4.20.2. dead letter キューの自動作成
一般的なユースケースは、元のアドレスに従って配信されていないメッセージを分離することです。たとえば、配信不能メッセージを stocks というアドレスから、DLQ.stocks という dead letter キューが関連付けられている DLA.stocks という dead letter キューにルーティングすることを選択できます。同様に、orders というアドレスから配信不能メッセージを DLA.orders という dead letter アドレスにルーティングすることもできます。
このタイプのルーティングパターンにより、未配信のメッセージを追跡、検査、および管理が容易になります。ただし、このようなパターンは、主に自動作成されたアドレスおよびキューを使用する環境に実装するのが困難です。このタイプの環境のシステム管理者は、アドレスおよびキューを手動で作成するのに必要な追加の作業を必要としない可能性があります。
解決策として、以下に示すように、未配信メッセージを処理するよう addressees および キューを自動的に作成するようにブローカーを設定できます。
前提条件
- キューまたはキューのセットに dead letter アドレスがすでに設定されている。詳細は、「dead letter アドレスの設定」 を参照してください。
手順
-
<broker_instance_dir>/etc/broker.xml設定ファイルを開きます。 以前に追加した
<address-setting>要素を見つけて、一致するキューまたは一連のキューの dead letter アドレスを定義します。以下に例を示します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow <address-setting>要素に、dead letter リソース (つまり、アドレスとキュー) を自動的に作成するようブローカーに指示する設定項目と、これらのリソースの命名方法を追加します。以下に例を示します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow auto-create-dead-letter-resourcesブローカーが dead letter アドレスおよびキューを自動的に作成し、配信不能メッセージを受信するかどうかを指定します。デフォルト値は
falseです。auto-create-dead-letter-resourcesがtrueに設定されている場合、ブローカーは dead letter アドレスと関連する dead letter キューを定義する<address>要素を自動的に作成します。自動作成された<address>要素の名前は、<dead-letter-address>に指定する name の値と一致します。ブローカーが自動作成された
<address>要素で定義する dead letter キューには、multicastルーティングタイプがあります。デフォルトでは、ブローカーが dead letter キューに名前を付け、配信不能メッセージの元のアドレス (stocksなど) を照合します。ブローカーは、
_AMQ_ORIG_ADDRESSプロパティーを使用する dead letter キューのフィルターも定義します。このフィルターは、dead letter キューが対応する元のアドレスに送信されるメッセージのみを受け取るようになります。dead-letter-queue-prefixブローカーにより、自動作成された dead letter キューの名前に適用される接頭辞。デフォルト値は
DLQです。接頭辞値を定義するか、デフォルト値をそのまま使用すると、配信不能キューの名前は接頭辞と元のアドレスを連結したものになります (例:
DLQ.stocks)。dead-letter-queue-suffix- ブローカーにより、自動作成された dead letter キューに適用される接尾辞。デフォルト値は定義されていません (つまり、ブローカーは接尾辞を適用しません)。