7.4. グローバルページングサイズの設定


アドレスごとにメモリー制限を設定することは、ブローカーが異なる使用パターンを持つアドレスを多数管理する場合など、実用的ではないことがあります。このような状況では、global-max-size パラメーターを使用して、ブローカーが受信メッセージに関連付けられたアドレスに設定されたページモードに入る前に、ブローカーが使用可能なメモリー量にグローバル制限を設定します。

global-max-size のデフォルト値は、Java 仮想マシン (JVM) で利用可能な最大メモリーの半分です。broker.xml 設定ファイルで設定すると、このパラメーターに独自の値を指定できます。global-max-size の値はバイト単位ですが、便宜上バイト表記 ("K"、Mb、"GB" など) を使用できます。

以下の手順では、broker.xml 設定ファイルで global-max-size パラメーターを設定する方法を説明します。

global-max-size パラメーターの設定

手順

  1. ブローカーを停止します。

    1. ブローカーが Linux で実行している場合は、以下のコマンドを実行します。

      BROKER_INSTANCE_DIR/bin/artemis stop
    2. ブローカーがサービスとして Windows で実行している場合は、以下のコマンドを実行します。

      BROKER_INSTANCE_DIR\bin\artemis-service.exe stop
  2. BROKER_INSTANCE_DIR/etc にある broker.xml 設定ファイルを開きます。
  3. global-max-size パラメーターを broker.xml に追加し、ブローカーが使用できるメモリーの量をバイト単位で制限します。以下の例のように、global-max-size の値にバイト表記 (KMbGB) を使用することもできます。

    <configuration>
      <core>
        ...
        <global-max-size>1GB</global-max-size>
        ...
      </core>
    </configuration>

    上記の例では、ブローカーはメッセージの処理時に利用可能な最大 1 ギガバイト (1GB) を使用するように設定されています。設定した上限を超えると、ブローカーは受信メッセージに関連付けられたアドレスに設定されたページモードに入ります。

  4. ブローカーを起動します。

    1. ブローカーが Linux で実行している場合は、以下のコマンドを実行します。

      BROKER_INSTANCE_DIR/bin/artemis run
    2. ブローカーがサービスとして Windows で実行している場合は、以下のコマンドを実行します。

      BROKER_INSTANCE_DIR\bin\artemis-service.exe start

関連情報

アドレスのページングモードの設定に関する詳細は、「ページング用のアドレスの設定」 を参照してください。

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