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18.3. ユースケース: Pod での ConfigMap の使用

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以下のセクションでは、Pod で ConfigMap オブジェクトを使用する際のいくつかのユースケースについて説明します。

18.3.1. 環境変数での使用

ConfigMaps は個別の環境変数を設定するために使用したり、有効な環境変数名を生成するすべてのキーで環境変数を設定したりできます。例として、以下の ConfigMaps について見てみましょう。

2 つの環境変数を含む ConfigMap

apiVersion: v1
kind: ConfigMap
metadata:
  name: special-config 1
  namespace: default
data:
  special.how: very 2
  special.type: charm 3

1
ConfigMap の名前です。
2 3
挿入する環境変数

1 つの環境変数を含む ConfigMap

apiVersion: v1
kind: ConfigMap
metadata:
  name: env-config 1
  namespace: default
data:
  log_level: INFO 2

1
ConfigMap の名前です。
2
注入する環境変数

configMapKeyRef セクションを使用して、Pod の ConfigMap のキーを使用できます。

特定の環境変数を挿入するように設定されている Pod 仕様のサンプル

apiVersion: v1
kind: Pod
metadata:
  name: dapi-test-pod
spec:
  containers:
    - name: test-container
      image: gcr.io/google_containers/busybox
      command: [ "/bin/sh", "-c", "env" ]
      env: 1
        - name: SPECIAL_LEVEL_KEY
          valueFrom:
            configMapKeyRef:
              name: special-config 2
              key: special.how 3
        - name: SPECIAL_TYPE_KEY
          valueFrom:
            configMapKeyRef:
              name: special-config 4
              key: special.type 5
              optional: true 6
      envFrom: 7
        - configMapRef:
            name: env-config 8
  restartPolicy: Never

1
ConfigMap から指定された環境変数をプルするためのスタンザです。
2 4
特定の環境変数のプルに使用する ConfigMap の名前です。
3 5
ConfigMap からプルする環境変数です。
6
環境変数をオプションにします。オプションとして、Pod は指定された ConfigMap およびキーが存在しない場合でも起動します。
7
ConfigMap からすべての環境変数をプルするためのスタンザです。
8
すべての環境変数のプルに使用する ConfigMap の名前です。

この Pod が実行されると、その出力には以下の行が含まれます。

SPECIAL_LEVEL_KEY=very
log_level=INFO

18.3.2. コマンドライン引数の設定

ConfigMap は、コンテナーのコマンドまたは引数の値を設定するために使用することもできます。これは、Kubernetes 置換構文 $(VAR_NAME) を使用して実行できます。以下の ConfigMaps について見てみましょう。

apiVersion: v1
kind: ConfigMap
metadata:
  name: special-config
  namespace: default
data:
  special.how: very
  special.type: charm

値をコマンドラインに挿入するには、「環境変数での使用」のユースケースで説明されているように環境変数として使用する必要のあるキーを使用する必要があります。次に、$(VAR_NAME) 構文を使用してコンテナーのコマンドでそれらを参照することができます。

特定の環境変数を挿入するように設定されている Pod 仕様のサンプル

apiVersion: v1
kind: Pod
metadata:
  name: dapi-test-pod
spec:
  containers:
    - name: test-container
      image: gcr.io/google_containers/busybox
      command: [ "/bin/sh", "-c", "echo $(SPECIAL_LEVEL_KEY) $(SPECIAL_TYPE_KEY)" ]
      env:
        - name: SPECIAL_LEVEL_KEY
          valueFrom:
            configMapKeyRef:
              name: special-config
              key: special.how
        - name: SPECIAL_TYPE_KEY
          valueFrom:
            configMapKeyRef:
              name: special-config
              key: special.type
  restartPolicy: Never

この Pod が実行されると、test-container コンテナーからの出力は以下のようになります。

very charm

18.3.3. ボリュームでの使用

ConfigMap はボリュームで使用することもできます。以下の ConfigMap の例に戻りましょう。

apiVersion: v1
kind: ConfigMap
metadata:
  name: special-config
  namespace: default
data:
  special.how: very
  special.type: charm

ボリュームでこの ConfigMap を使用する方法として 2 つの異なるオプションがあります。最も基本的な方法は、キーがファイル名であり、ファイルの内容がキーの値になっているファイルでボリュームを設定する方法です。

apiVersion: v1
kind: Pod
metadata:
  name: dapi-test-pod
spec:
  containers:
    - name: test-container
      image: gcr.io/google_containers/busybox
      command: [ "/bin/sh", "cat", "/etc/config/special.how" ]
      volumeMounts:
      - name: config-volume
        mountPath: /etc/config
  volumes:
    - name: config-volume
      configMap:
        name: special-config
  restartPolicy: Never

この Pod が実行されると出力は以下のようになります。

very

ConfigMap キーが展開されるボリューム内のパスを制御することもできます。

apiVersion: v1
kind: Pod
metadata:
  name: dapi-test-pod
spec:
  containers:
    - name: test-container
      image: gcr.io/google_containers/busybox
      command: [ "/bin/sh", "cat", "/etc/config/path/to/special-key" ]
      volumeMounts:
      - name: config-volume
        mountPath: /etc/config
  volumes:
    - name: config-volume
      configMap:
        name: special-config
        items:
        - key: special.how
          path: path/to/special-key
  restartPolicy: Never

この Pod が実行されると出力は以下のようになります。

very
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