2.3.7. 変更の共有
CVS または Subversion などの集中型バージョン管理システムと違って、プロジェクトのコントリビューターは Git で作業する場合には、通常、単一の中央リポジトリーに変更を加えるわけではなく、ローカルのリポジトリーのクローンを作成して公開するか、パッチとしてメールで変更を送信します。
公開リポジトリーへの変更のプッシュ
公開されている Git リポジトリーに変更をプッシュするには、シェルプロンプトで、ローカルリポジトリーのあるディレクトリーに移動して、以下を入力します。
git push remote_repository
remote_repository は、変更をプッシュする先のリモートのリポジトリー名に置き換えます。ローカルのコピーをクローンした元のリポジトリーは自動的に
origin
という名前が指定される点にご注意ください。
個別のコミットからのパッチ作成
コミットからパッチを作成するには、シェルプロンプトでローカルの Git リポジトリーのあるディレクトリーに移動して、以下を入力します。
git format-patch remote_repository
remote_repository は、ローカルのコピーを作成した元のリモートリポジトリーの名前に置き換えます。これにより、リモートリポジトリーにない各コミットのパッチが作成されます。