第9章 Ceph パフォーマンスカウンター


ストレージ管理者は、Red Hat Ceph Storage クラスターのパフォーマンスメトリクスを収集できます。Ceph パフォーマンスカウンターは、内部インフラストラクチャーメトリクスのコレクションです。このメトリクスデータの収集、集計、およびグラフ化は、さまざまなツールで実行でき、パフォーマンス分析に役立ちます。

9.1. Ceph パフォーマンスカウンターへのアクセス

パフォーマンスカウンターは、Ceph Monitor および OSD のソケットインターフェイスを介して利用できます。各デーモンのソケットファイルは、デフォルトでは /var/run/ceph の下にあります。パフォーマンスカウンターは、コレクション名にグループ化されます。これらのコレクション名はサブシステムまたはサブシステムのインスタンスを表します。

以下は、Monitor および OSD コレクション名のカテゴリーのリストです。それぞれの簡単な説明を以下に示します。

コレクション名カテゴリーの監視

  • Cluster Metrics - ストレージクラスターに関する情報を表示します (モニター、OSD、プール、PG)。
  • Level Database Metrics - バックエンドの KeyValueStore データベースに関する情報を表示します。
  • Monitor Metrics - 一般的なモニター情報を表示します。
  • Paxos Metrics - クラスタークォーラム管理に関する情報を表示します。
  • Throttle Metrics - モニターのスロットリング方法の統計を表示します。

OSD コレクションの名前カテゴリー

  • Write Back Throttle Metrics - 書き込みバックスロットルがフラッシュされていない IO を追跡する方法に関する統計を表示します。
  • Level Database Metrics - バックエンドの KeyValueStore データベースに関する情報を表示します。
  • Objecter Metrics - さまざまなオブジェクトベースの操作に関する情報を表示します。
  • Read and Write Operations Metrics - さまざまな読み取りおよび書き込み操作に関する情報を表示します。
  • Recovery State Metrics - さまざまなリカバリーの状態のレイテンシーを表示します。
  • OSD Throttle Metrics - OSD のスロットリング方法の統計の表示

RADOS ゲートウェイコレクションの名前カテゴリー

  • Object Gateway Client Metrics - GET 要求および PUT 要求の統計を表示します。
  • Objecter Metrics - さまざまなオブジェクトベースの操作に関する情報を表示します。
  • Object Gateway Throttle Metrics: OSD のスロットリングに関する統計の表示
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