付録A mClock 設定オプション


このセクションには、mClock 設定オプションのリストが含まれています。

osd_mclock_profile
説明

バックグラウンドリカバリー、backfillpg scrubsnap trimclient oppg deletion など、さまざまなクラスに属する操作に基づいてサービス品質 (QoS) を提供するために使用する mClock プロファイルのタイプを設定します。

ビルトイン プロファイルが有効になると、下位レベルの mClock リソース制御パラメーター (予約、重み、制限) と一部の Ceph 設定パラメーターが透過的に設定されます。これは、カスタム プロファイルには適用されません。

タイプ
String
デフォルト
balanced
有効な選択肢
balanced, high_recovery_ops, high_client_ops, custom
osd_mclock_max_capacity_iops_hdd
説明
回転メディアの OSD ごとに考慮される最大ランダム書き込み IOPS 容量を 4 KiB ブロックサイズに設定します。dmClock プロファイルを有効にする場合の QoS 計算に貢献します。osd_op_queue = mlock_scheduler の場合のみ考慮されます。
タイプ
浮動小数点 (Float)
デフォルト
315.0
osd_mclock_max_capacity_iops_ssd
説明
ソリッドステートメディアの OSD ごとに考慮される最大ランダム書き込み IOPS 容量を 4 KiB ブロックサイズに設定します。
タイプ
浮動小数点 (Float)
デフォルト
21500.0
osd_mclock_cost_per_byte_usec_ssd
説明
SDD の OSD ごとに考慮すべきバイトあたりのコストをマイクロ秒単位で示します。dmClock プロファイルを有効にする場合の QoS 計算に貢献します。osd_op_queue = mlock_scheduler の場合のみ考慮されます。
タイプ
浮動小数点 (Float)
デフォルト
0.011
osd_mclock_max_sequential_bandwidth_hdd
説明
基礎となるデバイスタイプが回転メディアである OSD について考慮する最大シーケンシャル帯域幅をバイト単位で示します。これは、QoS 計算で使用されるコスト係数を導出するために mClock スケジューラーによって考慮されます。osd_op_queue = mlock_scheduler の場合のみ考慮されます。
タイプ
Size
デフォルト
150_M
osd_mclock_max_sequential_bandwidth_ssd
説明
基礎となるデバイスタイプがソリッドステートメディアである OSD について考慮する最大シーケンシャル帯域幅をバイト単位で示します。これは、QoS 計算で使用されるコスト係数を導出するために mClock スケジューラーによって考慮されます。osd_op_queue = mlock_scheduler の場合のみ考慮されます。
タイプ
Size
デフォルト
1200_M
osd_mclock_force_run_benchmark_on_init
説明
OSD の初期化時または起動時に OSD ベンチマークが強制的に実行されます。
タイプ
Boolean
デフォルト
False
関連項目
osd_mclock_max_capacity_iops_hdd, osd_mclock_max_capacity_iops_ssd
osd_mclock_skip_benchmark
説明
このオプションを設定すると、OSD の初期化時または起動時に OSD ベンチマークの実行が省略されます。
タイプ
Boolean
デフォルト
False
関連項目
osd_mclock_max_capacity_iops_hdd, osd_mclock_max_capacity_iops_ssd
osd_mclock_override_recovery_settings
説明
このオプションを設定すると、osd_recovery_max_active_hddosd_recovery_max_active_ssd、および osd_max_backfills オプションで定義されているように、mClock スケジューラーのリカバリーまたはバックフィルの制限をオーバーライドできます。
タイプ
Boolean
デフォルト
False
関連項目
osd_recovery_max_active_hdd, osd_recovery_max_active_ssd, osd_max_backfills
osd_mclock_iops_capacity_threshold_hdd
説明
これは、4KiB ブロックサイズでの IOPS 容量のしきい値を示します。これを超えると、HDD の OSD の Ceph OSD ベンチ結果が無視されます。
