4.4. GFS2 ファイルシステムをマウントする際の注意事項
GFS2 ファイルシステムを
fstab
ファイル内のエントリによる自動マウントではなく手動でマウントしていた場合、システムのシャットダウンでファイルシステムのアンマウントが行われる際にシステムで認識されません。このため、GFS2 スクリプトによる GFS2 ファイルシステムのアンマウントが行われないことになります。GFS2 シャットダウンスクリプトを実行すると、標準のシャットダウンプロセスでクラスターのインフラストラクチャーなど残りのユーザープロセスがすべて強制終了され、ファイルシステムのアンマウントが試行されますが、クラスターのインフラストラクチャーがないためアンマウントは失敗し、システムがハングすることになります。
GFS2 ファイルシステムのアンマウント時にシステムをハングさせないようにするには、次のいずれかを行ってください。
- GFS2 ファイルシステムをマウントする場合は常に
/etc/fstab
ファイル内のエントリを使用します。 - GFS2 ファイルシステムを
mount
コマンドを使って手作業でマウントした場合はシャットダウンまたは再起動を行う前に必ずumount
コマンドを使って手作業でファイルシステムをアンマウントします。
上記を行っている上で、システムのシャットダウン時にアンマウントが行われるとシステムがハングしてしまう場合はハードウェアの再起動を行ってください。 ファイルシステムはシャットダウンプロセスの前半で同期されるためデータが消失する可能性はないでしょう。