6.3.3. login.config ファイルでのパスワードの暗号化
組織は LDAP でデータを安全に保存することが多いので、login.config
ファイルには、ブローカーが組織の LDAP サーバーと通信するために必要な設定を含めることができます。この設定ファイルには、通常、LDAP サーバーにログインするパスワードが含まれるため、このパスワードをマスクする必要があります。
前提条件
-
「LDAP 認証の設定」 の説明に従って、必要なプロパティーを追加するように
login.config
ファイルを修正している。
手順
次の手順では、BROKER_INSTANCE_DIR/etc/login.config
ファイルにある connectionPassword
の値をマスクする方法について説明します。
コマンドプロンプトで、
mask
ユーティリティーを使用してパスワードを暗号化します。$ BROKER_INSTANCE_DIR/bin/artemis mask PASSWORD
暗号化されたパスワードが画面に表示されます。
result: 3a34fd21b82bf2a822fa49a8d8fa115d
BROKER_INSTANCE_DIR/etc/login.config
ファイルを開き、connectionPassword
を見つけます。connectionPassword = PASSWORD
プレーンテキストのパスワードを、手順 1 で作成した暗号化された値に置き換えます。
connectionPassword = 3a34fd21b82bf2a822fa49a8d8fa115d
暗号化された値は、識別子
"ENC()"
でラップします。connectionPassword = "ENC(3a34fd21b82bf2a822fa49a8d8fa115d)"
login.config ファイルにマスクされたパスワードが追加されました。パスワードは "ENC()"
識別子でラップされるため、AMQ Broker では使用前にこれを復号化します。
関連情報
AMQ Broker に含まれる設定ファイルの詳細は、AMQ Broker 設定ファイルおよび場所 を参照してください。