2.2.2. 新規リポジトリーの作成
Subversion リポジトリー は、リビジョン管理がされているファイルやディレクトリー、完全な変更履歴や変更者や変更時間の情報などの追加データを保存する中央の場所となっています。一般的な Subversion リポジトリーは、個別のサブディレクトリーで複数のプロジェクトを保存します。公開されている場合には、複数の開発者がサブディレクトリーの 作業コピー を作成したり変更したりできるだけでなく、リポジトリーに コミット することで他の作業者と変更を共有することができます。
空のリポジトリーの初期化
任意のディレクトリーに空の Subversion リポジトリーを新規作成するには、以下のコマンドを実行します。
svnadmin
create
path
path は、リポジトリーの保存先のディレクトリーへの絶対パスを指定する必要がある点を念頭に置いてください (例:
/var/svn/
)。ディレクトリーがない場合には、svnadmin create
を実行すると作成されます。
例2.12 新規 Subversion リポジトリーの初期化
~/svn/
ディレクトリーに Subversion リポジトリーを作成するには、以下を入力します。
~]$ svnadmin create svn
リポジトリーへのデータのインポート
既存のプロジェクトでリビジョン管理を行うように設定するには、以下のコマンドを実行します。
svn
import
local_path svn_repository/remote_path [-m
"commit message"]
local_path は、プロジェクトを保存するディレクトリーへの絶対パスに (現在作業中のディレクトリーを指定するには
.
を使用)、svn_repository は、Subversion リポジトリーの URL に、remote_path は Subversion リポジトリーのターゲットディレクトリー (例: project/trunk
) に置き換えます。
例2.13 Subversion リポジトリーへのプロジェクトのインポート
プロジェクトのディレクトリーに以下のコンテンツが含まれていると仮定します。
~]$ ls myproject
AUTHORS doc INSTALL LICENSE Makefile README src TODO
~/svn/
(今回の例では /home/john/svn/
) に空の Subversion リポジトリーがあると仮定します。このリポジトリーの project/trunk
るプロジェクトをインポートするには、以下を入力します。
~]$ svn import myproject file:///home/john/svn/project/trunk -m "Initial import."
Adding project/AUTHORS
Adding project/doc
Adding project/doc/index.html
Adding project/INSTALL
Adding project/src...