14.2. Ceph デーモンログ
stderr
またはファイルを介して Ceph デーモンログを表示できます。
stdout
へのロギング
従来、Ceph デーモンは /var/log/ceph
にログを記録していました。デフォルトでは、Cephadm デーモンは stderr
にログを記録し、ログはコンテナーランタイム環境によってキャプチャーされます。ほとんどのシステムでは、デフォルトでは、これらのログは journald
に送信され、journalctl
コマンドを使用してアクセスできます。
たとえば、ID 5c5a50ae-272a-455d-99e9-32c6a013e694 のストレージクラスターの host01 上のデーモンのログを表示するには、次のようにします。
例
[ceph: root@host01 /]# journalctl -u ceph-5c5a50ae-272a-455d-99e9-32c6a013e694@host01
これは、ロギングレベルが低い場合に、通常の Cephadm 操作で適切に機能します。
stderr
へのロギングを無効にするには、次の値を設定します。例
[ceph: root@host01 /]# ceph config set global log_to_stderr false [ceph: root@host01 /]# ceph config set global mon_cluster_log_to_stderr false
ファイルへのロギング
また、stderr
ではなくファイルにログを記録するように Ceph デーモンを設定することもできます。ファイルにロギングする場合、Ceph ログは /var/log/ceph/CLUSTER_FSID
にあります。
ファイルへのロギングを有効にするには、次の値を設定します。
例
[ceph: root@host01 /]# ceph config set global log_to_file true [ceph: root@host01 /]# ceph config set global mon_cluster_log_to_file true
Red Hat では、二重ログを回避するために stderr
へのロギングを無効にすることを推奨します。
現在、デフォルト以外のパスへのログローテーションはサポートされていません。
デフォルトでは、Cephadm は各ホストでログローテーションを設定し、これらのファイルをローテーションします。/etc/logrotate.d/ceph.CLUSTER_FSID
を変更することで、ロギングの保持スケジュールを設定できます。