5.2. ユーザーの追加


基本的なユーザー名とパスワードの検証が必要な場合は、Properties ログインモジュールを使用して定義します。このログインモジュールは、一連のローカルプロパティーファイルに対してユーザーの認証情報をチェックします。

ユーザーとそれに対応するパスワードは、BROKER_INSTANCE_DIR/etc/artemis-users.properties ファイルにリストされています。利用可能なロールとそれらのロールが割り当てられているユーザーは、BROKER_INSTANCE_DIR/etc/artemis-roles.properties ファイルで定義されています。

これらのファイルは両方とも、BROKER_INSTANCE_DIR/etc/login.config ファイルで参照されます。

JAAS の詳細は、Java ベンダーのドキュメントを参照してください。たとえば、Oracle には、login.config の設定に関するチュートリアルがあります。

例5.1 login.config

activemq { 1
    org.apache.activemq.artemis.spi.core.security.jaas.PropertiesLoginModule required 2 3
        org.apache.activemq.jaas.properties.user="artemis-users.properties"; 4
        org.apache.activemq.jaas.properties.role="artemis-roles.properties";
};
1
設定のエイリアス。このセクションで使用されるエイリアスは activemq です。お使いの環境で別のものに置き換えてください。
2
実装クラス (org.apache.activemq.artemis.spi.core.security.jaas.PropertiesLoginModule)。
3
LoginModule の成功が requiredrequisitesufficient、または optional のいずれであるかを示すフラグ。
4
ログインモジュールの実装固有の設定オプションのリスト。

以下は、前の例にリストされている各成功状態の説明です。

Required
LoginModule は成功する必要があり、認証は成功または失敗に関係なく、LoginModule リストを下に進みます。
Requisite
LoginModule が正常に実行される必要があります。失敗すると、すぐに制御がアプリケーションに返され、認証は LoginModule リストの下に進みません。
Sufficient
LoginModule は正常に実行される必要はありません。成功した場合には、制御がアプリケーションに返り、認証はこれ以上続行しません。失敗した場合、認証の試行は LoginModule リストを下に進みます。
Optional
LoginModule は正常に実行される必要はありません。認証は、成功または失敗に関係なく、LoginModules リストの下方に進みます。

これらのフラグと認証プロセスの詳細は、Oracle のドキュメント を参照してください。

例5.2 artemis-users.properties

user1=secret 1
user2=swordfish 2
user3=myPassword 3
1
User1 のパスワードは secret です。
2
User2 のパスワードは swordfish です。
3
User3 のパスワードは myPassword です。

例5.3 artemis-roles.properties

admin=user1,user2 1
developer=user3 2
1
user1user2admin ロールに属しています。
2
User3developer ロールに属しています。
注記

必要に応じて、以下に示すように、セキュリティードメインエイリアス (この例では activemq) を bootstrap.xml ファイルに追加します。

<jaas-security domain="activemq"/>
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