5.3. パーミッションの設定


権限は、broker.xml<security-setting> 要素を介してアドレスに基づいてキューに対して定義されます。<security-setting> の複数のインスタンスを <security-settings> で定義できます。アドレスの完全一致を使用することができます。または、ワイルドカード文字 #* を使ったワイルドカード一致を使用することも可能です。

アドレスに一致する一連のキューに、別の権限を指定できます。これらの権限は次のとおりです。

表5.1 パーミッション
ユーザーによるアクセス許可以下のパラメーター...

アドレスの作成

createAddress

アドレスの削除

deleteAddress

一致するアドレスの永続キューの作成

createDurableQueue

一致するアドレスの永続キューの削除

deleteDurableQueue

一致するアドレスの非永続キューの作成

createNonDurableQueue

一致するアドレスの非永続キューの削除

deleteNonDurableQueue

一致するアドレスへのメッセージの送信

send

一致するアドレスにバインドされたキューからのメッセージの消費

consume

管理アドレスに管理メッセージを送信して管理操作を呼び出します。

manage

一致するアドレスにバインドされるキューの参照

browse

パーミッションごとに、そのパーミッションが付与されているロールのリストが指定されています。ユーザーにこれらのロールのいずれかが割り当てられている場合、そのアドレスのセットに対するそのアクセス許可が付与されます。

5.3.1. 単一アドレス向けメッセージ実稼働の設定

単一のアドレスの送信許可を定義するには、以下に示す例のような設定が使用されます。

<security-settings>
    <security-setting match="queue1"> 1
        <permission type="send" roles="producer"/> 2
    </security-setting>
</security-settings>
1
このキューに送信されたメッセージは、指定された権限を取得します。
2
指定されたキュー内のメッセージに適用される権限。

上記の例では、producer ロールのメンバーは、queue1 に対する send パーミッションを持っています。

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