2.3.2. 新規リポジトリーの作成
リポジトリー とは、Git はリビジョン管理がされている全ファイルと、完全な変更履歴や変更日時や変更者の情報などそのファイルに関連する追加データを保存する場所のことです。Subversion または CVS などの集中型のリビジョン管理システムとは異なり、通常 Git リポジトリーと 作業ディレクトリー は同じです。また、一般的な Git リポジトリーでは、単一のプロジェクトだけを保存し、公開されている場合には、誰でも、完全な改訂履歴を使用してクローンを作成することができます。
空のリポジトリーの初期化
空の Git リポジトリーを新規作成するには、シェルリポジトリーで、保存する先のディレクトリーに移動して、以下を入力します。
git init
このコマンドにより、リポジトリー情報がすべて保存されている
.git
と呼ばれる隠しディレクトリーが作成されます。
リポジトリーへのデータのインポート
既存のプロジェクトでリビジョン管理を行うように設定するには、プロジェクトのディレクトリーに Git リポジトリーを作成して、以下のコマンドを実行します。
git add .
このコマンドは、現在の作業ディレクトリーにある全ファイルとディレクトリーに対して、Git リポジトリーへの追加の準備ができているとマークします。実際にリポジトリーへこのコンテンツを追加するように進めるには、シェルプロンプトで以下を入力して変更をコミットします。
git commit [-m "commit message"]
commit message は、リビジョンに関する短い説明に置き換えてください。
-m
オプションを省略すると、このコマンドにより、外部テキストエディターでコミットのメッセージを入力できるようになります。デフォルトのテキストエディターの設定方法に関する情報は 「デフォルトのテキストエディターの設定」 を参照してください。