タイプ
浮動小数点 (Float)
デフォルト
500.0
osd_mclock_iops_capacity_threshold_ssd
説明
これは、4KiB ブロックサイズでの IOPS 容量のしきい値を示します。これを超えると、SSD の OSD の Ceph OSD ベンチ結果が無視されます。
タイプ
浮動小数点 (Float)
デフォルト
80000.0
osd_mclock_scheduler_client_res
説明
各クライアントに予約されているデフォルトの I/O 比率です。デフォルト値の 0 は、可能な限り最も低い予約を指定します。0 より大きく 1.0 までの値は、OSD の最大 IOPS 容量の一部として各クライアントに予約する最小 IO 比率を指定します。
タイプ
float
デフォルト
0
min
0
max
1.0
osd_mclock_scheduler_client_wgt
説明
予約を超えた場合の、各クライアントのデフォルトの I/O 割り当てです。
タイプ
符号なしの整数
デフォルト
1
osd_mclock_scheduler_client_lim
説明
予約を超えた場合の、各クライアントのデフォルトの I/O 制限です。デフォルト値の 0 は、制限の適用を指定しません。これは、各クライアントが OSD の可能な最大 IOPS 容量を使用できることを意味します。0 より大きく 1.0 までの値は、OSD の最大 IOPS 容量の一部として各クライアントが受け取る予約に対する IO の上限を指定します。
タイプ
float
デフォルト
0
min
0
max
1.0
osd_mclock_scheduler_background_recovery_res
説明
バックグラウンドリカバリー用に予約されているデフォルトの I/O 比率です。デフォルト値の 0 は、可能な限り最も低い予約を指定します。0 より大きく 1.0 までの値は、OSD の最大 IOPS 容量の一部として、バックグラウンド回復操作用に予約する最小 IO 比率を指定します。
タイプ
float
デフォルト
0
min
0
max
1.0
osd_mclock_scheduler_background_recovery_wgt
説明
予約を超えた場合の、各バックグラウンドリカバリーの I/O 割り当てを示します。
タイプ
符号なしの整数
デフォルト
1
osd_mclock_scheduler_background_recovery_lim
説明
予約を超えた場合の、バックグラウンドリカバリーの I/O 制限を示します。デフォルト値の 0 は、制限の適用を指定しません。これは、バックグラウンド回復操作で OSD の可能な最大 IOPS 容量を使用できることを意味します。0 より大きく 1.0 までの値は、バックグラウンド回復操作が OSD の最大 IOPS 容量の一部として受け取る予約に対する IO の上限を指定します。
タイプ
float
デフォルト
0
min
0
max
1.0
osd_mclock_scheduler_background_best_effort_res
説明
バックグラウンド best_effort 用に予約されているデフォルトの I/O 比率を示します。デフォルト値の 0 は、可能な限り最も低い予約を指定します。0 より大きく 1.0 までの値は、OSD の最大 IOPS 容量の一部として、バックグラウンドの best_effort 操作用に予約する最小 IO 比率を指定します。
タイプ
float
デフォルト
0
min
0
max
1.0
osd_mclock_scheduler_background_best_effort_wgt
説明
予約を超えた場合の、各バックグラウンド best_effort の I/O 割り当てを示します。
タイプ
符号なしの整数
デフォルト
1
osd_mclock_scheduler_background_best_effort_lim
説明
予約を超えた場合の、バックグラウンド best_effort の I/O 制限を示します。デフォルト値の 0 は、制限の適用なしを指定します。これは、バックグラウンドの best_effort 操作が OSD の可能な最大 IOPS 容量を使用できることを意味します。0 より大きく 1.0 までの値は、バックグラウンドの best_effort 操作が OSD の最大 IOPS 容量の一部として受け取る予約に対する IO の上限を指定します。
タイプ
float
デフォルト
0
min
0
max
1.0

関連情報

osd_op_queue オプションの詳細は、Object Storage Daemon (OSD) の設定オプション を参照してください。

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