP アドレスブロック。IPv4 ブロックの接頭辞長は  | 
| 
											 | 
											それぞれの個別ノードに割り当てるサブネット接頭辞長。たとえば、 | サブネット接頭辞。 
											デフォルト値は  | 
| 
											 | 
											サービスの IP アドレスブロック。デフォルト値は  OpenShift SDN および OVN-Kubernetes ネットワークプロバイダーは、サービスネットワークの単一 IP アドレスブロックのみをサポートします。 | CIDR 形式の IP アドレスブロックを持つ配列。以下に例を示します。 networking: serviceNetwork: - 172.30.0.0/16  | 
| 
											 | マシンの IP アドレスブロック。 複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 networking: machineNetwork: - cidr: 10.0.0.0/16  | 
| 
											 | 
											 | CIDR 表記の IP ネットワークブロック。 
											例:  注記 
												優先される NIC が置かれている CIDR に一致する  | 
21.4.11.1.3. オプションの設定パラメーター
オプションのインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
| パラメーター | 説明 | 値 | 
|---|---|---|
| 
											 | ノードの信頼済み証明書ストアに追加される PEM でエンコードされた X.509 証明書バンドル。この信頼バンドルは、プロキシーが設定される際にも使用できます。 | 文字列 | 
| 
											 | クラスター内の特定のノードで Linux コントロールグループバージョン 2(cgroups v2) を有効にします。cgroups v2 を有効にするための OpenShift Container Platform プロセスは、すべての cgroup バージョン 1 コントローラーおよび階層を無効にします。OpenShift Container Platform cgroups バージョン 2 機能は Developer プレビューとして提供されており、現時点では Red Hat ではサポートされていません。 | 
											 | 
| 
											 | コンピュートノードを設定するマシンの設定。 | 
											 | 
| 
											 | 
											プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現在、さまざまなアーキテクチャーのクラスターはサポートされていません。すべてのプールは同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は  | 文字列 | 
| 
											 | 
											コンピュートマシンで同時マルチスレッドまたは  重要 同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。 | 
											 | 
| 
											 | 
											 | 
											 | 
| 
											 | 
											 | 
											 | 
| 
											 | プロビジョニングするコンピュートマシン (ワーカーマシンとしても知られる) の数。 | 
											 | 
| 
											 | コントロールプレーンを設定するマシンの設定。 | 
											 | 
| 
											 | 
											プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現在、さまざまなアーキテクチャーのクラスターはサポートされていません。すべてのプールは同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は  | 文字列 | 
| 
											 | 
											コントロールプレーンマシンで同時マルチスレッドまたは  重要 同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。 | 
											 | 
| 
											 | 
											 | 
											 | 
| 
											 | 
											 | 
											 | 
| 
											 | プロビジョニングするコントロールプレーンマシンの数。 | 
											サポートされる値は  | 
| 
											 | Cloud Credential Operator (CCO) モード。モードを指定しないと、CCO は指定された認証情報の機能を動的に判別しようとします。この場合、複数のモードがサポートされるプラットフォームで Mint モードが優先されます。 注記 すべてのクラウドプロバイダーですべての CCO モードがサポートされているわけではありません。CCO モードの詳細は、Cluster Operators リファレンス の Cloud Credential Operator を参照してください。 注記 
												AWS アカウントでサービスコントロールポリシー (SCP) が有効になっている場合は、 | 
											 | 
| 
											 | 
											FIPS モードを有効または無効にします。デフォルトは  重要 
												クラスターで FIPS モードを有効にするには、FIPS モードで動作するように設定された Red Hat Enterprise Linux (RHEL) コンピューターからインストールプログラムを実行する必要があります。RHEL での FIPS モードの設定の詳細は、FIPS モードでのシステムのインストール を参照してください。プロセス暗号化ライブラリーでの FIPS 検証済みまたはモジュールの使用は、 注記 Azure File ストレージを使用している場合、FIPS モードを有効にすることはできません。 | 
											 | 
| 
											 | release-image コンテンツのソースおよびリポジトリー。 | 
											オブジェクトの配列。この表の以下の行で説明されているように、 | 
| 
											 | 
											 | 文字列 | 
| 
											 | 同じイメージが含まれる可能性のあるリポジトリーを 1 つ以上指定します。 | 文字列の配列。 | 
| 
											 | Kubernetes API、OpenShift ルートなどのクラスターのユーザーに表示されるエンドポイントをパブリッシュまたは公開する方法。 | 
											 
