4.5.2. ディスククォータの管理
クォータを実装する場合はメンテナンスが必要になります。大半はクォータが超過していないか監視したり、クォータの精度を確認するといった形になります。
当然ながら、ユーザーが繰り返しクォータを超過したり、常にソフトリミットに達している場合には、ユーザーのタイプや、ユーザーの作業にディスク容量が及ぼす影響の度合に応じて、システム管理者には 2 つの選択肢があります。管理者は、ユーザーが使用するディスク領域を節約する方法をわかるようにするか、ユーザーのディスククォータを拡大するかのいずれかを行うことができます。
ディスク使用状況のレポートを作成するには、
repquota
ユーティリティーを使用します。たとえば、コマンド repquota /home
により、以下のような出力が表示されます。
クォータを有効にしているすべてのファイルシステム (オプション
-a
) のディスク使用状況レポートを表示するには、以下のコマンドを使用します。
repquota -a
repquota -a
レポートはわかりやすい表示になっていますがいくつか説明しておくべき点があります。各ユーザーの後ろに表示される
--
でブロックリミットを超過しているかどうかが即時に判断できます。ブロックソフトリミットを超過している場合には最初の -
の場所に+
が表示されます。2 番目の -
は inode リミットを示しますが、GFS2 ファイルシステムでは inode リミットに対応していないため、この箇所は -
のままとなります。GFS2 ファイルシステムでは猶予期間に対応してないため、grace
の列は空欄のままとなります。
NFS を経由させている場合は、ベースとなるファイルシステムにかかわらず
repquota
コマンドはサポートされないので注意してください。