8.4. Red Hat Software Collections の使い方
特定の Software Collection から実行可能ファイルを実行するには、シェルプロンプトで以下のコマンドを入力します。
scl enable software_collection... 'command...'
software_collection を空白で区切った Software Collections の一覧で、command を実行するコマンドで置き換えます。例えば、perl516 Software Collection から
hello.pl
というファイルに保存されている Perl プログラムを Perl インタープリターで実行するには、以下のように入力します。
~]$ scl enable perl516 'perl hello.pl'
Hello, World!
Red Hat Enterprise Linux と同等のものに優先して、選択した Software Collection から実行可能ファイルで新たな shell セッションを開始するには、シェルプロンプトで以下を入力します。
scl enable software_collection... bash
software_collection を空白で区切った Software Collections の一覧で、command を実行するコマンドで置き換えます。例えば、デフォルトとして新たな shell セッションを python27 および postgresql92 Software Collections で開始するには、以下のように入力します。
~]$ scl enable python27 postgresql92 bash
現行セッションで有効となっている Software Collections の一覧は、
$X_SCLS
環境変数に保存されます。例を示します。
~]$ echo $X_SCLS
python27 postgresql92
scl
ユーティリティーを使うことで、どのコマンドも実行できます。これは、Red Hat Enterprise Linux の同等のものに優先して、選択された Software Collection からの実行ファイルで実行されるようにします。システムにこのコマンドラインユーティリティーをインストールして使用する方法については、「Software Collections および scl-utils」 を参照してください。
Red Hat Software Collections で配布される Software Collections の完全な一覧については、表8.1「6 コンポーネント」 を参照してください。これらの Software Collections の詳細な使用方法については、『Red Hat Software Collections 1.1 Release Notes』 を参照してください。