9.2. IPVS (IP Virtual Server)
Red Hat Enterprise Linux 6.5 では新しい同期メッセージプロトコル形式を導入しています。途中でタイムアウトしてしまっているバックアップサーバーのノードでずっと永続的に接続が行われてしまうことが原因でフェールオーバーの際にそのバックアップサーバーの状態が不整合になることがありました。新しい同期メッセージプロトコル形式では、停止できないような重要なビジネスサービスにこのようなことが発生しないよう防ぎます。
この新しい形式は Red Hat Enterprise Linux 6.4 およびそれ以前のバージョン、または kernel-2.6.32-406.el6 以前のカーネルバージョンとの互換性はありません。マスターノードのアップグレードを行う前に、バックアップノードのアップグレードを行ってください。
バックアップノードより先にマスターノードのアップグレードが必要な場合など、同期メッセージに旧形式の使用を継続する場合は
/proc/sys/net/ipv4/vs/sync_version
の値を 0
に設定します。