											このフィールドを  重要 
												フィールドの値が  | 
| 
											 | クラスターマシンへのアクセスを認証するための単一または複数の SSH キー。 注記 
												インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、 | 1 つ以上のキー。以下に例を示します。 sshKey: <key1> <key2> <key3>  | 
21.4.11.1.4. 追加の VMware vSphere 設定パラメーター
追加の VMware vSphere 設定パラメーターは以下の表で説明されています。
| パラメーター | 説明 | 値 | 
|---|---|---|
| 
											 | vCenter サーバーの完全修飾ホスト名または IP アドレス。 | 文字列 | 
| 
											 | vCenter インスタンスに接続するために使用するユーザー名。このユーザーには、少なくとも vSphere の 静的または動的な永続ボリュームのプロビジョニング に必要なロールおよび権限がなければなりません。 | 文字列 | 
| 
											 | vCenter ユーザー名のパスワード。 | 文字列 | 
| 
											 | vCenter インスタンスで使用するデータセンターの名前。 | 文字列 | 
| 
											 | ボリュームのプロビジョニングに使用するデフォルトデータストアの名前。 | 文字列 | 
| 
											 | オプション。インストールプログラムが仮想マシンを作成する既存のフォルダーの絶対パス。この値を指定しない場合、インストールプログラムは、データセンターの仮想マシンフォルダーにインフラストラクチャー ID を使用して名前が付けられるフォルダーを作成します。 | 
											文字列 (例:  | 
| 
											 | 
											オプション。インストーラーが仮想マシンを作成する既存のリソースプールの絶対パス。値を指定しない場合、リソースはクラスターのルート  | 
											文字列 (例:  | 
| 
											 | 設定した仮想 IP アドレスおよび DNS レコードが含まれる vCenter インスタンスのネットワーク。 | 文字列 | 
| 
											 | OpenShift Container Platform クラスターをインストールする vCenter クラスター。 | 文字列 | 
| 
											 | コントロールプレーン API のアクセス用に設定した仮想 IP (VIP) アドレス。 | 
											IP アドレス (例:  | 
| 
											 | クラスター Ingress に設定した仮想 IP (VIP) アドレス。 | 
											IP アドレス (例:  | 
| 
											 | オプション。ディスクプロビジョニング方法。この値が設定されていない場合、デフォルトで vSphere のデフォルトのストレージポリシーに設定されます。 | 
											有効な値は、 | 
21.4.11.1.5. オプションの VMware vSphere マシンプール設定パラメーター
オプションの VMware vSphere マシンプール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
| パラメーター | 説明 | 値 | 
|---|---|---|
| 
											 | インストーラーが RHCOS イメージをダウンロードする場所。ネットワークが制限された環境でインストールを実行するには、このパラメーターを設定する必要があります。 | 
											HTTP または HTTPS の URL (オプションで SHA-256 形式のチェックサムを使用)。例:  | 
| 
											 | ディスクのサイズ (ギガバイト単位)。 | 整数 | 
| 
											 | 
											仮想マシンを割り当てる仮想プロセッサーコアの合計数 | Integer | 
| 
											 | 
											仮想マシンのソケットあたりのコア数。仮想マシンの仮想ソケットの数は  | Integer | 
| 
											 | 仮想マシンのメモリーのサイズ (メガバイト単位)。 | 整数 | 
21.4.11.2. インストーラーでプロビジョニングされる VMware vSphere クラスターの install-config.yaml ファイルのサンプル
install-config.yaml ファイルをカスタマイズして、OpenShift Container Platform クラスターのプラットフォームについての詳細を指定するか、または必要なパラメーターの値を変更することができます。
- 1
- クラスターのベースドメイン。すべての DNS レコードはこのベースのサブドメインである必要があり、クラスター名が含まれる必要があります。
- 2 5
- controlPlaneセクションは単一マッピングですが、- computeセクションはマッピングのシーケンスになります。複数の異なるデータ構造の要件を満たすには、- computeセクションの最初の行はハイフン- -で始め、- controlPlaneセクションの最初の行はハイフンで始めることができません。1 つのコントロールプレーンプールのみが使用されます。
- 3 6
- 同時マルチスレッドまたはhyperthreadingを有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。パラメーター値をDisabledに設定するとこれを無効にすることができます。一部のクラスターマシンで同時マルチスレッドを無効にする場合は、これをすべてのクラスターマシンで無効にする必要があります。重要同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。同時マルチスレッドを無効にする場合は、マシンで最低でも 8 CPU および 32 GB の RAM を使用する必要があります。 
- 4 7
- オプション: コンピュートおよびコントロールプレーンマシンのマシンプールパラメーターの追加設定を指定します。
- 8
- DNS レコードに指定したクラスター名。
- 9
- オプション: マシン作成用の既存のリソースプールを提供します。値を指定しない場合、インストールプログラムは vSphere クラスターのルートリソースプールを使用します。
- 10
- vSphere ディスクのプロビジョニング方法。
- 11
- OpenShift Container Platform クラスターをインストールする vSphere クラスター。
21.4.11.3. インストール時のクラスター全体のプロキシーの設定
						実稼働環境では、インターネットへの直接アクセスを拒否し、代わりに HTTP または HTTPS プロキシーを使用することができます。プロキシー設定を install-config.yaml ファイルで行うことにより、新規の OpenShift Container Platform クラスターをプロキシーを使用するように設定できます。
					
