23.2. 必要になる状況
静的にプロビジョニングされるストレージの場合、永続ストレージを必要とする開発者は、PVC をデプロイしてバインドするためにいくつかの PV の識別属性を把握しておく必要があります。その際、問題となる状況がいくつか生じます。通常ユーザーはクラスター管理者に問い合わせて PVC をデプロイするか、または PV 値を提供する必要があります。PV 属性のみでは、ストレージボリュームの使用目的のみは通知されず、ボリュームをグループ化できるメソッドも提供しません。
selector 属性と label 属性を使用すると、ユーザーが意識せずに済むように PV の詳細を抽象化できると同時に、分かりやすくカスタマイズ可能なタグを使用してボリュームを識別する手段をクラスター管理者に提供できます。セレクターとラベルによるバインディングの方法を使用することで、ユーザーは管理者によって定義されているラベルのみを確認することが必要になります。
セレクターとラベルの機能は、現時点では静的にプロビジョニングされるストレージの場合にのみ使用できます。 現時点では、動的にプロビジョニングされるストレージ用には実装されていません。