前提条件
- 
								既存の install-config.yamlファイルがある。
- クラスターがアクセスする必要のあるサイトを確認済みで、それらのいずれかがプロキシーをバイパスする必要があるかどうかを判別している。デフォルトで、すべてのクラスター egress トラフィック (クラスターをホストするクラウドについてのクラウドプロバイダー API に対する呼び出しを含む) はプロキシーされます。プロキシーを必要に応じてバイパスするために、サイトを - Proxyオブジェクトの- spec.noProxyフィールドに追加している。注記- Proxyオブジェクトの- status.noProxyフィールドには、インストール設定の- networking.machineNetwork[].cidr、- networking.clusterNetwork[].cidr、および- networking.serviceNetwork[]フィールドの値が設定されます。- Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud Platform (GCP)、Microsoft Azure、および Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) へのインストールの場合、 - Proxyオブジェクトの- status.noProxyフィールドには、インスタンスメタデータのエンドポイント (- 169.254.169.254) も設定されます。
手順
- install-config.yamlファイルを編集し、プロキシー設定を追加します。以下に例を示します。- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- クラスター外の HTTP 接続を作成するために使用するプロキシー URL。URL スキームはhttpである必要があります。
- 2
- クラスター外で HTTPS 接続を作成するために使用するプロキシー URL。
- 3
- プロキシーから除外するための宛先ドメイン名、IP アドレス、または他のネットワーク CIDR のコンマ区切りのリスト。サブドメインのみと一致するように、ドメインの前に.を付けます。たとえば、.y.comはx.y.comに一致しますが、y.comには一致しません。*を使用し、すべての宛先のプロキシーをバイパスします。vCenter の IP アドレスと、そのマシンに使用する IP 範囲を含める必要があります。
- 4
- 指定されている場合、インストールプログラムは HTTPS 接続のプロキシーに必要な 1 つ以上の追加の CA 証明書が含まれるuser-ca-bundleという名前の設定マップをopenshift-confignamespace に生成します。次に Cluster Network Operator は、これらのコンテンツを Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 信頼バンドルにマージするtrusted-ca-bundle設定マップを作成し、この設定マップはProxyオブジェクトのtrustedCAフィールドで参照されます。additionalTrustBundleフィールドは、プロキシーのアイデンティティー証明書が RHCOS 信頼バンドルからの認証局によって署名されない限り必要になります。
 注記- インストールプログラムは、プロキシーの - readinessEndpointsフィールドをサポートしません。注記- インストーラーがタイムアウトした場合は、インストーラーの - wait-forコマンドを使用してデプロイメントを再起動してからデプロイメントを完了します。以下に例を示します。- ./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug - $ ./openshift-install wait-for install-complete --log-level debug- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow 
- ファイルを保存し、OpenShift Container Platform のインストール時にこれを参照します。
						インストールプログラムは、指定の install-config.yaml ファイルのプロキシー設定を使用する cluster という名前のクラスター全体のプロキシーを作成します。プロキシー設定が指定されていない場合、cluster Proxy オブジェクトが依然として作成されますが、これには spec がありません。
					
							cluster という名前の Proxy オブジェクトのみがサポートされ、追加のプロキシーを作成することはできません。
						
21.4.12. ネットワーク設定フェーズ
OpenShift Container Platform をインストールする前に、ネットワーク設定をカスタマイズできる 2 つのフェーズがあります。
- フェーズ 1
- マニフェストファイルを作成する前に、 - install-config.yamlファイルで以下のネットワーク関連のフィールドをカスタマイズできます。- 
										networking.networkType
- 
										networking.clusterNetwork
- 
										networking.serviceNetwork
- networking.machineNetwork- これらのフィールドの詳細は、インストール設定パラメーター を参照してください。 注記- 優先される NIC が置かれている CIDR に一致する - networking.machineNetworkを設定します。重要- CIDR 範囲 - 172.17.0.0/16は libVirt によって予約されています。この範囲、またはこの範囲と重複する範囲をクラスター内のネットワークに使用することはできません。
 
- 
										
- フェーズ 2
- 
								openshift-install create manifestsを実行してマニフェストファイルを作成した後に、変更するフィールドのみでカスタマイズされた Cluster Network Operator マニフェストを定義できます。マニフェストを使用して、高度なネットワーク設定を指定できます。
					フェーズ 2 で、install-config.yaml ファイルのフェーズ 1 で指定した値を上書きすることはできません。ただし、フェーズ 2 ではクラスターネットワークプロバイダーをさらにカスタマイズできます。
				
21.4.13. 高度なネットワーク設定の指定
クラスターネットワークプロバイダーに高度なネットワーク設定を使用し、クラスターを既存のネットワーク環境に統合することができます。高度なネットワーク設定は、クラスターのインストール前にのみ指定することができます。
インストールプロブラムで作成される OpenShift Container Platform マニフェストファイルを変更してネットワーク設定をカスタマイズすることは、サポートされていません。以下の手順のように、作成するマニフェストファイルを適用することがサポートされています。
前提条件
- 
							install-config.yamlファイルを作成し、これに対する変更を完了している。
手順
- インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、マニフェストを作成します。 - ./openshift-install create manifests --dir <installation_directory> - $ ./openshift-install create manifests --dir <installation_directory>- 1 - Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- <installation_directory>は、クラスターの- install-config.yamlファイルが含まれるディレクトリーの名前を指定します。
 
- cluster-network-03-config.ymlという名前の、高度なネットワーク設定用のスタブマニフェストファイルを- <installation_directory>/manifests/ディレクトリーに作成します。- apiVersion: operator.openshift.io/v1 kind: Network metadata: name: cluster spec: - apiVersion: operator.openshift.io/v1 kind: Network metadata: name: cluster spec:- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow 
- 以下の例のように、 - cluster-network-03-config.ymlファイルで、クラスターの高度なネットワーク設定を指定します。- OpenShift SDN ネットワークプロバイダーに異なる VXLAN ポートを指定します。 - Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow - OVN-Kubernetes ネットワークプロバイダーの IPsec を有効にします。 - Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow 
- 
							オプション: manifests/cluster-network-03-config.ymlファイルをバックアップします。インストールプログラムは、Ignition 設定ファイルの作成時にmanifests/ディレクトリーを使用します。
21.4.14. Cluster Network Operator (CNO) の設定
					クラスターネットワークの設定は、Cluster Network Operator (CNO) 設定の一部として指定され、cluster という名前のカスタムリソース (CR) オブジェクトに保存されます。CR は operator.openshift.io API グループの Network API のフィールドを指定します。
				
					CNO 設定は、Network.config.openshift.io API グループの Network API からクラスターのインストール時に以下のフィールドを継承し、これらのフィールドは変更できません。
				
- clusterNetwork
- Pod IP アドレスの割り当てに使用する IP アドレスプール。
- serviceNetwork
- サービスの IP アドレスプール。
- defaultNetwork.type
- OpenShift SDN または OVN-Kubernetes などのクラスターネットワークプロバイダー。
					defaultNetwork オブジェクトのフィールドを cluster という名前の CNO オブジェクトに設定することにより、クラスターのクラスターネットワークプロバイダー設定を指定できます。
				
21.4.14.1. Cluster Network Operator 設定オブジェクト
Cluster Network Operator (CNO) のフィールドは以下の表で説明されています。
| フィールド | タイプ | 説明 | 
|---|---|---|
| 
										 | 
										 | 
										CNO オブジェクトの名前。この名前は常に  | 
| 
										 | 
										 | Pod ID アドレスの割り当て、サブネット接頭辞の長さのクラスター内の個別ノードへの割り当てに使用される IP アドレスのブロックを指定するリストです。以下に例を示します。 
										マニフェストを作成する前に、このフィールドを  | 
| 
										 | 
										 | サービスの IP アドレスのブロック。OpenShift SDN および OVN-Kubernetes Container Network Interface (CNI) ネットワークプロバイダーは、サービスネットワークの単一 IP アドレスブロックのみをサポートします。以下に例を示します。 spec: serviceNetwork: - 172.30.0.0/14 
										マニフェストを作成する前に、このフィールドを  | 
| 
										 | 
										 | クラスターネットワークの Container Network Interface (CNI) ネットワークプロバイダーを設定します。 | 
| 
										 | 
										 | このオブジェクトのフィールドは、kube-proxy 設定を指定します。OVN-Kubernetes クラスターネットワークプロバイダーを使用している場合、kube-proxy 設定は機能しません。 | 
defaultNetwork オブジェクト設定
						defaultNetwork オブジェクトの値は、以下の表で定義されます。
					
| フィールド | タイプ | 説明 | 
|---|---|---|
| 
										 | 
										 | 
										 注記 OpenShift Container Platform はデフォルトで、OpenShift SDN Container Network Interface (CNI) クラスターネットワークプロバイダーを使用します。 | 
| 
										 | 
										 | このオブジェクトは OpenShift SDN クラスターネットワークプロバイダーにのみ有効です。 | 
| 
										 | 
										 | このオブジェクトは OVN-Kubernetes クラスターネットワークプロバイダーにのみ有効です。 | 
OpenShift SDN CNI クラスターネットワークプロバイダーの設定
以下の表は、OpenShift SDN Container Network Interface (CNI) クラスターネットワークプロバイダーの設定フィールドについて説明しています。
| フィールド | タイプ | 説明 | 
|---|---|---|
| 
										 | 
										 | 
										OpenShift SDN のネットワーク分離モードを設定します。デフォルト値は  
										 | 
| 
										 | 
										 | VXLAN オーバーレイネットワークの最大転送単位 (MTU)。これは、プライマリーネットワークインターフェイスの MTU に基づいて自動的に検出されます。通常、検出された MTU を上書きする必要はありません。 自動検出した値が予想される値ではない場合は、ノード上のプライマリーネットワークインターフェイスの MTU が正しいことを確認します。このオプションを使用して、ノード上のプライマリーネットワークインターフェイスの MTU 値を変更することはできません。 
										クラスターで異なるノードに異なる MTU 値が必要な場合、この値をクラスター内の最小の MTU 値よりも  この値は、クラスターのインストール後は変更できません。 | 
| 
										 | 
										 | 
										すべての VXLAN パケットに使用するポート。デフォルト値は  別の VXLAN ネットワークの一部である既存ノードと共に仮想化環境で実行している場合は、これを変更する必要がある可能性があります。たとえば、OpenShift SDN オーバーレイを VMware NSX-T 上で実行する場合は、両方の SDN が同じデフォルトの VXLAN ポート番号を使用するため、VXLAN の別のポートを選択する必要があります。 
										Amazon Web Services (AWS) では、VXLAN にポート  | 
OpenShift SDN 設定の例
OVN-Kubernetes CNI クラスターネットワークプロバイダーの設定
以下の表は OVN-Kubernetes CNI クラスターネットワークプロバイダーの設定フィールドについて説明しています。
| フィールド | タイプ | 説明 | 
|---|---|---|
| 
										 | 
										 | Geneve (Generic Network Virtualization Encapsulation) オーバーレイネットワークの MTU (maximum transmission unit)。これは、プライマリーネットワークインターフェイスの MTU に基づいて自動的に検出されます。通常、検出された MTU を上書きする必要はありません。 自動検出した値が予想される値ではない場合は、ノード上のプライマリーネットワークインターフェイスの MTU が正しいことを確認します。このオプションを使用して、ノード上のプライマリーネットワークインターフェイスの MTU 値を変更することはできません。 
										クラスターで異なるノードに異なる MTU 値が必要な場合、この値をクラスター内の最小の MTU 値よりも  | 
| 
										 | 
										 | 
										すべての Geneve パケットに使用するポート。デフォルト値は  | 
| 
										 | 
										 | IPsec 暗号化を有効にするために空のオブジェクトを指定します。この値は、クラスターのインストール後は変更できません。 | 
| 
										 | 
										 | ネットワークポリシー監査ロギングをカスタマイズする設定オブジェクトを指定します。指定されていない場合は、デフォルトの監査ログ設定が使用されます。 | 
| 
										 | 
										 | オプション: egress トラフィックのノードゲートウェイへの送信方法をカスタマイズするための設定オブジェクトを指定します。 注記 While migrating egress traffic, you can expect some disruption to workloads and service traffic until the Cluster Network Operator (CNO) successfully rolls out the changes.  | 
| フィールド | タイプ | 説明 | 
|---|---|---|
| 
										 | integer | 
										ノードごとに毎秒生成されるメッセージの最大数。デフォルト値は、1 秒あたり  | 
| 
										 | integer | 
										監査ログの最大サイズ (バイト単位)。デフォルト値は  | 
| 
										 | string | 以下の追加の監査ログターゲットのいずれかになります。 
 | 
| 
										 | string | 
										RFC5424 で定義される  | 
| フィールド | タイプ | 説明 | 
|---|---|---|
| 
										 | 
										 | 
										Pod からホストネットワークスタックへの egress トラフィックを送信するには、このフィールドを  
										このフィールドで、Open vSwitch ハードウェアオフロード機能との対話が可能になりました。このフィールドを  | 
IPsec が有効な OVN-Kubernetes 設定の例
kubeProxyConfig オブジェクト設定
						kubeProxyConfig オブジェクトの値は以下の表で定義されます。
					
| フィールド | タイプ | 説明 | 
|---|---|---|
| 
										 | 
										 | 
										 注記 
											OpenShift Container Platform 4.3 以降で強化されたパフォーマンスの向上により、 | 
| 
										 | 
										 | 
										 kubeProxyConfig:
  proxyArguments:
    iptables-min-sync-period:
    - 0s | 
21.4.15. クラスターのデプロイ
互換性のあるクラウドプラットフォームに OpenShift Container Platform をインストールできます。
						インストールプログラムの create cluster コマンドは、初期インストール時に 1 回だけ実行できます。
					
前提条件
- クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定します。
- OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得する。
手順
- インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、クラスターのデプロイメントを初期化します。 - ./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \ --log-level=info- $ ./openshift-install create cluster --dir <installation_directory> \- 1 - --log-level=info- 2 - Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow 重要- VMC 環境でホストされる bastion からの - openshift-installコマンドを使用します。注記- ホストに設定した AWS アカウントにクラスターをデプロイするための十分なパーミッションがない場合、インストールプログラムは停止し、不足しているパーミッションが表示されます。 - クラスターのデプロイメントが完了すると、Web コンソールへのリンクや - kubeadminユーザーの認証情報を含む、クラスターにアクセスするための指示がターミナルに表示されます。- 出力例 - Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow 注記- クラスターアクセスおよび認証情報の情報は、インストールが正常に実行される際に - <installation_directory>/.openshift_install.logに出力されます。重要- 
										インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の node-bootstrapper証明書署名要求 (CSR) を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。
- 24 時間証明書はクラスターのインストール後 16 時間から 22 時間にローテーションするため、Ignition 設定ファイルは、生成後 12 時間以内に使用することを推奨します。12 時間以内に Ignition 設定ファイルを使用することにより、インストール中に証明書の更新が実行された場合のインストールの失敗を回避できます。
 重要- インストールプログラム、またはインストールプログラムが作成するファイルを削除することはできません。これらはいずれもクラスターを削除するために必要になります。 
- 
										インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の 
21.4.16. バイナリーのダウンロードによる OpenShift CLI のインストール
					コマンドラインインターフェイスを使用して OpenShift Container Platform と対話するために CLI (oc) をインストールすることができます。oc は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。
				
						以前のバージョンの oc をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.10 のすべてのコマンドを実行することはできません。新規バージョンの oc をダウンロードし、インストールします。
					
Linux への OpenShift CLI のインストール
					以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを Linux にインストールできます。
				
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.10 Linux Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
- アーカイブをデプロイメントします。 - tar xvf <file> - $ tar xvf <file>- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow 
- ocバイナリーを、- PATHにあるディレクトリーに配置します。- PATHを確認するには、以下のコマンドを実行します。- echo $PATH - $ echo $PATH- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow 
					OpenShift CLI のインストール後に、oc コマンドを使用して利用できます。
				
oc <command>
$ oc <command>Windows への OpenShift CLI のインストール
					以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを Windows にインストールできます。
				
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.10 Windows Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
- ZIP プログラムでアーカイブを解凍します。
- ocバイナリーを、- PATHにあるディレクトリーに移動します。- PATHを確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。- path - C:\> path- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow 
					OpenShift CLI のインストール後に、oc コマンドを使用して利用できます。
				
oc <command>
C:\> oc <command>macOC への OpenShift CLI のインストール
					以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを macOS にインストールできます。
				
手順
- Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
- Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
- OpenShift v4.10 MacOSX Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
- アーカイブをデプロイメントし、解凍します。
- ocバイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。- PATHを確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。- echo $PATH - $ echo $PATH- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow 
					OpenShift CLI のインストール後に、oc コマンドを使用して利用できます。
				
oc <command>
$ oc <command>21.4.17. CLI の使用によるクラスターへのログイン
					クラスター kubeconfig ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターについての情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。
				
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターをデプロイしていること。
- 
							ocCLI をインストールしていること。
手順
- kubeadmin認証情報をエクスポートします。- export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig - $ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig- 1 - Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- <installation_directory>には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
 
- エクスポートされた設定を使用して、 - ocコマンドを正常に実行できることを確認します。- oc whoami - $ oc whoami- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow - 出力例 - system:admin - system:admin- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow 
21.4.18. レジストリーストレージの作成
クラスターのインストール後に、レジストリー Operator のストレージを作成する必要があります。
21.4.18.1. インストール時に削除されたイメージレジストリー
						共有可能なオブジェクトストレージを提供しないプラットフォームでは、OpenShift イメージレジストリー Operator 自体が Removed としてブートストラップされます。これにより、openshift-installer がそれらのプラットフォームタイプでのインストールを完了できます。
					
						インストール後に、イメージレジストリー Operator 設定を編集して managementState を Removed から Managed に切り替える必要があります。
					
21.4.18.2. イメージレジストリーストレージの設定
イメージレジストリー Operator は、デフォルトストレージを提供しないプラットフォームでは最初は利用できません。インストール後に、レジストリー Operator を使用できるようにレジストリーをストレージを使用するように設定する必要があります。
実稼働クラスターに必要な永続ボリュームの設定についての手順が示されます。該当する場合、空のディレクトリーをストレージの場所として設定する方法が表示されます。これは、実稼働以外のクラスターでのみ利用できます。
						アップグレード時に Recreate ロールアウトストラテジーを使用して、イメージレジストリーがブロックストレージタイプを使用することを許可するための追加の手順が提供されます。
					
21.4.18.2.1. VMware vSphere のレジストリーストレージの設定
クラスター管理者は、インストール後にレジストリーをストレージを使用できるように設定する必要があります。
前提条件
- クラスター管理者のパーミッション。
- VMware vSphere 上のクラスター。
- Red Hat OpenShift Data Foundation など、クラスターのプロビジョニングされた永続ストレージ。 重要- OpenShift Container Platform は、1 つのレプリカのみが存在する場合にイメージレジストリーストレージの - ReadWriteOnceアクセスをサポートします。- ReadWriteOnceアクセスでは、レジストリーが- Recreateロールアウト戦略を使用する必要もあります。2 つ以上のレプリカで高可用性をサポートするイメージレジストリーをデプロイするには、- ReadWriteManyアクセスが必要です。
- 100Gi の容量が必要です。
テストにより、NFS サーバーを RHEL でコアサービスのストレージバックエンドとして使用することに関する問題が検出されています。これには、OpenShift Container レジストリーおよび Quay、メトリックストレージの Prometheus、およびロギングストレージの Elasticsearch が含まれます。そのため、コアサービスで使用される PV をサポートするために RHEL NFS を使用することは推奨されていません。
他の NFS の実装ではこれらの問題が検出されない可能性があります。OpenShift Container Platform コアコンポーネントに対して実施された可能性のあるテストに関する詳細情報は、個別の NFS 実装ベンダーにお問い合わせください。
手順
- レジストリーをストレージを使用できるように設定するには、 - configs.imageregistry/clusterリソースの- spec.storage.pvcを変更します。注記- 共有ストレージを使用する場合は、外部からアクセスを防ぐためにセキュリティー設定を確認します。 
- レジストリー Pod がないことを確認します。 - oc get pod -n openshift-image-registry -l docker-registry=default - $ oc get pod -n openshift-image-registry -l docker-registry=default- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow - 出力例 - No resourses found in openshift-image-registry namespace - No resourses found in openshift-image-registry namespace- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow 注記- 出力にレジストリー Pod がある場合は、この手順を続行する必要はありません。 
- レジストリー設定を確認します。 - oc edit configs.imageregistry.operator.openshift.io - $ oc edit configs.imageregistry.operator.openshift.io- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow - 出力例 - storage: pvc: claim:- storage: pvc: claim:- 1 - Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- image-registry-storage永続ボリューム要求 (PVC) の自動作成を許可するには、- claimフィールドを空白のままにします。PVC は、デフォルトのストレージクラスに基づいて生成されます。ただし、デフォルトのストレージクラスは、RADOS ブロックデバイス (RBD) などの ReadWriteOnce (RWO) ボリュームを提供する可能性があることに注意してください。これは、複数のレプリカに複製するときに問題を引き起こす可能性があります。
 
- clusteroperatorステータスを確認します。- oc get clusteroperator image-registry - $ oc get clusteroperator image-registry- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow - 出力例 - NAME VERSION AVAILABLE PROGRESSING DEGRADED SINCE MESSAGE image-registry 4.7 True False False 6h50m - NAME VERSION AVAILABLE PROGRESSING DEGRADED SINCE MESSAGE image-registry 4.7 True False False 6h50m- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow 
21.4.18.2.2. VMware vSphere のブロックレジストリーストレージの設定
							イメージレジストリーがクラスター管理者によるアップグレード時に vSphere Virtual Machine Disk (VMDK) などのブロックストレージタイプを使用できるようにするには、Recreate ロールアウトストラテジーを使用できます。
						
ブロックストレージボリュームはサポートされますが、実稼働クラスターでのイメージレジストリーと併用することは推奨されません。レジストリーに複数のレプリカを含めることができないため、ブロックストレージにレジストリーが設定されているインストールに高可用性はありません。
手順
- イメージレジストリーストレージをブロックストレージタイプとして設定するには、レジストリーが - Recreateロールアウトストラテジーを使用し、- 1レプリカのみで実行されるように、レジストリーにパッチを適用します。- oc patch config.imageregistry.operator.openshift.io/cluster --type=merge -p '{"spec":{"rolloutStrategy":"Recreate","replicas":1}}'- $ oc patch config.imageregistry.operator.openshift.io/cluster --type=merge -p '{"spec":{"rolloutStrategy":"Recreate","replicas":1}}'- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow 
- ブロックストレージデバイスの PV をプロビジョニングし、そのボリュームの PVC を作成します。要求されたブロックボリュームは ReadWriteOnce (RWO) アクセスモードを使用します。 - 以下の内容で - pvc.yamlファイルを作成して VMware vSphere- PersistentVolumeClaimオブジェクトを定義します。- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow 
- ファイルから - PersistentVolumeClaimオブジェクトを作成します。- oc create -f pvc.yaml -n openshift-image-registry - $ oc create -f pvc.yaml -n openshift-image-registry- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow 
 
- 正しい PVC を参照するようにレジストリー設定を編集します。 - oc edit config.imageregistry.operator.openshift.io -o yaml - $ oc edit config.imageregistry.operator.openshift.io -o yaml- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow - 出力例 - storage: pvc: claim:- storage: pvc: claim:- 1 - Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- カスタム PVC を作成すると、image-registry-storagePVC のデフォルトの自動作成のclaimフィールドを空のままにすることができます。
 
正しい PVC を参照するようにレジストリーストレージを設定する方法については、vSphere のレジストリーの設定 を参照してください。
21.4.19. VMware vSphere ボリュームのバックアップ
OpenShift Container Platform は、自由にクラスターないのノードにあるボリュームをアタッチしたり、アタッチ解除できるように、個別の永続ディスクとして新規ボリュームをプロビジョニングします。そのため、スナップショットを使用するボリュームはバックアップしたり、スナップショットからボリュームを復元したりすることはできません。詳細は、スナップショットの制限 を参照してください。
手順
永続ボリュームのバックアップを作成すには、以下を実行します。
- 永続ボリュームを使用しているアプリケーションを停止します。
- 永続ボリュームのクローンを作成します。
- アプリケーションを再起動します。
- クローンを作成したボリュームのバックアップを作成します。
- クローンを作成したボリュームを削除します。
21.4.20. OpenShift Container Platform の Telemetry アクセス
OpenShift Container Platform 4.10 では、クラスターのヘルスと更新の成功に関するメトリックを提供するためにデフォルトで実行される Telemetry サービスには、インターネットアクセスが必要です。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは OpenShift Cluster Manager に登録されます。
OpenShift Cluster Manager インベントリーが正常である (Telemetry によって自動的に維持、または OpenShift Cluster Manager を使用して手動で維持) ことを確認した後に、subscription watch を使用 して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。
21.4.21. 次のステップ
- クラスターをカスタマイズ します。
- 必要な場合は、リモートの健全性レポートをオプトアウト することができます。
- レジストリーをセットアップし、レジストリーストレージを設定します。
- オプション: vSphere Problem Detector Operator からのイベントを表示 し、クラスターにパーミッションまたはストレージ設定の問題があるかどうかを判別します。